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横浜市立大学/2018年度/前期

横浜市立大学 2018年 数学 第III問解答・解説

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1問題

横浜市立大学2018年度第III問

以下の問いに答えよ。

(1) nn を素数でない4以上の整数とする。このとき,n2n^{2} の約数 dd で,n<d<n2n<d<n^{2} をみたすものが存在することを証明せよ。

(2) 整数 ∑k=050(101k)\displaystyle\sum\limits _{k=0}^{50}\binom{101}{k} の約数の個数を求めよ。

(3) X=34⋅((110)+(111)+(112)+(113)+(114)+(115))\displaystyle X=3^{4}\cdot\left(\binom{11}{0}+\binom{11}{1}+\binom{11}{2}+\binom{11}{3}+\binom{11}{4}+\binom{11}{5}\right)とし,全体集合 U={1,2,…,X}U=\{1,2,\ldots,X\} を考える。UU の部分集合 A,B,CA,B,C をA={x∣x∈U かつ x は X の約数},B={x∣x∈U かつ x は X2 の約数},C={x∣x=1,2,…,X−1}\begin{aligned}A&=\{x\mid x\in U\text{ かつ }x\text{ は }X\text{ の約数}\},\\B&=\{x\mid x\in U\text{ かつ }x\text{ は }X^{2}\text{ の約数}\},\\C&=\{x\mid x=1,2,\ldots,X-1\}\end{aligned}とする。  (ア) X2X^{2} の約数で,かつ XX より小さく,XX の約数でないような整数からなる UU の部分集合を DD とする。DD を A,B,CA,B,C を用いて表せ。  (イ) (ア) における DD の要素の個数を求めよ。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2解答

解答を見る答えはこの解答の中にあります

(1) nn は素数でなく n≧4n\ge4 だから、素数 pp と整数 q≧2q\ge2 を用いて n=pqn=pq と書ける。d=npd=np とおくと n2d=np=q(q は正の整数).\displaystyle \frac{n^2}{d}=\frac{n}{p}=q\quad(q\text{ は正の整数}). また p≧2p\ge2 より n<npn<np、q≧2q\ge2 より p<np<n なので np<n2np<n^2。従って dd は n2n^2 の約数で n<d<n2n<d<n^2 を満たす。

(2) 二項定理から ∑k=0101(101k)=2101\displaystyle \sum\limits _{k=0}^{101}\binom{101}{k}=2^{101}。対称性 (101k)=(101101−k)\displaystyle \binom{101}{k}=\binom{101}{101-k} により、k=0,…,50k=0,\ldots,50 の和は全体の半分、すなわち 21002^{100}。その正の約数は 2j2^j (j=0,…,100j=0,\ldots,100) なので、約数の個数は 101101。

(3)(ア) B∩CB\cap C は X2X^2 の約数のうち XX より小さい整数全体であり、AA を除くと XX の約数ではないものだけが残る。したがって D=(B∩C)∖AD=(B\cap C)\setminus A。

(3)(イ) 1111 は奇数なので二項係数の対称性から ∑k=05(11k)=210\displaystyle \sum\limits _{k=0}^{5}\binom{11}{k}=2^{10}。よって X=21034X=2^{10}3^4、X2=22038X^2=2^{20}3^8 であり、X2X^2 の正の約数は 21⋅9=18921\cdot9=189 個。約数 dd と X2/dX^2/d を組にすると、d=Xd=X 以外は一方が XX より小さく他方が大きい。従って XX 未満の約数は (189−1)/2=94(189-1)/2=94 個。XX の約数は 11⋅5=5511\cdot5=55 個で、そのうち XX 未満は 5454 個である。よって ∣D∣=94−54=40.|D|=94-54=40.

この問題で使う考え方

  • 素因数分解
  • 二項係数の対称性
  • 集合差
  • 約数の相補ペア

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