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岐阜大学/2017年度

岐阜大学 2017年 数学 第3問解答・解説

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1問題

岐阜大学2017年度第3問

nを3以上の整数とする。半径1の円に内接する正n角形の面積をIₙ,外接する正n角形の面積をEₙとする。mを正の整数とし,aₘ=cos(π/(3・2ᵐ))とおく。以下の問に答えよ。

(1) a₂=(√6+√2)/4が成り立つことを示せ。

(2) IₙとEₙを,nと三角比を用いて表せ。

(3) sin(π/(3・2ᵐ))とtan(π/(3・2ᵐ))を,aₘを用いて表せ。

(4) 面積の比較によりπ>Iₙおよびπ<Eₙとなることを用いて,3・2ᵐ√(1−aₘ²)<π<3・2ᵐ√(1−aₘ²)/aₘが成り立つことを示せ。

(5) (4)を用いて,3(√6−√2)<π<12(2−√3)が成り立つことを示せ。 (配点比率20%)

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • a2=6+24,In=n2sin⁡2πn,En=ntan⁡πn,sin⁡θm=1−am2,tan⁡θm=1−am2am,3(6−2)<π<12(2−3)\displaystyle a_2=\frac{\sqrt6+\sqrt2}{4},\quad I_n=\frac n2\sin\frac{2\pi}{n},\quad E_n=n\tan\frac\pi n,\quad \sin\theta_m=\sqrt{1-a_m^2},\quad \tan\theta_m=\frac{\sqrt{1-a_m^2}}{a_m},\quad 3(\sqrt6-\sqrt2)<\pi<12(2-\sqrt3)

3解答

解答を見る途中式つきの解答

(1) a2=cos⁡π12=cos⁡(π4−π6)\displaystyle a_2=\cos\dfrac{\pi}{12}=\cos\left(\dfrac{\pi}{4}-\dfrac{\pi}{6}\right) だから、加法定理より a2=cos⁡π4cos⁡π6+sin⁡π4sin⁡π6=22⋅32+22⋅12=6+24.\displaystyle a_2=\cos\frac\pi4\cos\frac\pi6+\sin\frac\pi4\sin\frac\pi6 =\frac{\sqrt2}{2}\cdot\frac{\sqrt3}{2}+\frac{\sqrt2}{2}\cdot\frac12 =\frac{\sqrt6+\sqrt2}{4}.

(2) 半径1の円に内接する正 nn 角形を中心から nn 個の三角形に分けると、各三角形の頂角は 2π/n2\pi/n、面積は 12sin⁡(2π/n)\displaystyle \frac12\sin(2\pi/n) である。よって In=n2sin⁡2πn.\displaystyle I_n=\frac n2\sin\frac{2\pi}{n}. 外接する正 nn 角形では、中心から各辺に下ろした垂線の長さが1である。辺の中点でできる直角三角形において、中心角の半分が π/n\pi/n だから辺の半分の長さは tan⁡(π/n)\tan(\pi/n)。したがって一辺は 2tan⁡(π/n)2\tan(\pi/n) で、面積は En=n⋅12⋅2tan⁡πn⋅1=ntan⁡πn.\displaystyle E_n=n\cdot\frac12\cdot2\tan\frac\pi n\cdot1=n\tan\frac\pi n.

(3) θm=π3⋅2m\displaystyle \theta_m=\dfrac{\pi}{3\cdot2^m} とおくと 0<θm<π/20<\theta_m<\pi/2 なので、sin⁡θm>0\sin\theta_m>0。am=cos⁡θma_m=\cos\theta_m より sin⁡θm=1−am2,tan⁡θm=1−am2am.\displaystyle \boxed{\sin\theta_m=\sqrt{1-a_m^2}},\qquad \boxed{\tan\theta_m=\frac{\sqrt{1-a_m^2}}{a_m}}.

(4) N=3⋅2m+1N=3\cdot2^{m+1} とおくと 2π/N=θm2\pi/N=\theta_m である。(2)から IN=N2sin⁡2πN=3⋅2msin⁡θm.\displaystyle I_N=\frac N2\sin\frac{2\pi}{N}=3\cdot2^m\sin\theta_m. 円の面積との比較 IN<πI_N<\pi と (3) より 3⋅2m1−am2<π.3\cdot2^m\sqrt{1-a_m^2}<\pi. 一方、M=3⋅2mM=3\cdot2^m とおくと π/M=θm\pi/M=\theta_m であり、(2)から EM=Mtan⁡πM=3⋅2mtan⁡θm.\displaystyle E_M=M\tan\frac\pi M=3\cdot2^m\tan\theta_m. 円の面積との比較 π<EM\pi<E_M と (3) より π<3⋅2m1−am2am.\displaystyle \pi<3\cdot2^m\frac{\sqrt{1-a_m^2}}{a_m}. 以上から求める不等式が成り立つ。

(5) m=2m=2 とする。(1)より a2=6+24,1−a22=6−24,1−a22a2=6−26+2=2−3.\displaystyle a_2=\frac{\sqrt6+\sqrt2}{4},\qquad \sqrt{1-a_2^2}=\frac{\sqrt6-\sqrt2}{4},\qquad \frac{\sqrt{1-a_2^2}}{a_2} =\frac{\sqrt6-\sqrt2}{\sqrt6+\sqrt2}=2-\sqrt3. ここで平方根は 0<π/12<π/20<\pi/12<\pi/2 によって正の方をとる。(4)へ代入すれば 3(6−2)<π<12(2−3).\boxed{3(\sqrt6-\sqrt2)<\pi<12(2-\sqrt3)}.

この問題で使う考え方

  • 正多角形の面積、三角比、加法定理を使用。大学数学なし。

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