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千葉大学/2026年度

千葉大学 2026年 数学 第7問解答・解説

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1問題

千葉大学2026年度第7問

複素数 z = (1 + i)/√2 を考える。ただし i は虚数単位である。以下では √2 が無理数であることは証明せずに用いてよい。

(1) 整数 n に対して,znz^n を求めよ。

(2) |a₀ + a₁z| = 1 となるような整数の組 (a₀, a₁) を全て求めよ。

(3) 複素数 w で,|w| = 1 かつある整数 a₀, a₁, …, ana_n (n ≧ 0) により w = a₀ + a₁z + ⋯ + a_nz^n と表されるものを全て求めよ。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1)n=8q+r (n≡r(mod8), 0≦r≦7),zn=zr,(zr)r=07=(1,1+i2,i,−1+i2,−1,−1−i2,−i,1−i2).(2)(a0,a1)=(±1,0),(0,±1).(3)w∈{zk∣0≦k≦7}.\displaystyle \begin{aligned} &\text{(1)}\quad n=8q+r\space{}(n\equiv r\pmod 8,\space{}0\le r\le7),\quad z^n=z^r,\quad (z^r)_{r=0}^7=\left(1,\frac{1+i}{\sqrt2},i,\frac{-1+i}{\sqrt2},-1,\frac{-1-i}{\sqrt2},-i,\frac{1-i}{\sqrt2}\right).\\ &\text{(2)}\quad (a_0,a_1)=(\pm1,0),(0,\pm1).\\ &\text{(3)}\quad w\in\{z^k\mid 0\le k\le7\}. \end{aligned}

3解答

解答を見る途中式つきの解答

(1)z2=(1+i)22=i,z4=−1,z8=1.\displaystyle \text{(1)}\quad z^2=\frac{(1+i)^2}{2}=i,\qquad z^4=-1,\qquad z^8=1. よって任意の整数 nn を n=8q+rn=8q+r(q は整数, 0≦r≦7q\text{ は整数},\ 0\le r\le7)と書けば、zn=zrz^n=z^r である。各 rr について (zr)r=07=(1,1+i2,i,−1+i2,−1,−1−i2,−i,1−i2).\displaystyle (z^r)_{r=0}^7= \left( 1,\frac{1+i}{\sqrt2},i,\frac{-1+i}{\sqrt2},-1, \frac{-1-i}{\sqrt2},-i,\frac{1-i}{\sqrt2} \right). (2)∣a0+a1z∣2=(a0+a12)2+(a12)2=a02+a12+2 a0a1.\displaystyle \text{(2)}\quad |a_0+a_1z|^2 =\left(a_0+\frac{a_1}{\sqrt2}\right)^2+\left(\frac{a_1}{\sqrt2}\right)^2 =a_0^2+a_1^2+\sqrt2\,a_0a_1. これが1であるから、2 a0a1=1−a02−a12\sqrt2\,a_0a_1=1-a_0^2-a_1^2。右辺は整数であり、2\sqrt2 は無理数なので a0a1=0a_0a_1=0。したがって a02+a12=1a_0^2+a_1^2=1 であり、整数解は (a0,a1)=(1,0),(−1,0),(0,1),(0,−1)(a_0,a_1)=(1,0),(-1,0),(0,1),(0,-1) に限る。 (3)z2=i,z3=iz,z4=−1.\text{(3)}\quad z^2=i,\qquad z^3=iz,\qquad z^4=-1. ゆえに任意の有限和 a0+a1z+⋯+anzna_0+a_1z+\cdots+a_nz^n は、z4q+r=(−1)qzrz^{4q+r}=(-1)^qz^r(0≦r≦30\le r\le3)を用いて w=A+Bz+Ci+Dz3(A,B,C,D は整数)w=A+Bz+Ci+Dz^3\qquad(A,B,C,D\text{ は整数}) と書ける。ここで w=(A+B−D2)+i(C+B+D2)\displaystyle w=\left(A+\frac{B-D}{\sqrt2}\right) +i\left(C+\frac{B+D}{\sqrt2}\right) だから ∣w∣2=A2+B2+C2+D2+2{A(B−D)+C(B+D)}.|w|^2=A^2+B^2+C^2+D^2 +\sqrt2\{A(B-D)+C(B+D)\}. ∣w∣=1|w|=1 と 2\sqrt2 の無理性から A2+B2+C2+D2=1,A(B−D)+C(B+D)=0.A^2+B^2+C^2+D^2=1,\qquad A(B-D)+C(B+D)=0. 特に前者より A,B,C,DA,B,C,D のうち一つだけが 11 または −1-1、他は0である。したがって w=1,−1,z,−z,i,−i,z3,−z3 のいずれかであり、w=zk(k は 0≦k≦7 を満たす整数) と表せる。w=1,-1,z,-z,i,-i,z^3,-z^3\text{ のいずれかであり、} w=z^k\quad(k\text{ は }0\le k\le7\text{ を満たす整数})\text{ と表せる。} 逆に各 zkz^k(0≦k≦70\le k\le7)は係数を一つだけ1として表せ、∣zk∣=1|z^k|=1。これらがちょうど求める複素数である。

この問題で使う考え方

  • 複素数の絶対値
  • 無理数√2の係数比較
  • べきの周期性

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