a=0 とする。Q(t)=−πtcos(πt)+π2sin(πt) とおくと、Q′(t)=tsin(πt) であり、Qは奇関数である。また −asin(πt) も奇関数だから ∫−xx(t−a)sin(πt)dt=Q(x)−Q(−x)=2Q(x)=−π2xcos(πx)+π22sin(πx). 従って f(x)=(x2+a2−π22)sin(πx)+π2xcos(πx).
(1) 積の微分法から f′(x)=2xsin(πx)+π(x2+a2−π22)cos(πx)+π2cos(πx)−2xsin(πx)=π(x2+a2)cos(πx).
(2) f(x)のaによる変化は a2sin(πx) の項だけである。全ての a=0 について同じ点を通るには sin(πx)=0、すなわち x=n (n は整数) が必要である。このとき f(n)=π2ncos(πn)=π2n(−1)n. 従って定点は (n,π2n(−1)n) (n は整数)。
(3) 整数nについて f(n)=2n(−1)n/π。また x2+a2>0 なので、f′(x) の符号は cos(πx) の符号と一致する。整数mに対し c=m+21、s=(−1)m と置くと、m<x<c では f′ の符号がs、c<x<m+1 では −s である。
m≧1のとき、f(m) は符号s、f(m+1) は符号−sである。最初の半区間ではfは符号sの向きに単調に動くため零にならず、f(c) も符号sである。後半ではf′が0にならず符号が一定で、fの符号がsから−sへ変わるので、零点はただ1つ。
m≦−2のとき、f(m) は符号−s、f(m+1) は符号sである。後半区間の単調性と終点値から、f(c) も符号sであり、後半には零点がない。前半ではf′が0にならず符号が一定で、fの符号が−sからsへ変わるため、零点はただ1つ。
m=−1では f(−1)=2/π>0。−1/2<x<0 では f′>0、かつ f(0)=0 だから f(x)<0。従って −1<x<−1/2 の範囲に正から負へ移る零点がただ1つあり、残りの半区間にはない。m=0では f(0)=0 かつ 0<x<1/2 で f′>0 だから f(x)>0。一方 f(1)=−2/π<0、1/2<x<1 で f′<0 なので、この半区間に零点がただ1つある。以上より全ての整数mについて、m<x<m+1 の範囲に零点がただ1つ存在する。
対称区間積分を原始関数で整理すると f(x)=(x2+a2−π22)sin(πx)+π2xcos(πx)。微分して f′(x)=π(x2+a2)cos(πx)。パラメータに依存する項から定点はsin(πx)=0の場合に限り、整数nでの値はπ2n(−1)n。零点の一意性はf′の符号が半整数で切り替わることと整数点での符号を用いて示す。