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岐阜大学/2022年度

岐阜大学 2022年 数学 第3問解答・解説

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1問題

岐阜大学2022年度第3問

数列 {an}\{a_n\} を初項が12で公差8の等差数列とする。また,次の条件で定められる数列 {bn}\{b_n\} がある。 b1=3,bn+1=bn+an(n=1,2,3,… )b_1 = 3, \quad b_{n+1} = b_n + a_n \quad (n = 1, 2, 3, \dots) 以下の問に答えよ。

(1) 数列 {an}\{a_n\} の一般項 ana_n を求めよ。

(2) 数列 {an}\{a_n\} の和 ∑k=1nak\displaystyle \sum\limits _{k=1}^{n}a_k を求めよ。

(3) 数列 {bn}\{b_n\} の一般項 bnb_n を求めよ。

(4) 和 Sn=∑k=1n1bk\displaystyle S_n=\sum\limits _{k=1}^{n}\frac{1}{b_k} を求めよ。

(5) 数列 {cm}\{c_m\} を,次のように定める。各自然数 m に対して,(4) の和 SnS_n が 12−Sn<110m\displaystyle \frac{1}{2} - S_n < \frac{1}{10^m} となるような最小の自然数 n を cmc_m とする。このとき,和 ∑k=1mck\displaystyle \sum\limits _{k=1}^{m}c_k を求めよ。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2解答

解答を見る答えはこの解答の中にあります

数列はan=12+8(n−1)a_n=12+8(n-1)、b1=3b_1=3、bn+1=bn+anb_{n+1}=b_n+a_n。

(1) an=8n+4.\boxed{a_n=8n+4}.

(2) ∑k=1nak=n2(a1+an)=n2(12+8n+4)=4n(n+2).\displaystyle \sum\limits _{k=1}^n a_k=\frac n2(a_1+a_n) =\frac n2(12+8n+4)=\boxed{4n(n+2)}.

(3) 漸化式を初項から足すと bn=3+∑k=1n−1ak=3+4(n−1)(n+1)=4n2−1.\displaystyle b_n=3+\sum\limits _{k=1}^{n-1}a_k =3+4(n-1)(n+1)=\boxed{4n^2-1}.

(4) 1bk=14k2−1=12(12k−1−12k+1).\displaystyle \frac1{b_k}=\frac1{4k^2-1} =\frac12\left(\frac1{2k-1}-\frac1{2k+1}\right). したがって隣り合う項が消え、 Sn=12(1−12n+1)=n2n+1.\displaystyle S_n=\frac12\left(1-\frac1{2n+1}\right)=\boxed{\frac{n}{2n+1}}.

(5) 12−Sn=12(2n+1)=14n+2.\displaystyle \frac12-S_n=\frac1{2(2n+1)}=\frac1{4n+2}. 条件は4n+2>10m4n+2>10^m、すなわちn>(10m−2)/4n>(10^m-2)/4。m=1m=1では最小n=3n=3。m≧2m\ge2ではq=10m/4q=10^m/4が整数で、n=qn=qは4q+2=10m+2>10m4q+2=10^m+2>10^mを満たし、n=q−1n=q-1は4(q−1)+2=10m−2<10m4(q-1)+2=10^m-2<10^mを満たす。従って最小値はn=q=10m/4n=q=10^m/4。ゆえに ∑k=1mck=3+14∑k=2m10k=3+10m+1−10036=10m+1+836.\displaystyle \sum\limits _{k=1}^m c_k=3+\frac14\sum\limits _{k=2}^m10^k =3+\frac{10^{m+1}-100}{36} =\boxed{\frac{10^{m+1}+8}{36}}. (m=1m=1でも空和を0とすれば式は成立する。)

高校範囲・論証: 等差数列の一般項・和、漸化式の累積、部分分数分解による望遠和、指数不等式と最小整数の判定、等比数列の有限和を使用。単元: 数学B「数列」。方法: 漸化式を和に直し、逆数和を望遠和にし、厳密不等式から最小値を場合分け。公式・定理: 等差数列の和、有限等比数列の和、部分分数分解。テーマ: 数列の累積と望ましい消去、閾値を満たす最小整数の総和。

この問題で使う考え方

  • arithmetic sequence formulas
  • accumulate recurrence
  • partial-fraction telescoping
  • strict integer-threshold argument
  • geometric sum

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