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秋田大学/2018年度

秋田大学 2018年 数学 第9問解答・解説

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1問題

秋田大学2018年度第9問

複素数 z1z_{1} , z2z_{2} が ∣z1∣=∣z2∣=1|z_{1}| = |z_{2}| = 1 を満たすとする。次の問いに答えよ。

(i) z1+z2=32\displaystyle z_{1} + z_{2} = \frac{3}{2} を満たす z1z_{1} , z2z_{2} を求めよ。

(ii) z1+z2=32(12+32i)\displaystyle z_{1} + z_{2} = \frac{3}{2} \left( \frac{1}{2} + \frac{\sqrt{3}}{2} i \right) を満たす z1z_{1} , z2z_{2} を求めよ。

(iii) 複素数 α\alpha を ∣α∣=1|\alpha| = 1 を満たす定数とする。このとき, z1+z2=2+αz_{1} + z_{2} = 2 + \alpha を満たす z1z_{1} , z2z_{2} が存在するような α\alpha について, そのような α\alpha 全体が複素数平面上に描く図形を図示せよ。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2考え方

考え方を見る解き方の方針だけを確かめる

二つの単位複素数の和を極形式で対称な二偏角に分ける。存在条件は和の絶対値が2以下であることを用い、αの単位円上の範囲に直す。

3答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (i)(z1,z2)=(3+i74,3−i74)\displaystyle \quad (z_1,z_2)=\left(\frac{3+i\sqrt7}{4},\frac{3-i\sqrt7}{4}\right) または逆順..\quad (ii)(z1,z2)=(3−218+33+78i,3+218+33−78i)\displaystyle \quad (z_1,z_2)=\left(\frac{3-\sqrt{21}}8+\frac{3\sqrt3+\sqrt7}{8}i,\frac{3+\sqrt{21}}8+\frac{3\sqrt3-\sqrt7}{8}i\right) または逆順..\quad (iii){(x,y)∣x2+y2=1, x≦−14},\displaystyle \quad \{(x,y)\mid x^2+y^2=1,\space{}x\le-\frac14\},\quad 端点 (−14,±154).\displaystyle \left(-\frac14,\pm\frac{\sqrt{15}}4\right).

4解答

解答を見る途中式つきの解答

(i) z1,z2z_1,z_2 を偏角がそれぞれ θ+ϕ,θ−ϕ\theta+\phi,\theta-\phi の単位複素数とすると z1+z2=2cos⁡ϕ eiθ.z_1+z_2=2\cos\phi\,e^{i\theta}. 和が正の実数 3/23/2 なので θ=0\theta=0、2cos⁡ϕ=3/22\cos\phi=3/2、すなわち cos⁡ϕ=3/4\cos\phi=3/4 である。よって sin⁡ϕ=7/4\sin\phi=\sqrt7/4 であり、 {z1,z2}={34+74i, 34−74i}.\displaystyle \{z_1,z_2\}=\left\{\frac34+\frac{\sqrt7}{4}i,\ \frac34-\frac{\sqrt7}{4}i\right\}. したがってこの二つを任意の順で z1,z2z_1,z_2 とすればよい。

(ii) 和は 32(12+32i)=32eiπ/3\displaystyle \frac32\left(\frac12+\frac{\sqrt3}{2}i\right)=\frac32e^{i\pi/3} である。したがって θ=π/3\theta=\pi/3、cos⁡ϕ=3/4\cos\phi=3/4 とでき、 {z1,z2}={eiπ/3(34+74i),eiπ/3(34−74i)}.\displaystyle \{z_1,z_2\}= \left\{ e^{i\pi/3}\left(\frac34+\frac{\sqrt7}{4}i\right), e^{i\pi/3}\left(\frac34-\frac{\sqrt7}{4}i\right) \right\}. 展開すると {z1,z2}={3−218+33+78i, 3+218+33−78i},\displaystyle \{z_1,z_2\}= \left\{ \frac{3-\sqrt{21}}8+\frac{3\sqrt3+\sqrt7}{8}i,\ \frac{3+\sqrt{21}}8+\frac{3\sqrt3-\sqrt7}{8}i \right\}, であり、どちらの順序でも条件を満たす。

(iii) 二つの単位複素数の和 s=z1+z2s=z_1+z_2 は三角不等式より ∣s∣≦2|s|\le2。逆に 0<∣s∣≦20<|s|\le2 なら s=ρeiθs=\rho e^{i\theta} と書き、2cos⁡ϕ=ρ2\cos\phi=\rho となる ϕ\phi を選ぶことで z1=ei(θ+ϕ),z2=ei(θ−ϕ)z_1=e^{i(\theta+\phi)},\qquad z_2=e^{i(\theta-\phi)} とできるので、その和は ss となる。ここで s=2+αs=2+\alpha だから、解が存在する条件は ∣2+α∣≦2|2+\alpha|\le2 である。 α=x+yi\alpha=x+yi、x2+y2=1x^2+y^2=1 とおけば ∣2+α∣2=(2+x)2+y2=5+4x.|2+\alpha|^2=(2+x)^2+y^2=5+4x. よって ∣2+α∣≦2|2+\alpha|\le2 は x≦−14\displaystyle x\le-\frac14 と同値である。求める図形は、単位円 x2+y2=1x^2+y^2=1 上で x≦−14\displaystyle x\le-\frac14 を満たす左側の閉弧であり、端点は (−14,154)\displaystyle \left(-\frac14,\frac{\sqrt{15}}4\right)、(−14,−154)\displaystyle \left(-\frac14,-\frac{\sqrt{15}}4\right) である。

この問題で使う考え方

  • 円の方程式
  • 不等式の表す領域
  • 複素数平面
  • 複素数の極形式

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