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愛媛大学/2009年度/前期

愛媛大学 2009年 数学 第8問解答・解説

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1問題

愛媛大学2009年度第8問

f(x)=xe−x22\displaystyle f(x)=xe^{-\frac{x^{2}}{2}} とする。yy 軸上の点 P(0,p)P(0,p) より,曲線 y=f(x)y=f(x) に異なる2本の接線が引けるための pp のとり得る値の範囲を求めたい。次の問に答えよ。ただし,必要があれば,自然数 kk に対して lim⁡x→−∞xke−x22=0,lim⁡x→∞xke−x22=0\displaystyle \lim\limits _{x\to-\infty}x^{k}e^{-\frac{x^{2}}{2}}=0,\qquad\lim\limits _{x\to\infty}x^{k}e^{-\frac{x^{2}}{2}}=0 となることを用いてもよい。

(1) 曲線 y=f(x)y=f(x) 上の点 (t,f(t))(t,f(t)) における接線の方程式を求めよ。

(2) (1) で求めた接線の yy 切片を g(t)g(t) とする。関数 y=g(x)y=g(x) の増減,極値を調べ,そのグラフをかけ。ただし,グラフの凹凸は調べなくてもよい。

(3) pp のとり得る値の範囲を求めよ。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2答え

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  • g(t)=t3e−t2/2;g(t)=t^3e^{-t^2/2};\quad 極小値 −33e−3/2-3\sqrt3e^{-3/2} at t=−3,t=-\sqrt3,\quad 極大値 33e−3/23\sqrt3e^{-3/2} at t=3;0<∣p∣<33e−3/2.t=\sqrt3;\quad 0<|p|<3\sqrt3e^{-3/2}.

3解答

解答を見る途中式つきの解答

f(x)=xe−x2/2f(x)=xe^{-x^2/2} だから f′(x)=(1−x2)e−x2/2.f'(x)=(1-x^2)e^{-x^2/2}. (1) 点 (t,f(t))(t,f(t)) における接線は y=f(t)+f′(t)(x−t)=e−t2/2((1−t2)x+t3).\begin{aligned} y&=f(t)+f'(t)(x-t)\\ &=e^{-t^2/2}\bigl((1-t^2)x+t^3\bigr). \end{aligned} したがって、その yy 切片は g(t)=t3e−t2/2g(t)=t^3e^{-t^2/2} である。

(2) gg を微分すると g′(x)=x2(3−x2)e−x2/2.g'(x)=x^2(3-x^2)e^{-x^2/2}. 指数因子は正であるから、g′(x)<0g'(x)<0 は x<−3x<-\sqrt3 および x>3x>\sqrt3、g′(x)>0g'(x)>0 は −3<x<0-\sqrt3<x<0 および 0<x<30<x<\sqrt3 で成り立つ。x=0x=0 でも g′(0)=0g'(0)=0 だが、増減は変わらない。よって gg は x<−3x<-\sqrt3 で減少し、−3<x<3-\sqrt3<x<\sqrt3 で増加し、x>3x>\sqrt3 で減少する。極小値は x=−3x=-\sqrt3 で −33e−3/2-3\sqrt3e^{-3/2}、極大値は x=3x=\sqrt3 で 33e−3/23\sqrt3e^{-3/2} である。

問題文で許された極限から lim⁡x→−∞g(x)=0\displaystyle \lim\limits _{x\to-\infty}g(x)=0 および lim⁡x→∞g(x)=0\displaystyle \lim\limits _{x\to\infty}g(x)=0 であり、左では負側、右では正側から近づく。グラフは (−3,−33e−3/2)(-\sqrt3,-3\sqrt3e^{-3/2}) を通る極小の後に原点を水平に通過し、(3,33e−3/2)(\sqrt3,3\sqrt3e^{-3/2}) で極大となってから xx 軸に近づく。別添図に概形を示す。

(3) 点 P(0,p)P(0,p) を通る接線の条件は、その yy 切片が pp となること、すなわち g(t)=pg(t)=p となることである。M=33e−3/2M=3\sqrt3e^{-3/2} とおく。gg の増減と極値から、0<p<M0<p<M および −M<p<0-M<p<0 のとき、水平線 y=py=p はそれぞれグラフと2点で交わる。p=0p=0 では t=0t=0 の1点、p=±Mp=\pm M では極値の1点だけであり、∣p∣>M|p|>M では交点がない。

2つの接点が同じ接線を表す可能性も除く。g(t)=f(t)−tf′(t)g(t)=f(t)-tf'(t) である。仮に2つの異なる接点 t1<t2t_1<t_2 が同じ切片 pp と同じ傾き mm をもつなら、f′(t1)=f′(t2)=mf'(t_1)=f'(t_2)=m かつ 0=g(t2)−g(t1)=f(t2)−f(t1)−m(t2−t1)=∫t1t2(f′(x)−m) dx.\displaystyle 0=g(t_2)-g(t_1)=f(t_2)-f(t_1)-m(t_2-t_1) =\int_{t_1}^{t_2}(f'(x)-m)\,dx. ところが f′′(x)=x(x2−3)e−x2/2f''(x)=x(x^2-3)e^{-x^2/2} より、p>0p>0 の2接点は 3\sqrt3 を、p<0p<0 の2接点は −3-\sqrt3 をはさんでおり、その区間では f′f' は両端の共通値 mm より小さい。従って上の積分は負となり矛盾する。よって2つの接点は異なる接線を与える。

以上より、求める範囲は −33e−3/2<p<0または0<p<33e−3/2,-3\sqrt3e^{-3/2}<p<0\quad\text{または}\quad0<p<3\sqrt3e^{-3/2}, すなわち 0<∣p∣<33e−3/20<|p|<3\sqrt3e^{-3/2} である。

この問題で使う考え方

  • 積の微分
  • 合成関数の微分
  • 指数・対数関数の微分
  • 第二次導関数
  • 導関数と増減
  • 曲線の接線

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