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岐阜大学/2011年度

岐阜大学 2011年 数学 第5問解答・解説

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1問題

岐阜大学2011年度第5問

a, b, c, d を実数の定数とする。座標平面上の点 (2, 1) を点 (5, 2) に移す1次変換を表す行列を A = ((a, b), (c, d)) とする。以下の問に答えよ。

(1) A が逆行列をもつための必要十分条件を a と c を用いて表せ。

(2) 次の式を満たす A を求めよ。A² = ((25/4, 0), (5/2, 0))。

(3) n を自然数とする。(2)で求めた A について, -(2/5)A + (-(2/5))²A² + (-(2/5))³A³ + ... + (-(2/5))ⁿAⁿ を求めよ。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • 逆行列をもつ条件
    2a−5c≠0
  • 行列
    A=[[5/2,0],[1,0]]A=[[5/2,0],[1,0]]
  • 和
    nnが偶数なら零行列、nnが奇数なら−25A=(−10−250)\displaystyle -\frac25A=\begin{pmatrix}-1&0\\-\frac25&0\end{pmatrix}。

3解答

解答を見る途中式つきの解答

(1) A(21)=(52) より 2a+b=5,2c+d=2. よって b=5−2a, d=2−2c.det⁡A=ad−bc=2a−5c. したがって A が逆行列をもつための必要十分条件は 2a−5c≠0.(2) A2=(a2+bcb(a+d)c(a+d)bc+d2). 指定された行列から b(a+d)=0, c(a+d)=52.後者より a+d≠0 なので b=0. 写像条件から a=52. また bc+d2=0 より d=0, ゆえに c=1.A=(52010). 実際 A2=52A.(3) k≧1 について Ak=(52)k−1A. よって (−25)kAk=−25(−1)k−1A.∑k=1n(−25)kAk=−25A∑j=0n−1(−1)j={0(n 偶数),−25A=(−10−250)(n 奇数).A(2,1)T=(5,2)Tより2a+b=5、2c+d=2、したがってb=5−2a、d=2−2cである。detA=ad−bc=2a−5cなので、逆行列をもつ条件は2a−5c≠0。(2)の行列積では上右成分b(a+d)=0、左下成分c(a+d)=5/2。後者からa+d≠0となるためb=0であり、写像条件からa=5/2。下右成分cb+d2=0よりd=0、したがってc=1。得られたAについてA2=(5/2)Aを確認できる。よってk≧1でAk=(5/2)(k−1)Aであり、各項は(−2/5)kAk=(−2/5)(−1)(k−1)A。交互和はn奇数で1、n偶数で0だから求める和は奇数時−(2/5)A、偶数時零行列。\displaystyle \text{(1) }A\binom21=\binom52\text{ より }2a+b=5,\quad2c+d=2.\text{ よって }b=5-2a,\ d=2-2c. \det A=ad-bc=2a-5c.\text{ したがって }\boxed{A\text{ が逆行列をもつための必要十分条件は }2a-5c\ne0}. \text{(2) }A^2=\begin{pmatrix}a^2+bc&b(a+d)\\c(a+d)&bc+d^2\end{pmatrix}.\text{ 指定された行列から }b(a+d)=0,\ c(a+d)=\frac52. \text{後者より }a+d\ne0\text{ なので }b=0.\text{ 写像条件から }a=\frac52.\text{ また }bc+d^2=0\text{ より }d=0,\text{ ゆえに }c=1. \boxed{A=\begin{pmatrix}\frac52&0\\1&0\end{pmatrix}}.\text{ 実際 }A^2=\frac52 A. \text{(3) }k\ge1\text{ について }A^k=\left(\frac52\right)^{k-1}A.\text{ よって }\left(-\frac25\right)^kA^k=-\frac25(-1)^{k-1}A. \sum\limits _{k=1}^{n}\left(-\frac25\right)^kA^k=-\frac25 A\sum\limits _{j=0}^{n-1}(-1)^j=\begin{cases}0&(n\text{ 偶数}),\\-\frac25A=\begin{pmatrix}-1&0\\-\frac25&0\end{pmatrix}&(n\text{ 奇数}).\end{cases} A(2,1)^T=(5,2)^Tより2a+b=5、2c+d=2、したがってb=5−2a、d=2−2cである。det A=ad−bc=2a−5cなので、逆行列をもつ条件は2a−5c≠0。(2)の行列積では上右成分b(a+d)=0、左下成分c(a+d)=5/2。後者からa+d≠0となるためb=0であり、写像条件からa=5/2。下右成分cb+d²=0よりd=0、したがってc=1。得られたAについてA²=(5/2)Aを確認できる。よってk≥1でA^k=(5/2)^(k−1)Aであり、各項は(−2/5)^kA^k=(−2/5)(−1)^(k−1)A。交互和はn奇数で1、n偶数で0だから求める和は奇数時−(2/5)A、偶数時零行列。

この問題で使う考え方

  • 写像条件の成分比較
  • 行列積の成分比較
  • 交互和の周期性

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