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横浜市立大学/2017年度/前期

横浜市立大学 2017年 数学 第II問解答・解説

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1問題

横浜市立大学2017年度第II問

k,m,nk,m,n を自然数とするとき、以下の問いに答えよ。

(1) 関数 f(x)f(x) を f(x)=sin⁡((k+12)x)−sin⁡((k−12)x)\displaystyle f(x)=\sin\left(\left(k+\frac{1}{2}\right)x\right)-\sin\left(\left(k-\frac{1}{2}\right)x\right) とする。このとき、f(x)f(x) を f(x)=2cos⁡X×sin⁡Yf(x)=2\cos\boxed{\mathrm{X}}\times\sin\boxed{\mathrm{Y}} の形で表したい。X、Yに入る式をそれぞれ答えよ。

(2) xx を sin⁡x2≠0\displaystyle \sin\frac{x}{2}\ne0 をみたす実数とする。このとき、 sin⁡((m+12)x)2sin⁡x2−∑k=1mcos⁡kx\displaystyle \frac{\sin\left(\left(m+\frac{1}{2}\right)x\right)}{2\sin\frac{x}{2}}-\sum\limits _{k=1}^{m}\cos kx を求めよ。

(3) 関数 gn(x)=∑k=1n(n+1−k)cos⁡kx\displaystyle g_n(x)=\sum\limits _{k=1}^{n}(n+1-k)\cos kx に対して、gn(x)≧−n+12\displaystyle g_n(x)\ge-\dfrac{n+1}{2} がつねに成り立つことを証明せよ。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1)
    X=kx,Y=x/2X=kx,\quad Y=x/2
  • (2)
    1/2
  • (3)
    gn(x)≧−(n+1)/2g_n(x)\ge-(n+1)/2\quad は全ての実数 x\quad x\quad で成立

3解答

解答を見る途中式つきの解答

(1) 正弦の差の公式より sin⁡((k+12)x)−sin⁡((k−12)x)=2cos⁡(kx)sin⁡x2,\displaystyle \sin\left(\left(k+\frac12\right)x\right)-\sin\left(\left(k-\frac12\right)x\right)=2\cos(kx)\sin\frac{x}{2}, したがって X=kx, Y=x/2X=kx,\ Y=x/2。

(2) 積和公式を k=1,…,mk=1,\ldots,m について加えると 2sin⁡x2∑k=1mcos⁡kx=∑k=1m[sin⁡((k+12)x)−sin⁡((k−12)x)]=sin⁡((m+12)x)−sin⁡x2.\displaystyle 2\sin\frac{x}{2}\sum\limits _{k=1}^{m}\cos kx =\sum\limits _{k=1}^{m}\left[\sin\left(\left(k+\frac12\right)x\right)-\sin\left(\left(k-\frac12\right)x\right)\right] =\sin\left(\left(m+\frac12\right)x\right)-\sin\frac{x}{2}. 条件 sin⁡(x/2)≠0\sin(x/2)\ne0 のもとで割れば、求める値は 1/21/2。

(3) C=∑j=0ncos⁡(jx)\displaystyle C=\sum\limits _{j=0}^{n}\cos(jx)、S=∑j=0nsin⁡(jx)\displaystyle S=\sum\limits _{j=0}^{n}\sin(jx) とおく。加法定理と差 j−lj-l の組数を用いて C2+S2=∑j=0n∑l=0ncos⁡((j−l)x)=(n+1)+2∑k=1n(n+1−k)cos⁡(kx).\displaystyle C^2+S^2=\sum\limits _{j=0}^{n}\sum\limits _{l=0}^{n}\cos((j-l)x) =(n+1)+2\sum\limits _{k=1}^{n}(n+1-k)\cos(kx). よって gn(x)=C2+S2−(n+1)2≧−n+12,\displaystyle g_n(x)=\frac{C^2+S^2-(n+1)}{2}\ge -\frac{n+1}{2}, ここで C2+S2≧0C^2+S^2\ge0 を用いた。

(1) 差の公式で X=kx, Y=x/2X=kx,\ Y=x/2。 (2) 積和公式を足すと和が望遠鏡状に消え、与式は 1/21/2。 (3) 正弦・余弦の有限和の二乗和を展開すると、対角項が n+1n+1、差が kk の項が 2(n+1−k)cos⁡kx2(n+1-k)\cos kx 個現れる。二乗和は非負なので下限が得られる。

この問題で使う考え方

  • 正弦の差の公式
  • 積和公式の望遠鏡和
  • 二乗和の展開

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