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岐阜大学/2012年度

岐阜大学 2012年 数学 第5問解答・解説

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1問題

岐阜大学2012年度第5問

aを正の実数とする。tを媒介変数として x(t) = cos 2t, y(t) = sin at (−π ≦ t ≦ π) で表される曲線Cについて, 以下の問に答えよ。

(1) a = 1とする。Cをxとyの方程式で表し, その概形をxy平面上にかけ。

(2) a = 2とする。Cをxとyの方程式で表し, その概形をxy平面上にかけ。

(3) 定積分 ∫₋π^π x(t)y′(t)dt の値を, a ≠ 2とa = 2のそれぞれの場合について求めよ。

(4) (3)で求めた定積分の値をaの関数と考えて P(a) = ∫₋π^π x(t)y′(t)dt とおく。limₐ→₂P(a) の値を求めよ。

(5) P(a)がa = 2において連続かどうか理由を付けて答えよ。 (配点比率 20 %)

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1) x=1−2y2 (−1≦y≦1).(1)\space{}x=1-2y^2\space{}(-1\le y\le1).
    (2) x2+y2=1.(2)\space{}x^2+y^2=1.
    (3) P(a)=2a2sin⁡πaa2−4 (a≠2), P(2)=2π.\displaystyle (3)\space{}P(a)=\frac{2a^2\sin\pi a}{a^2-4}\space{}(a\ne2),\space{}P(2)=2\pi.
    (4) lim⁡a→2P(a)=2π.\displaystyle (4)\space{}\lim\limits _{a\to2}P(a)=2\pi.
    (5) P is continuous at a=2.a=2.

3解答

解答を見る途中式つきの解答

(1) a=1a=1 の場合 恒等式 cos⁡2t=1−2sin⁡2t\cos 2t=1-2\sin^2t より x=1−2y2.x=1-2y^2. この媒介変数の範囲では −1≦y≦1-1\le y\le1 であり、逆にこの区間内の各 yy について、y=sin⁡ty=\sin t かつ −π≦t≦π-\pi\le t\le\pi を満たす tt が存在する。したがって曲線全体は x=1−2y2,−1≦y≦1\boxed{x=1-2y^2,\quad -1\le y\le1} で表される。左向きに開く放物線の一部で、頂点は (1,0)(1,0)、端点は (−1,−1),(−1,1)(-1,-1),(-1,1) である。

右向きのx軸と上向きのy軸があり、黒丸(−1,1)から黒丸(1,0)を経て黒丸(−1,−1)へ至る、x軸に関して上下対称の曲線が描かれている。

(2) a=2a=2 の場合 このとき x=cos⁡2tx=\cos2t, y=sin⁡2ty=\sin2t だから x2+y2=cos⁡22t+sin⁡22t=1.x^2+y^2=\cos^2 2t+\sin^2 2t=1. また 2t2t は −2π≦2t≦2π-2\pi\le2t\le2\pi の範囲を動くので、単位円周全体を(反時計回りに)2周する。よって x2+y2=1.\boxed{x^2+y^2=1}.

右向きのx軸と上向きのy軸があり、両軸の交点を中心とする円が描かれている。x軸との交点には黒丸(−1,0)と(1,0)が示されている。

(3) 定積分 y′(t)=acos⁡aty'(t)=a\cos at であるから、積和公式を使うと x(t)y′(t)=acos⁡2tcos⁡at=a2{cos⁡((a−2)t)+cos⁡((a+2)t)}.\displaystyle x(t)y'(t)=a\cos2t\cos at =\frac a2\{\cos((a-2)t)+\cos((a+2)t)\}. a≠2a\ne2(かつ a>0a>0)なら両周波数は0でなく、積分して P(a)=a{sin⁡π(a−2)a−2+sin⁡π(a+2)a+2}=asin⁡πa(1a−2+1a+2)=2a2sin⁡πaa2−4.\displaystyle \begin{aligned} P(a) &=a\left\{\frac{\sin\pi(a-2)}{a-2} +\frac{\sin\pi(a+2)}{a+2}\right\}\\ &=a\sin\pi a\left(\frac1{a-2}+\frac1{a+2}\right) =\boxed{\frac{2a^2\sin\pi a}{a^2-4}}. \end{aligned} ここでは sin⁡π(a−2)=sin⁡π(a+2)=sin⁡πa\sin\pi(a-2)=\sin\pi(a+2)=\sin\pi a を用いた。 a=2a=2 のときは直接計算し、 P(2)=∫−ππ2cos⁡22t dt=∫−ππ(1+cos⁡4t) dt=2π.\displaystyle P(2)=\int_{-\pi}^{\pi}2\cos^2 2t\,dt =\int_{-\pi}^{\pi}(1+\cos4t)\,dt =\boxed{2\pi}.

(4) 極限 h=a−2h=a-2 とおけば、a≠2a\ne2 に対し P(a)=2(2+h)2sin⁡(2π+πh)h(4+h)=2(2+h)2sin⁡(πh)h(4+h).\displaystyle P(a)=\frac{2(2+h)^2\sin(2\pi+\pi h)}{h(4+h)} =\frac{2(2+h)^2\sin(\pi h)}{h(4+h)}. lim⁡h→0sin⁡(πh)h=π\displaystyle\lim\limits _{h\to0}\frac{\sin(\pi h)}h=\pi より lim⁡a→2P(a)=2π.\displaystyle \boxed{\lim\limits _{a\to2}P(a)=2\pi}.

(5) 連続性 (3)で得た P(2)=2πP(2)=2\pi と (4) の極限値が等しい。したがって P(a)P(a) は a=2a=2 において 連続である.\boxed{\text{連続である}}.

この問題で使う考え方

  • 倍角の公式・媒介変数消去
  • 三角関数の基本恒等式
  • 積和公式と定積分
  • 変数置換と基本極限 sin u/u
  • 極限値と関数値の比較

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