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岐阜大学/2003年度

岐阜大学 2003年 数学 第5問解答・解説

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1問題

岐阜大学2003年度第5問

(選択問題) 複素数平面上の点 z = x + yi (x > 0, y > 0) について,以下の問に答えよ。(配点比率20%)

(1) 複素数平面上の2点 z, 1/z を結ぶ線分は,0と1との間で実軸と交わることを示せ。

(2) 複素数平面上の3点 z, 0, 1/z を頂点とする三角形の面積を x と y を用いて表せ。

(3) 複素数平面上の3点 z, 1, 1/z を頂点とする三角形の面積が,(2)で求めた面積と等しくなる点 z 全体の描く図形を図示せよ。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1) 2xx2+y2+1∈(0,1).\displaystyle (1)\space{}\frac{2x}{x^2+y^2+1}\in(0,1).
    (2) xyx2+y2.\displaystyle (2)\space{}\frac{xy}{x^2+y^2}.
    (3) (x−2)2+y2=3, y>0.(3)\space{}(x-2)^2+y^2=3,\space{}y>0.

3解答

解答を見る途中式つきの解答

(1) 線分と実軸の交点 線分上の点を w(t)=(1−t)z+t/zw(t)=(1-t)z+t/z (0≦t≦10\le t\le1) と表す。その虚部は ℑw(t)=y(1−t−tr2).\displaystyle \Im w(t)=y\left(1-t-\frac{t}{r^2}\right). これが0となるのは t=r2r2+1,\displaystyle t=\frac{r^2}{r^2+1}, であり、r2>0r^2>0 より 0<t<10<t<1。このとき実部は ℜw(t)=xr2+1+r2r2+1xr2=2xr2+1.\displaystyle \Re w(t)=\frac{x}{r^2+1}+\frac{r^2}{r^2+1}\frac{x}{r^2} =\frac{2x}{r^2+1}. x>0x>0 であり、r2+1−2x=(x−1)2+y2>0r^2+1-2x=(x-1)^2+y^2>0 だから、この交点の実部は0と1の間にある。

(2) 三角形 z,0,1/zz,0,1/z の面積 原点を頂点とする2辺のベクトルは (x,y)(x,y) と (x/r2,−y/r2)(x/r^2,-y/r^2) である。従って面積は 12∣x(−yr2)−y(xr2)∣=xyx2+y2.\displaystyle \frac12\left|x\left(-\frac y{r^2}\right)-y\left(\frac x{r^2}\right)\right| =\boxed{\frac{xy}{x^2+y^2}}.

(3) 面積が等しい点の軌跡 三角形 z,1,1/zz,1,1/z の面積は、2辺 (x−1,y)(x-1,y) と (x/r2−1,−y/r2)(x/r^2-1,-y/r^2) の座標を用いる面積公式より、次の式の絶対値の半分である。 (x−1)(−yr2)−y(xr2−1)=y{(x−1)2+y2}r2>0.\displaystyle (x-1)\left(-\frac y{r^2}\right) -y\left(\frac x{r^2}-1\right) =\frac{y\{(x-1)^2+y^2\}}{r^2}>0. よってこの面積は y{(x−1)2+y2}2r2\displaystyle \dfrac{y\{(x-1)^2+y^2\}}{2r^2}。これを(2)の面積に等しいとおくと、y/r2>0y/r^2>0 より (x−1)2+y2=2xであるための必要十分条件は(x−2)2+y2=3.(x-1)^2+y^2=2x \quad\text{であるための必要十分条件は}\quad (x-2)^2+y^2=3. 従って軌跡は、中心 (2,0)(2,0)、半径 3\sqrt3 の円周のうち y>0y>0 の部分である。2−3>02-\sqrt3>0 なのでこの半円弧はすべて x>0x>0 にあり、端点 (2±3,0)(2\pm\sqrt3,0) は条件 y>0y>0 により含まれない。 (x−2)2+y2=3,y>0.\boxed{(x-2)^2+y^2=3,\qquad y>0}.

右向きのx軸・上向きのy軸(原点O、y軸はx軸で止める)の等縮尺の平面に、中心(2, 0)・半径√3の上半円(x−2)²+y²=3(y>0)を実線で描く。頂点は黒点で(2, √3)と記す。x軸上の両端は白丸で除外を示し、左は2−√3、右は2+√3と、軸線から離して記す。

この問題で使う考え方

  • 線分の媒介変数と実部・虚部
  • 座標行列式による三角形面積
  • 面積公式の等式と平方完成

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