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福井大学/2025年度

福井大学 2025年 数学 第1問解答・解説

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1問題

福井大学2025年度第1問

複素数平面上で, |α| = |α − 2|, α² + β² − 2α − 2β + 2 = 0 を満たす2つの複素数α, βに対して, z = αβとする。このとき, 以下の問いに答えよ。

(1) αの実部を求めよ。

(2) α, βが与えられた条件を満たしながら動くとき, 点zが描く図形を図示せよ。

(3) α, βは, さらにxの3次方程式 8x³ + kx² + 18x − 5 = 0 の解であり, arg((β − 1)/(α − 1)) = π/2 とする。kの値とα, βを求めよ。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1) Re⁡(α)=1\quad \operatorname{Re}(\alpha)=1\quad 。(2) Y=X2−X\quad Y=X^2-X\quad と Y=−X2+X\quad Y=-X^2+X\quad の二放物線全体。(3) k=−20\quad k=-20\quad 、α=1+i2\displaystyle \quad \alpha=1+\frac i2\quad 、β=12\displaystyle \quad \beta=\frac12\quad 。

3解答

解答を見る途中式つきの解答

(1) α=a+bi\alpha=a+bi(a,b は実数a,b\text{ は実数})とおく。条件 ∣α∣=∣α−2∣|\alpha|=|\alpha-2| を二乗して整理すると a2+b2=(a−2)2+b2a^2+b^2=(a-2)^2+b^2 となる。したがって a=1a=1、すなわち Re⁡(α)=1\operatorname{Re}(\alpha)=1 である。

以下、α=1+it\alpha=1+it(t は実数t\text{ は実数})とおく。条件式は α2+β2−2α−2β+2=(α−1)2+(β−1)2=0\alpha^2+\beta^2-2\alpha-2\beta+2 =(\alpha-1)^2+(\beta-1)^2=0 と変形できるので、(β−1)2=t2(\beta-1)^2=t^2 である。よって (β−1−t)(β−1+t)=0(\beta-1-t)(\beta-1+t)=0 から β=1+st\beta=1+st(s=1s=1 または s=−1s=-1)を得る。

(2) z=αβz=\alpha\beta とし、X=Re⁡(z)X=\operatorname{Re}(z)、Y=Im⁡(z)Y=\operatorname{Im}(z) とおくと X=1+st,Y=t+st2=t(1+st)=tX.X=1+st,\qquad Y=t+st^2=t(1+st)=tX. ここで t=s(X−1)t=s(X-1) だから、s=1s=1 では Y=X2−XY=X^2-X、s=−1s=-1 では Y=−X2+XY=-X^2+X となる。逆に、任意の実数 XX に対し、ss を 1,−11,-1 のいずれかとして t=s(X−1)t=s(X-1) とすればその点が得られる。したがって軌跡は Y=X2−XまたはY=−X2+X(X は実数)Y=X^2-X\quad\text{または}\quad Y=-X^2+X\qquad(X\text{ は実数}) の二つの放物線全体である。頂点はそれぞれ (12,−14)\displaystyle \left(\frac12,-\frac14\right)、(12,14)\displaystyle \left(\frac12,\frac14\right)、交点は (0,0)(0,0) と (1,0)(1,0) である。

横軸X、縦軸Yの座標平面に、上に開く放物線Y=X²−Xと下に開く放物線Y=−X²+Xが描かれ、右側にそれぞれの式が記されている。2つの放物線は原点(ラベル0)と点(1,0)(ラベル1)で交わり、頂点(1/2, −1/4)と(1/2, 1/4)は黒点で示されている。四つの枝の先は矢印で、各放物線が両側へ限りなく続くことを表す。

矢印は各放物線が両側へ続くことを表す。

(3) 偏角の条件が定義されるため t≠0t\ne0 である。また β−1α−1=stit=−si\displaystyle \frac{\beta-1}{\alpha-1}=\frac{st}{it}=-si だから、偏角が π2\displaystyle \frac\pi2 となるのは s=−1s=-1 の場合である。したがって β=1−t\beta=1-t。

三次方程式の係数は実数なので、α=1+it\alpha=1+it が根ならその共役 αˉ=1−it\bar\alpha=1-it も根である。t≠0t\ne0 なので二根は異なり、残る根は実数 β=1−t\beta=1-t である。解と係数の関係から、根の二つずつの積の和は 188=94\displaystyle \frac{18}{8}=\frac94 だから ααˉ+β(α+αˉ)=(1+t2)+2(1−t)=t2−2t+3=94.\displaystyle \alpha\bar\alpha+\beta(\alpha+\bar\alpha) =(1+t^2)+2(1-t)=t^2-2t+3=\frac94. よって (t−12)(t−32)=0.\displaystyle (t-\tfrac12)(t-\tfrac32)=0. さらに根の積は 58\displaystyle \frac58 なので (1+t2)(1−t)=58.\displaystyle (1+t^2)(1-t)=\frac58. t=12\displaystyle t=\frac12 ではこの等式が成り立つが、t=32\displaystyle t=\frac32 では左辺が −138\displaystyle -\frac{13}{8} となる。したがって t=12\displaystyle t=\frac12 であり、 α=1+i2,β=12.\displaystyle \alpha=1+\frac i2,\qquad \beta=\frac12. 根の和 52\displaystyle \frac52 は −k8\displaystyle -\frac{k}{8} に等しいから k=−20k=-20 である。実際、 8x3−20x2+18x−5=(2x−1)(4x2−8x+5),8x^3-20x^2+18x-5=(2x-1)(4x^2-8x+5), その根は 12,1+i2,1−i2\displaystyle \frac12,1+\frac i2,1-\frac i2 となり、求めた値と一致する。

この問題で使う考え方

  • 絶対値条件の平方
  • 媒介変数による軌跡表示
  • 複素数の偏角
  • 解と係数の関係

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