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千葉大学/2008年度

千葉大学 2008年 数学 第10問解答・解説

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1問題

千葉大学2008年度第10問

行列

A=(32−121232),B=(100−1),E=(1001)\displaystyle A = \left( \begin{array}{c c} {\frac {\sqrt {3}}{2}} & {- \frac {1}{2}} \\ {\frac {1}{2}} & {\frac {\sqrt {3}}{2}} \end{array} \right), \quad B = \left( \begin{array}{c c} {1} & {0} \\ {0} & {- 1} \end{array} \right), \quad E = \left( \begin{array}{c c} {1} & {0} \\ {0} & {1} \end{array} \right)

について以下の問いに答えよ。

(1) Am=EA^{m}=E となる最小の自然数 m と, Bn=EB^{n}=E となる最小の自然数 n を求めよ。

(2) m は (1) で求めた値とし, k は 1≦k≦m1 \leq k \leq m を満たす自然数とする。単位円周上の点 P に対し, 行列 B, A2A^{2} , AkA^{k} で表される移動による P の行き先を, それぞれ Q, R, S とする。△QRS が正三角形となるような k, P の組をすべて求めよ。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1)m=12,n=2.\quad m=12,\quad n=2.\qquad (2)(k,P)=(6,(32,12)),(6,(−32,−12)),(10,(0,1)),(10,(0,−1)).\displaystyle \quad (k,P)= \left(6,\left(\frac{\sqrt3}{2},\frac12\right)\right), \left(6,\left(-\frac{\sqrt3}{2},-\frac12\right)\right), \left(10,(0,1)\right), \left(10,(0,-1)\right).

3解答

解答を見る途中式つきの解答

AA は角 π/6\pi/6 の反時計回り回転を表すので、Am=EA^m=E となる最小の自然数は m=12m=12。また BB は xx 軸対称で B2=E, B≠EB^2=E,\ B\ne E より、最小の nn は 22 である。 (2) PP の偏角を θ\theta とする。各移動は単位円を保ち、 arg⁡Q≡−θ,arg⁡R≡θ+π3,arg⁡S≡θ+kπ6(mod2π).\displaystyle \arg Q\equiv-\theta,\qquad \arg R\equiv\theta+\frac{\pi}{3},\qquad \arg S\equiv\theta+\frac{k\pi}{6}\pmod{2\pi}. 単位円に内接する正三角形では、頂点間の偏角差は ±2π/3(mod2π)\pm2\pi/3\pmod{2\pi}。特に arg⁡S−arg⁡R≡(k−2)π6≡±2π3(mod2π),\displaystyle \arg S-\arg R\equiv\frac{(k-2)\pi}{6}\equiv\pm\frac{2\pi}{3}\pmod{2\pi}, したがって k−2≡±4(mod12)k-2\equiv\pm4\pmod{12}。範囲 1≦k≦121\le k\le12 から k=6,10k=6,10。 k=6k=6 のとき arg⁡R=θ+π/3, arg⁡S=θ+π\arg R=\theta+\pi/3,\ \arg S=\theta+\pi なので、残る頂点 QQ の偏角は θ+5π/3\theta+5\pi/3。よって −θ≡θ+5π3(mod2π)よりθ≡π6(modπ).\displaystyle -\theta\equiv\theta+\frac{5\pi}{3}\pmod{2\pi} \text{より} \theta\equiv\frac{\pi}{6}\pmod{\pi}. したがって θ=π/6,7π/6\theta=\pi/6,7\pi/6、すなわち P=(3/2,1/2),(−3/2,−1/2)P=(\sqrt3/2,1/2),(-\sqrt3/2,-1/2)。 k=10k=10 のとき arg⁡S=θ+5π/3\arg S=\theta+5\pi/3 であり、残る頂点 QQ の偏角は θ+π\theta+\pi。したがって −θ≡θ+π(mod2π)よりθ≡π2(modπ).\displaystyle -\theta\equiv\theta+\pi\pmod{2\pi} \text{より}\theta\equiv\frac{\pi}{2}\pmod{\pi}. よって θ=π/2,3π/2\theta=\pi/2,3\pi/2、すなわち P=(0,1),(0,−1)P=(0,1),(0,-1)。

この問題で使う考え方

  • 行列を用いた表現
  • 三角比と相互関係
  • 一般角と弧度法
  • 三角形の性質

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