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千葉大学/2026年度

千葉大学 2026年 数学 第6問解答・解説

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1問題

千葉大学2026年度第6問

n を5以上の整数とする。xy平面の点で x 座標と y 座標がともに1以上 n 以下の整数であるもの全体を A で表す。A から異なる2点 P, Q を無作為に選ぶ。

(1) PQ = 1 となる確率を求めよ。

(2) P = (3, 3) のとき,PR = QR = 1 となる A の点 R が存在する条件付き確率を求めよ。

(3) PR = QR = 1 となる A の点 R が存在する確率を求めよ。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1) 4n(n+1)\displaystyle \frac{4}{n(n+1)}。(2) 8n2−1\displaystyle \frac{8}{n^2-1}。(3) 4(2n2−4n+1)n2(n2−1)\displaystyle \frac{4(2n^2-4n+1)}{n^2(n^2-1)}。

3解答

解答を見る途中式つきの解答

原文・入力

数学の確認

格子点集合 AA は n2n^2 点である。P,QP,Q を交換しても各事象は変わらないので、(1),(3)は無順序対で数えてよい。全組数は (n22)=n2(n2−1)2.\displaystyle \binom{n^2}{2}=\frac{n^2(n^2-1)}2. 距離1の格子点間では、座標差は (±1,0)(\pm1,0) または (0,±1)(0,\pm1) である。

(1) 横に隣り合う組は各行に n−1n-1 組あり n(n−1)n(n-1) 組、縦も同数なので、距離1の組は 2n(n−1)2n(n-1)。よって Pr⁡(PQ=1)=2n(n−1)(n22)=4n(n+1).\displaystyle \Pr(PQ=1)=\frac{2n(n-1)}{\binom{n^2}{2}} =\frac{4}{n(n+1)}.

(2) P=(3,3)P=(3,3) と固定する。条件を満たす点 RR があれば、P−RP-R と Q−RQ-R は異なる上下左右の単位ベクトルである。二つの方向が反対向きなら P,QP,Q は同じ点になるため除かれ、残る場合の Q−PQ-P は (±2,0),(0,±2),(±1,±1)(\pm2,0),\quad(0,\pm2),\quad(\pm1,\pm1) のいずれかである。逆に、軸方向に2離れた点対は中点を RR にでき、対角方向に1ずつ離れた点対は間の格子点を RR にできる。従って該当する QQ は (1,3),(5,3),(3,1),(3,5),(2,2),(2,4),(4,2),(4,4)(1,3),(5,3),(3,1),(3,5),(2,2),(2,4),(4,2),(4,4) の8点である。n≧5n\ge5 なら全て AA 内にあり、QQ の候補は n2−1n^2-1 点だから Pr⁡(PR=QR=1 を満たす点 R が A 内に存在する∣P=(3,3))=8n2−1.\displaystyle \Pr(\text{$PR=QR=1$ を満たす点 $R$ が $A$ 内に存在する}\mid P=(3,3)) =\frac8{n^2-1}.

(3) 同じ方向ベクトルの分類より、条件を満たす無順序対は、(i) 横または縦に2離れた対、(ii) 単位正方形の対角の対に限られ、どちらの対にも共通隣点が存在する。(i)は横 n(n−2)n(n-2) 組、縦 n(n−2)n(n-2) 組、合計 2n(n−2)2n(n-2) 組。(ii)は単位正方形が (n−1)2(n-1)^2 個あり、各正方形の2本の対角線から 2(n−1)22(n-1)^2 組。対角線の両端は属する正方形を一意に決めるので重複はない。また(i),(ii)も重ならない。従って有利な組は 2n(n−2)+2(n−1)2=4n2−8n+2.2n(n-2)+2(n-1)^2=4n^2-8n+2. 全組数で割ると Pr⁡(PR=QR=1 を満たす点 R が A 内に存在する)=4n2−8n+2(n22)=4(2n2−4n+1)n2(n2−1).\displaystyle \Pr(\text{$PR=QR=1$ を満たす点 $R$ が $A$ 内に存在する}) =\frac{4n^2-8n+2}{\binom{n^2}{2}} =\frac{4(2n^2-4n+1)}{n^2(n^2-1)}.

独立計算した3問の確率は採用F043/B043双方と一致する。

範囲・表示・ラベル

整数座標の差、格子上の共通隣点の位置、無順序対の数え上げによる高校数学Aの確率。単位正方形の二つの対角線が生む対を各々1度ずつ数え、軸方向の対と重ならないことを確認した。

この問題で使う考え方

  • 格子点の数え上げ
  • 座標差分類
  • 無順序対の組合せ

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