広島大学/2004年度/前期
広島大学 2004年 数学 第3問解答・解説
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1問題
はともに実数を成分とする2次の正方行列で を満たしているものとする。ただし, は,それぞれ2次の単位行列,零行列とする。 とおくとき,次の問いに答えよ。
(1) が逆行列をもつとき, を求めよ。
(2) が逆行列をもたないとき, を求めよ。
(3) は零行列でなく,かつ が逆行列をもたないとき, と を で表せ。ただし, は を満たすものとする。
まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。
2答え
答えを見る自分の答えと照らし合わせる
- (1) (2) (3) or
数式が横に長い場合は、左右にスクロールして確認できます。
3解答
解答を見る途中式つきの解答
Y=2X-E なので、XY=O に代入すると を得る。 とおいて行列を直接計算すると 対角成分の差は である。
(1) X が逆行列をもつ場合を考える。 もし なら であり、左上の成分の式から となる。したがって は逆行列をもたない。実際、 なら非零ベクトル が によって零ベクトルに移る。 で なら、非零ベクトル が同じく零ベクトルに移る。 の場合も逆行列はない。いずれも仮定に反するから である。
より 、また より である。左上の成分の式は となる。逆行列をもつため なので 。よって
(2) X が逆行列をもたない場合を考える。 なら直ちに である。 なら と から 、 を得る。従って であり、逆行列をもたないことから 、すなわち である。この場合も である。以上より
(3) X O かつ逆行列をもたないので、(2)より s=0. 従って である。左上成分の式は となる。条件 より は実数であり、この二次方程式の解は すなわち これらは 、 を満たすので、行列方程式の各成分式もすべて成り立つ。また だから であり、逆行列をもたない。したがって、条件を満たす値はこの二通りで尽くされる。
この問題で使う考え方
- 2次行列の積の成分計算
- 核ベクトルを用いた逆行列の有無の判定
- 二次方程式の解の公式
- 平方根が実数となる条件
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