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弘前大学/2009年度

弘前大学 2009年 数学 第8問解答・解説

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1問題

弘前大学2009年度第8問

行列

A=(abcd)A = \left( \begin{array}{c c} a & b \\ c & d \end{array} \right)

の成分は a > b > c > d > 0 を満たすとする。正の整数 n に対して

An=(anbncndn)A ^ {n} = \left( \begin{array}{c c} a _ {n} & b _ {n} \\ c _ {n} & d _ {n} \end{array} \right)

とおく。 an>bn>cn>dn>0a_{n}>b_{n}>c_{n}>d_{n}>0 を示せ。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • すべての正の整数 n について an>bn>cn>dn>0a_n>b_n>c_n>d_n>0 である。

3解答

解答を見る途中式つきの解答

行列の全成分が正なので、行列積の定義から AnA^n の全成分も正である。 AnA=AAnA^nA=AA^n の非対角成分を比べると b(an−dn)=bn(a−d),c(an−dn)=cn(a−d).b(a_n-d_n)=b_n(a-d),\qquad c(a_n-d_n)=c_n(a-d). a−d>0a-d>0 なので bnb=an−dna−d=cnc>0.\displaystyle \frac{b_n}{b}=\frac{a_n-d_n}{a-d}=\frac{c_n}{c}>0. b>cb>c より bn>cnb_n>c_n が得られる。 また An+1=AnAA^{n+1}=A^nA より an+1−bn+1=an(a−b)+bn(c−d)>0,cn+1−dn+1=cn(a−b)+dn(c−d)>0.\begin{aligned} a_{n+1}-b_{n+1}&=a_n(a-b)+b_n(c-d)>0,\\ c_{n+1}-d_{n+1}&=c_n(a-b)+d_n(c-d)>0. \end{aligned} 従って n≧2n\ge2 で an>bna_n>b_n と cn>dnc_n>d_n。n=1n=1 でも仮定から成り立つ。以上を合わせ、全ての正整数nについて an>bn>cn>dn>0\boxed{a_n>b_n>c_n>d_n>0} が示された。

この問題で使う考え方

  • 交換する行列積の成分比較
  • 正数の積和

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