(1) 分母はすべて正であり、x-1>0 だから、両辺に x-1 を掛けて比較してよい。このとき yzxyz−1<(y−1)(z−1)xyz. 左辺は xyz−1<xyz より x より小さい。また、yz−(y−1)(z−1)=y+z−1>0 なので、右辺は (y−1)(z−1)xyz=x(y−1)(z−1)yz>x. よって元の不等式が成り立つ。
(2) D=(x−1)(y−1)(z−1)>0 とおく。まず xyz−1−D=xy+yz+zx−x−y−z=(xy−x−y)+z(x+y−1)>0, である。実際、xy−x−y=(x−1)(y−1)−1≧3>0 であり、z(x+y−1)>0 だから、(xyz−1)/D>1 である。
一方、x,y,z はこの順に異なる3以上の奇数なので、x≧3,y≧5,z≧7 である。したがって Dxyz−1=x−1xy−1yz−1z−D1<23⋅45⋅67=1635<3. よって示された。
(3) g(x)=0 の解を小さい順に x<y<z とする。解と係数の関係から A=−(x+y+z),B=xy+yz+zx,C=−xyz. ゆえに A+B+C+1=−(x−1)(y−1)(z−1), また、(A+B+2C+2)−(A+B+C+1)=1−xyz である。条件 (ii) の整数を K とすると K=1+(x−1)(y−1)(z−1)xyz−1. (2)より 2<K<4 だから、整数 K は 3 である。したがって xyz−1=2(x−1)(y−1)(z−1). q=(x−1)(y−1)、p=2q−xy=(x−2)(y−2)−2 とおくと、この等式は zp=2q−1=p+xy−1 となる。x≧3,y≧x+2≧5 なので p=(x−2)(y−2)−2≧1 であり、 z=1+pxy−1. x≧5 と仮定すると y≧7 である。このとき (y−1)p−(xy−1)=x(y2−4y+2)−2y2+4y−1≧3y2−16y+9=(y−7)(3y+5)+44>0. よって (xy−1)/p<y−1 となり、z<y を得るが、これは y<z に反する。したがって x=3 である。この場合 p=y−4、2q−1=4y−5 だから z(y−4)=4y−5,z=4+y−411. y≧5 より y−4 は正の整数であり、z が整数であるため y−4 は 11 の正の約数である。したがって y−4=1 または 11。前者は (y,z)=(5,15) を与え、後者は (y,z)=(15,5) となって y<z に反する。よって根は 3,5,15 であり、 g(X)=(X−3)(X−5)(X−15)=X3−23X2+135X−225. したがって A=−23,B=135,C=−225 である。この値では条件 (ii) の分子・分母はそれぞれ −336,−112 で、その比は 3 となり、条件も満たす。