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弘前大学/2009年度

弘前大学 2009年 数学 第7問解答・解説

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1問題

弘前大学2009年度第7問

kを正の整数として

ak=∫0π(sin⁡x−cos⁡kx)2dx\displaystyle a _ {k} = \int_ {0} ^ {\pi} (\sin x - \cos k x) ^ {2} d x

とする。

(1) aka_{k} を求めよ。

(2) n を正の整数として, ∑k=1nak\displaystyle \sum\limits _{k=1}^{n}a_{k} を求めよ。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1) kkが奇数なら ak=πa_k=\pi、kkが偶数なら ak=π+4k2−1\displaystyle a_k=\pi+\frac4{k^2-1}. (2) m=⌊n2⌋\displaystyle m=\left\lfloor\frac n2\right\rfloor とすると ∑k=1nak=nπ+4m2m+1\displaystyle \sum\limits _{k=1}^{n}a_k=n\pi+\frac{4m}{2m+1}。すなわち nn が偶数なら nπ+2nn+1\displaystyle n\pi+\frac{2n}{n+1}、奇数なら nπ+2(n−1)n\displaystyle n\pi+\frac{2(n-1)}n。

3解答

解答を見る途中式つきの解答

積和公式 sin⁡xcos⁡(kx)=12{sin⁡((k+1)x)+sin⁡((1−k)x)}\displaystyle \sin x\cos(kx)=\frac12\{\sin((k+1)x)+\sin((1-k)x)\} を用いる。まず ∫0πsin⁡2x dx=π2,∫0πcos⁡2(kx) dx=∫0π1+cos⁡(2kx)2 dx=π2+[sin⁡(2kx)4k]0π=π2.\displaystyle \begin{aligned} \int_0^\pi \sin^2x\,dx&=\frac\pi2,\\ \int_0^\pi \cos^2(kx)\,dx &=\int_0^\pi \frac{1+\cos(2kx)}2\,dx =\frac\pi2+\left[\frac{\sin(2kx)}{4k}\right]_0^\pi =\frac\pi2. \end{aligned} Ik=∫0πsin⁡xcos⁡(kx) dx\displaystyle I_k=\int_0^\pi \sin x\cos(kx)\,dx とおく。kk が奇数なら k+1,1−kk+1,1-k は偶数であり、k=1k=1 の場合の 1−k=01-k=0 の項も積分は 00 だから Ik=0I_k=0。kk が偶数なら k+1,1−kk+1,1-k は奇数である。m≠0m\ne0 が奇数の整数のとき ∫0πsin⁡(mx) dx=2/m\displaystyle \int_0^\pi\sin(mx)\,dx=2/m より、 Ik=12(2k+1+21−k)=1k+1+11−k=−2k2−1(k は偶数),ak=∫0πsin⁡2x dx+∫0πcos⁡2(kx) dx−2Ik={π(k は奇数),π+4k2−1(k は偶数).\displaystyle \begin{aligned} I_k &=\frac12\left(\frac2{k+1}+\frac2{1-k}\right) =\frac1{k+1}+\frac1{1-k} =-\frac2{k^2-1}\quad(k\text{ は偶数}),\\ a_k &=\int_0^\pi\sin^2x\,dx+\int_0^\pi\cos^2(kx)\,dx-2I_k\\ &= \begin{cases} \pi &(k\text{ は奇数}),\\ \pi+\dfrac4{k^2-1}&(k\text{ は偶数}). \end{cases} \end{aligned} m=⌊n/2⌋m=\lfloor n/2\rfloor とおくと、偶数 k=2jk=2j の補正項だけが残り、 ∑k=1nak=nπ+∑j=1m4(2j)2−1=nπ+∑j=1m(22j−1−22j+1)=nπ+2(1−12m+1)=nπ+4m2m+1.\displaystyle \begin{aligned} \sum\limits _{k=1}^n a_k &=n\pi+\sum\limits _{j=1}^{m}\frac4{(2j)^2-1}\\ &=n\pi+\sum\limits _{j=1}^{m}\left(\frac2{2j-1}-\frac2{2j+1}\right)\\ &=n\pi+2\left(1-\frac1{2m+1}\right) =n\pi+\frac{4m}{2m+1}. \end{aligned} nn が偶数なら 2m=n2m=n、奇数なら 2m=n−12m=n-1 を代入して上記の形を得る。 ここで m=⌊n/2⌋m=\lfloor n/2\rfloor は n/2n/2 以下の最大整数を表す。したがって和は、nn が偶数なら nπ+2n/(n+1)n\pi+2n/(n+1)、奇数なら nπ+2(n−1)/nn\pi+2(n-1)/n である。

この問題で使う考え方

  • 積和公式
  • 部分分数
  • 和の相殺

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