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横浜市立大学/2019年度/前期

横浜市立大学 2019年 数学 第II問解答・解説

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1問題

横浜市立大学2019年度第II問

以下の問いに答えなさい。

(1) x,y,zx,y,z が2以上の整数であるとき,不等式 xyz−1(x−1)yz<xyz(x−1)(y−1)(z−1)\displaystyle \frac{xyz-1}{(x-1)yz}<\frac{xyz}{(x-1)(y-1)(z-1)} が成り立つことを証明しなさい。

(2) x,y,zx,y,z が 3≦x<y<z3\leq x<y<z を満たす奇数であるとき,不等式 1<xyz−1(x−1)(y−1)(z−1)<3\displaystyle 1<\frac{xyz-1}{(x-1)(y-1)(z-1)}<3 が成り立つことを証明しなさい。

(3) 関数 g(x)=x3+Ax2+Bx+Cg(x)=x^{3}+Ax^{2}+Bx+C が次の二つの条件 (i),(ii) を満たすとき,A,B,CA,B,C の値を求めなさい。

(i) 方程式 g(x)=0g(x)=0 は異なる三つの整数を解に持ち,さらに,それらの解はすべて3以上の奇数です。

(ii) A+B+2C+2A+B+C+1\displaystyle \frac{A+B+2C+2}{A+B+C+1} は整数です。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1) 成立する。 / (2) 成立する。 /(3)(i),(ii)A=−23,B=135,C=−225./ (3)(i),(ii) A=-23, B=135, C=-225.

3解答

解答を見る途中式つきの解答

(1) 分母はすべて正であり、x-1>0 だから、両辺に x-1 を掛けて比較してよい。このとき xyz−1yz<xyz(y−1)(z−1).\displaystyle \frac{xyz-1}{yz}<\frac{xyz}{(y-1)(z-1)}. 左辺は xyz−1<xyzxyz-1<xyz より xx より小さい。また、yz−(y−1)(z−1)=y+z−1>0yz-(y-1)(z-1)=y+z-1>0 なので、右辺は xyz(y−1)(z−1)=xyz(y−1)(z−1)>x.\displaystyle \frac{xyz}{(y-1)(z-1)}=x\frac{yz}{(y-1)(z-1)}>x. よって元の不等式が成り立つ。

(2) D=(x−1)(y−1)(z−1)>0D=(x-1)(y-1)(z-1)>0 とおく。まず xyz−1−D=xy+yz+zx−x−y−z=(xy−x−y)+z(x+y−1)>0,xyz-1-D=xy+yz+zx-x-y-z=(xy-x-y)+z(x+y-1)>0, である。実際、xy−x−y=(x−1)(y−1)−1≧3>0xy-x-y=(x-1)(y-1)-1\ge 3>0 であり、z(x+y−1)>0z(x+y-1)>0 だから、(xyz−1)/D>1(xyz-1)/D>1 である。

一方、x,y,zx,y,z はこの順に異なる3以上の奇数なので、x≧3,y≧5,z≧7x\ge3, y\ge5, z\ge7 である。したがって xyz−1D=xx−1yy−1zz−1−1D<32⋅54⋅76=3516<3.\displaystyle \frac{xyz-1}{D}=\frac{x}{x-1}\frac{y}{y-1}\frac{z}{z-1}-\frac1D <\frac32\cdot\frac54\cdot\frac76=\frac{35}{16}<3. よって示された。

(3) g(x)=0g(x)=0 の解を小さい順に x<y<zx<y<z とする。解と係数の関係から A=−(x+y+z),B=xy+yz+zx,C=−xyz.A=-(x+y+z),\qquad B=xy+yz+zx,\qquad C=-xyz. ゆえに A+B+C+1=−(x−1)(y−1)(z−1),A+B+C+1=-(x-1)(y-1)(z-1), また、(A+B+2C+2)−(A+B+C+1)=1−xyz(A+B+2C+2)-(A+B+C+1)=1-xyz である。条件 (ii) の整数を KK とすると K=1+xyz−1(x−1)(y−1)(z−1).\displaystyle K=1+\frac{xyz-1}{(x-1)(y-1)(z-1)}. (2)より 2<K<42<K<4 だから、整数 KK は 33 である。したがって xyz−1=2(x−1)(y−1)(z−1).xyz-1=2(x-1)(y-1)(z-1). q=(x−1)(y−1)q=(x-1)(y-1)、p=2q−xy=(x−2)(y−2)−2p=2q-xy=(x-2)(y-2)-2 とおくと、この等式は zp=2q−1=p+xy−1zp=2q-1=p+xy-1 となる。x≧3,y≧x+2≧5x\ge3, y\ge x+2\ge5 なので p=(x−2)(y−2)−2≧1p=(x-2)(y-2)-2\ge1 であり、 z=1+xy−1p.\displaystyle z=1+\frac{xy-1}{p}. x≧5x\ge5 と仮定すると y≧7y\ge7 である。このとき (y−1)p−(xy−1)=x(y2−4y+2)−2y2+4y−1≧3y2−16y+9=(y−7)(3y+5)+44>0.(y-1)p-(xy-1)=x(y^2-4y+2)-2y^2+4y-1 \ge 3y^2-16y+9=(y-7)(3y+5)+44>0. よって (xy−1)/p<y−1(xy-1)/p<y-1 となり、z<yz<y を得るが、これは y<zy<z に反する。したがって x=3x=3 である。この場合 p=y−4p=y-4、2q−1=4y−52q-1=4y-5 だから z(y−4)=4y−5,z=4+11y−4.\displaystyle z(y-4)=4y-5,\qquad z=4+\frac{11}{y-4}. y≧5y\ge5 より y−4y-4 は正の整数であり、zz が整数であるため y−4y-4 は 1111 の正の約数である。したがって y−4=1y-4=1 または 1111。前者は (y,z)=(5,15)(y,z)=(5,15) を与え、後者は (y,z)=(15,5)(y,z)=(15,5) となって y<zy<z に反する。よって根は 3,5,153,5,15 であり、 g(X)=(X−3)(X−5)(X−15)=X3−23X2+135X−225.g(X)=(X-3)(X-5)(X-15)=X^3-23X^2+135X-225. したがって A=−23,B=135,C=−225A=-23, B=135, C=-225 である。この値では条件 (ii) の分子・分母はそれぞれ −336,−112-336,-112 で、その比は 33 となり、条件も満たす。

この問題で使う考え方

  • 等式・不等式の証明
  • 解と係数の関係
  • 約数・倍数

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