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群馬大学/2025年度

群馬大学 2025年 数学 第4問解答・解説

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1問題

群馬大学2025年度第4問

0でない複素数 α\alpha と複素数平面上で α\alpha を表す点 A( α\alpha ) について,次の間に答えよ。

(1) 複素数平面上の3点 A( α\alpha ), B( α2\alpha^{2} ), C(- α\alpha ) を頂点とする △ABC\triangle ABC が正三角形になるような α\alpha を求めよ。

(2) 複素数平面上の3点 A(α), B(α²), C(-α) が一直線上にあるならば α は実数であることを示せ。

(3) 複素数平面上の3点 A(α),B(iα2),C(−1α)\displaystyle A(\alpha), B(i\alpha^{2}), C\left(\frac{-1}{\alpha}\right) が一直線上にあるような A(α)A(\alpha) の範囲を複素数平面上に図示せよ。ただし, i は虚数単位とする。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2考え方

考え方を見る解き方の方針だけを確かめる

辺の長さと複素数の比で(1)(2)を解き、(3)は複素数を座標表示して傾きを比較し、虚軸と円周の和集合を得る。

3答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1) α=±i3.(1)\space{}\alpha=\pm i\sqrt3.
    (2) α∈R∖{0}.(2)\space{}\alpha\in\mathbb R\setminus\{0\}.
    (3) {α∈iR:α≠0}∪{α∈C:∣α−i∣=1, α≠0}.(3)\space{}\{\alpha\in i\mathbb R:\alpha\ne0\}\cup\{\alpha\in\mathbb C:|\alpha-i|=1,\space{}\alpha\ne0\}.

4解答

解答を見る途中式つきの解答

0でない複素数を α=x+iy\alpha=x+iy とおく。

(1) 各辺の長さは AB=∣α2−α∣=∣α∣ ∣α−1∣,AC=∣−2α∣=2∣α∣,BC=∣α2+α∣=∣α∣ ∣α+1∣.AB=|\alpha^2-\alpha|=|\alpha|\,|\alpha-1|,\qquad AC=|-2\alpha|=2|\alpha|,\qquad BC=|\alpha^2+\alpha|=|\alpha|\,|\alpha+1|. ∣α∣≠0|\alpha|\ne0 なので、三角形 ABCABC が正三角形であるための条件は ∣α−1∣=∣α+1∣=2|\alpha-1|=|\alpha+1|=2 である。まず最初の二つの絶対値を等しくすると (x−1)2+y2=(x+1)2+y2(x-1)^2+y^2=(x+1)^2+y^2 より x=0x=0。さらに ∣α−1∣=2|\alpha-1|=2 に代入して 1+y2=41+y^2=4、すなわち y=±3y=\pm\sqrt3 を得る。これらでは三辺がいずれも 232\sqrt3 となるから、答えは α=±i3.\boxed{\alpha=\pm i\sqrt3}.

(2) α≠0\alpha\ne0 より A≠CA\ne C である。複素数平面で A,B,CA,B,C が一直線上にあることは、(B−A)/(C−A)(B-A)/(C-A) が実数であることと同値である。ここでは B−AC−A=α2−α−2α=1−α2.\displaystyle \frac{B-A}{C-A}=\frac{\alpha^2-\alpha}{-2\alpha}=\frac{1-\alpha}{2}. したがってこれが実数ならば Im⁡α=0\operatorname{Im}\alpha=0、すなわち α\alpha は実数である。逆に α\alpha が実数ならば A,B,CA,B,C は実軸上にあるので、一直線上にある。

(3) ρ=x2+y2>0\rho=x^2+y^2>0 とおくと、各点の座標は A=(x,y),B=(−2xy, x2−y2),C=(−xρ,yρ)\displaystyle A=(x,y),\qquad B=(-2xy,\ x^2-y^2),\qquad C=\left(-\frac{x}{\rho},\frac{y}{\rho}\right) となる。まず x=0x=0 なら α≠0\alpha\ne0 なので三点の実部はすべて0であり、三点は虚軸上にある。

次に x≠0x\ne0 とする。C−AC-A の実部は −x(1+ρ)/ρ≠0-x(1+\rho)/\rho\ne0 なので、直線 ACAC は垂直ではない。B−AB-A の実部は −x(2y+1)-x(2y+1) である。もし 2y+1=02y+1=0 なら、B−AB-A の虚部は x2+14>0\displaystyle x^2+\frac14>0 だから直線 ABAB は垂直となり、A,B,CA,B,C は一直線上にない。よって一直線上にある場合は 2y+1≠02y+1\ne0 であり、二直線の傾きを等しくできる。 mAB=x2−y2−y−x(2y+1),mAC=y(ρ−1)x(ρ+1).\displaystyle m_{AB}=\frac{x^2-y^2-y}{-x(2y+1)},\qquad m_{AC}=\frac{y(\rho-1)}{x(\rho+1)}. これらが等しい条件を整理すると (1+ρ)(x2−y2−y)+y(ρ−1)(2y+1)=0すなわちρ2+x2−3y2−2y=0.(1+\rho)(x^2-y^2-y)+y(\rho-1)(2y+1)=0 \quad\text{すなわち}\quad \rho^2+x^2-3y^2-2y=0. 左辺は ρ2+x2−3y2−2y=(ρ−2y)(ρ+2y+1)\rho^2+x^2-3y^2-2y=(\rho-2y)(\rho+2y+1) と因数分解できる。x≠0x\ne0 のとき ρ+2y+1=x2+(y+1)2>0\rho+2y+1=x^2+(y+1)^2>0 なので、条件は ρ=2y\rho=2y、すなわち x2+(y−1)2=1x^2+(y-1)^2=1 となる。逆にこの円周上で x≠0x\ne0 なら傾きが等しく、三点は一直線上にある。以上より求める範囲は、原点を除く虚軸と、原点を除く中心 ii、半径1の円周との和集合である。

複素平面の横軸Re αと縦軸Im αに正方向の矢印があり、虚軸上のiを中心とする円が描かれている。円の上方に2i、円内にi、原点の白丸の下に「0は除く」と記されている。

図の円周は ∣α−i∣=1|\alpha-i|=1 を表し、虚軸との交点は 00 と 2i2i である。原点は α≠0\alpha\ne0 の条件により除き、円の内部は含まない。

この問題で使う考え方

  • 複素数の四則演算
  • 複素数平面

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