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岐阜大学/2020年度

岐阜大学 2020年 数学 第2問解答・解説

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1問題

岐阜大学2020年度第2問

0 < s < 1, 0 < t < 1 とする。平行四辺形 OABC において,OA→\overrightarrow{OA} = a⃗\vec{a}, OC→\overrightarrow{OC} = c⃗\vec{c} とし,OC を s:(1-s) に内分する点を E,CB を t:(1-t) に内分する点を F,OF と AE との交点を G とする。以下の問に答えよ。

(1) AF→\overrightarrow{AF} を a⃗\vec{a}, c⃗\vec{c}, s, t を用いて表せ。

(2) OG→\overrightarrow{OG} を a⃗\vec{a}, c⃗\vec{c}, s, t を用いて表せ。

(3) △OGE と △ABF の面積をそれぞれ Q, Q' とするとき,Q'/Q を s, t を用いて表せ。

(4) s, t が 0 < s < 1, 0 < t < 1, st = 1/3 をみたしながら動くとき,(3)で求めた Q'/Q の値の範囲を求めよ。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1) AF→=(t−1)a⃗+c⃗\overrightarrow{AF}=(t-1)\vec a+\vec c。 (2) OG→=st1+sta⃗+s1+stc⃗\displaystyle \overrightarrow{OG}=\frac{st}{1+st}\vec a+\frac{s}{1+st}\vec c。 (3) Q′Q=(1−t)(1+st)s2t\displaystyle \frac{Q'}{Q}=\frac{(1-t)(1+st)}{s^2t}。 (4) Q′Q\displaystyle \frac{Q'}{Q} の値域は (0,3](0,3]。

3解答

解答を見る途中式つきの解答

係数座標を xa⃗+yc⃗↔(x,y)x\vec a+y\vec c\leftrightarrow(x,y) と書く。平行四辺形は退化しないので a⃗,c⃗\vec a,\vec c は一次独立であり、 O=(0,0),A=(1,0),C=(0,1),B=(1,1).O=(0,0),\quad A=(1,0),\quad C=(0,1),\quad B=(1,1). 内分条件から E=(0,s), F=(t,1)E=(0,s),\ F=(t,1) である。

(1) AF→=F−A=(t−1,1)=(t−1)a⃗+c⃗.\overrightarrow{AF}=F-A=(t-1,1)=(t-1)\vec a+\vec c.

(2) GG を OFOF 上と AEAE 上の両方から G=λ(t,1)=(1−u,us)G=\lambda(t,1)=(1-u,us) と表す。係数比較から λ=us, λt=1−u\lambda=us,\ \lambda t=1-u。これを解くと λ=s1+st,u=11+st,\displaystyle \lambda=\frac{s}{1+st},\qquad u=\frac1{1+st}, したがって OG→=(st1+st,s1+st)=st1+sta⃗+s1+stc⃗.\displaystyle \overrightarrow{OG}=\left(\frac{st}{1+st},\frac{s}{1+st}\right) =\frac{st}{1+st}\vec a+\frac{s}{1+st}\vec c.

(3) hh を AA から直線 OCOC への距離、S=∣c⃗∣hS=|\vec c|h を平行四辺形 OABCOABC の面積とする。α=st1+st\displaystyle \alpha=\frac{st}{1+st} とおくと、OE=s∣c⃗∣OE=s|\vec c| であり、GG から OCOC への距離は αh\alpha h である。よって底辺と高さから Q=12(s∣c⃗∣)(αh)=Ss2t2(1+st).\displaystyle Q=\frac12(s|\vec c|)(\alpha h)=\frac{S s^2t}{2(1+st)}. また AB∥OCAB\parallel OC、∣AB∣=∣c⃗∣|AB|=|\vec c|。F−A=(t−1)a⃗+c⃗F-A=(t-1)\vec a+\vec c のうち c⃗\vec c 成分は ABAB に平行なので、FF から ABAB への距離は (1−t)h(1-t)h である。従って Q′=12∣c⃗∣(1−t)h=S2(1−t),Q′Q=(1−t)(1+st)s2t.\displaystyle Q'=\frac12|\vec c|(1-t)h=\frac S2(1-t), \qquad \frac{Q'}Q=\frac{(1-t)(1+st)}{s^2t}.

(4) st=13\displaystyle st=\frac13 なら t=13s\displaystyle t=\frac1{3s}。0<s,t<10<s,t<1 は 13<s<1\displaystyle \frac13<s<1 と同値であり、 Q′Q=4s−43s2=g(s).\displaystyle \frac{Q'}Q=\frac4s-\frac4{3s^2}=g(s). 微分すると g′(s)=8−12s3s3.\displaystyle g'(s)=\frac{8-12s}{3s^3}. よって gg は 1/3<s<2/31/3<s<2/3 で増加し、2/3<s<12/3<s<1 で減少する。g(2/3)=3g(2/3)=3、また s→1/3+s\to1/3+ で g(s)→0g(s)\to0 だが s=1/3s=1/3 は許されない。したがって値域は 0<Q′Q≦3.\displaystyle 0<\frac{Q'}Q\le3.

係数座標で内分点と交点を求める。面積は行列式を使わず、平行四辺形の面積を共通因子として底辺と高さで計算する。st=13\displaystyle st=\frac13を代入した一変数関数の増減と端点の挙動から値域を得る。

この問題で使う考え方

  • 係数座標によるベクトル表示
  • 内分点と直線の交点
  • 底辺と高さによる面積計算
  • 導関数の符号による値域判定

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