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千葉大学/2008年度

千葉大学 2008年 数学 第12問解答・解説

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1問題

千葉大学2008年度第12問

c≧0c \geq 0 に対して,連立不等式

0≦x≦4π3,0≦y≦∣sin⁡x−c∣\displaystyle 0 \leq x \leq \frac {4 \pi}{3}, \quad 0 \leq y \leq | \sin x - c |

で表される座標平面上の図形を A とする。

(1) A の面積 S を最小にするような c の値と, そのときの S を求めよ。

(2) A を x 軸のまわりに回転させてできる立体の体積を V とする。 V を最小にするような c の値と,そのときの V を求めよ。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1)c=12,Smin⁡=23−32.\displaystyle (1)\quad c=\frac12,\quad S_{\min}=2\sqrt3-\frac32.
    (2)c=98π,Vmin⁡=2π23−π38−2716.\displaystyle (2)\quad c=\frac{9}{8\pi},\quad V_{\min}=\frac{2\pi^2}{3}-\frac{\pi\sqrt3}{8}-\frac{27}{16}.

3解答

解答を見る途中式つきの解答

(1) 0≦c≦10\leq c\leq1 とし、θ=arcsin⁡c\theta=\arcsin c(0≦θ≦π/20\leq\theta\leq\pi/2)とおく。sin⁡x−c\sin x-c は区間 [0,θ],[θ,π−θ],[π−θ,4π/3][0,\theta],\quad[\theta,\pi-\theta],\quad[\pi-\theta,4\pi/3] で順に負、正、負となる。各区間で絶対値を外して積分すると S(sin⁡θ)=∫0θ(sin⁡θ−sin⁡x) dx+∫θπ−θ(sin⁡x−sin⁡θ) dx+∫π−θ4π/3(sin⁡θ−sin⁡x) dx=sin⁡θ(4θ−2π3)+4cos⁡θ−32.\displaystyle \begin{aligned} S(\sin\theta) &=\int_0^\theta(\sin\theta-\sin x)\,dx +\int_\theta^{\pi-\theta}(\sin x-\sin\theta)\,dx\\ &\quad+\int_{\pi-\theta}^{4\pi/3}(\sin\theta-\sin x)\,dx\\ &=\sin\theta\left(4\theta-\frac{2\pi}{3}\right)+4\cos\theta-\frac32. \end{aligned} したがって ddθS(sin⁡θ)=cos⁡θ(4θ−2π3).\displaystyle \frac{d}{d\theta}S(\sin\theta)=\cos\theta\left(4\theta-\frac{2\pi}{3}\right). cos⁡θ≧0\cos\theta\geq0 なので、SS は 0≦θ<π/60\leq\theta<\pi/6 で減少し、π/6<θ≦π/2\pi/6<\theta\leq\pi/2 で増加する。よってこの範囲の最小は θ=π/6\theta=\pi/6、すなわち c=1/2c=1/2 であり Smin⁡=S(1/2)=23−32.\displaystyle S_{\min}=S(1/2)=2\sqrt3-\frac32. c≧1c\geq1 では ∣sin⁡x−c∣=c−sin⁡x|\sin x-c|=c-\sin x だから S(c)=∫04π/3(c−sin⁡x) dx=4π3c−32,\displaystyle S(c)=\int_0^{4\pi/3}(c-\sin x)\,dx=\frac{4\pi}{3}c-\frac32, これは増加する。従って全ての c≧0c\geq0 における最小値も上記である。

(2) 回転した立体の断面積は π(sin⁡x−c)2\pi(\sin x-c)^2 なので V(c)=π∫04π/3(sin⁡x−c)2 dx=π(4π3c2−3c+2π3−38),\displaystyle \begin{aligned} V(c)&=\pi\int_0^{4\pi/3}(\sin x-c)^2\,dx\\ &=\pi\left(\frac{4\pi}{3}c^2-3c+\frac{2\pi}{3}-\frac{\sqrt3}{8}\right), \end{aligned} ここで ∫04π/3sin⁡x dx=3/2\displaystyle \int_0^{4\pi/3}\sin x\,dx=3/2、∫04π/3sin⁡2x dx=2π/3−3/8\displaystyle \int_0^{4\pi/3}\sin^2x\,dx=2\pi/3-\sqrt3/8 を用いた。二次式の係数は正で、その頂点は許容範囲内の c=32(4π/3)=98π\displaystyle c=\frac{3}{2(4\pi/3)}=\frac{9}{8\pi} である。したがって Vmin⁡=2π23−π38−2716.\displaystyle V_{\min}=\frac{2\pi^2}{3}-\frac{\pi\sqrt3}{8}-\frac{27}{16}.

この問題で使う考え方

  • 絶対値関数の区間分割
  • 微分による増減
  • 円板断面による回転体積
  • 二次関数の最小値

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