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広島大学/2004年度/前期

広島大学 2004年 数学 第2問解答・解説

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1問題

広島大学2004年度第2問

次の問いに答えよ。

(1) 点 (3,3)(3,3) における円 x2+y2−4x−2y=0x^2+y^2-4x-2y=0 の接線の方程式を求めよ。

(2) 次の連立不等式の表す領域を図示せよ。{log⁡12(2x−3)≧log⁡12ylog⁡2(x2+y2−4x−2y+5)≦log⁡25\displaystyle \left\{\begin{array}{l} \log_{\frac{1}{2}}(2x-3)\geq\log_{\frac{1}{2}}y\\ \log_2(x^2+y^2-4x-2y+5)\leq\log_2 5 \end{array}\right.

(3) aa を正の数とする。点 (x,y)(x,y) が(2)で求めた領域を動くとき,ax+yax+y の最大値が4になるように aa の値を定めよ。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2考え方

考え方を見る解き方の方針だけを確かめる

対数の定義域・増減を厳密に反映して領域を記述し、円の中心を原点に移した上で一次式の最大値を係数aの範囲に応じて評価する。

3答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1)  x+2y−9=0/(1)\;x+2y-9=0\quad /
    (2)  32<x≦3,  2x−3≦y≦1+5−(x−2)2,  (x,y)≠(2,1)/\displaystyle (2)\;\frac32<x\le3,\;2x-3\le y\le1+\sqrt{5-(x-2)^2},\;(x,y)\ne(2,1)\quad /
    (3)  a=210−6(3)\;a=2\sqrt{10}-6

4解答

解答を見る途中式つきの解答

(1) 円の方程式を平方完成すると (x−2)2+(y−1)2=5(x-2)^2+(y-1)^2=5 となるので、中心は (2,1)(2,1) である。点 (3,3)(3,3) への半径の方向ベクトルは (1,2)(1,2) だから、これを法線ベクトルとする接線は (x−3)+2(y−3)=0,(x-3)+2(y-3)=0, すなわち x+2y−9=0x+2y-9=0 である。

(2) 対数の真数条件は 2x−3>02x-3>0、y>0y>0、x2+y2−4x−2y+5>0x^2+y^2-4x-2y+5>0 である。底が 1/21/2 の対数関数は減少するから、第1不等式は 2x−3≦y2x-3\le y と同値である。また底が 22 の対数関数は増加し、 x2+y2−4x−2y+5=(x−2)2+(y−1)2x^2+y^2-4x-2y+5=(x-2)^2+(y-1)^2 なので、第2不等式は 0<(x−2)2+(y−1)2≦50<(x-2)^2+(y-1)^2\le5 と同値である。したがって求める領域は、中心 (2,1)(2,1)、半径 5\sqrt5 の円板のうち直線 y=2x−3y=2x-3 以上の側にある部分から、対数の真数が0となる中心 (2,1)(2,1) を除いたもの。ただし対数の真数条件から x>3/2x>3/2 である。

図示のため、直線と円周の交点を求める。直線上では y−1=2(x−2)y-1=2(x-2) なので、円周上の条件は 5(x−2)2=5,5(x-2)^2=5, すなわち (x,y)=(1,−1),(3,3)(x,y)=(1,-1),(3,3) である。左側の交点は x>3/2x>3/2 に反する。よって領域は 32<x≦3,2x−3≦y≦1+5−(x−2)2,(x,y)≠(2,1)\displaystyle \frac32<x\le3,\qquad 2x-3\le y\le1+\sqrt{5-(x-2)^2},\qquad (x,y)\ne(2,1) と表せる。すなわち、直線 y=2x−3y=2x-3 と円の上側の弧にはさまれた部分を、縦線 x=3/2x=3/2 の右側で図示する。縦線 x=3/2x=3/2 は含まず、円板内の点 (2,1)(2,1) は第2対数の真数が0となるため除く。円弧と直線の交点 (3,3)(3,3) は含む。

(3) u=x−2, v=y−1u=x-2,\ v=y-1 とおくと、(2)の領域は u2+v2≦5,v≧2u,x=2+u>32\displaystyle u^2+v^2\le5,\qquad v\ge2u,\qquad x=2+u>\frac32 を満たし、さらに (u,v)=(0,0)(u,v)=(0,0) を除く。目的の式は ax+y=2a+1+au+vax+y=2a+1+au+v である。

まず 0<a≦1/20<a\le1/2 とする。このとき (a2+1)(u2+v2)−(au+v)2=(u−av)2≧0(a^2+1)(u^2+v^2)-(au+v)^2=(u-av)^2\ge0 より au+v≦5(a2+1).au+v\le\sqrt{5(a^2+1)}. 等号は u=avu=av、u2+v2=5u^2+v^2=5 のとき成立し、この点は v≧2uv\ge2u と x>3/2x>3/2 を満たす(a≦1/2a\le1/2)。したがって最大値は 2a+1+5(a2+1)2a+1+\sqrt{5(a^2+1)} である。

次に a≧1/2a\ge1/2 とする。円板内では (u+2v)2≦5(u2+v2)≦25,(u+2v)^2\le5(u^2+v^2)\le25, よって u+2v≦5u+2v\le5 である。また 2u−v≦02u-v\le0 だから au+v=a+25(u+2v)+2a−15(2u−v)≦a+2.\displaystyle au+v=\frac{a+2}{5}(u+2v)+\frac{2a-1}{5}(2u-v)\le a+2. 等号は (u,v)=(1,2)(u,v)=(1,2)、すなわち (x,y)=(3,3)(x,y)=(3,3) で成立する。したがってこの場合の最大値は 3a+33a+3 である。

最大値が4となるには、後者では 3a+3=43a+3=4 より a=1/3a=1/3 となるが、これは a≧1/2a\ge1/2 に反する。前者では 2a+1+5(a2+1)=4.2a+1+\sqrt{5(a^2+1)}=4. この範囲では 3−2a>03-2a>0 なので両辺を平方して 5(a2+1)=(3−2a)2すなわちa2+12a−4=0.5(a^2+1)=(3-2a)^2 \quad\text{すなわち}\quad a^2+12a-4=0. 正の解は a=210−6a=2\sqrt{10}-6 であり、0<a<1/20<a<1/2 を満たす。よって求める値は 210−62\sqrt{10}-6 である。

この問題で使う考え方

  • 円の方程式
  • 等式・不等式の証明
  • 直線の方程式
  • 対数関数のグラフ・増減
  • 対数とその性質
  • 不等式の表す領域

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