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広島大学/2006年度/前期

広島大学 2006年 数学 第2問解答・解説

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1問題

広島大学2006年度第2問

a1=2, a2=1a_1=2,\ a_2=1 と an+2=an+1+2an (n=1,2,3,…)a_{n+2}=a_{n+1}+2a_n\ (n=1,2,3,\ldots) によって定義される数列 {an}\{a_n\} について,次の問いに答えよ。

(1) bn=an+1+an(n=1,2,3,…)b_n=a_{n+1}+a_n\quad(n=1,2,3,\ldots) とするとき,数列 {bn}\{b_n\} は公比2の等比数列であることを示せ。

(2) n≧2n\geq2 のとき,∑k=1n−1(−1)k−1bk\displaystyle\sum\limits _{k=1}^{n-1}(-1)^{k-1}b_k を nn の式で表せ。

(3) ana_n を nn の式で表せ。

(4) 数列 {anan+1}\displaystyle \left\{\dfrac{a_n}{a_{n+1}}\right\} の収束,発散を調べ,収束する場合はその極限値を求めよ。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1) bn=3⋅2n−1.(1)\space{}b_n=3\cdot 2^{n-1}.
    (2) ∑k=1n−1(−1)k−1bk=1−(−2)n−1 (n≧2).\displaystyle (2)\space{}\sum\limits _{k=1}^{n-1}(-1)^{k-1}b_k=1-(-2)^{n-1}\space{}(n\geq2).
    (3) an=2n−1+(−1)n−1 (n≧1).(3)\space{}a_n=2^{n-1}+(-1)^{n-1}\space{}(n\geq1).
    (4) lim⁡n→∞anan+1=12.\displaystyle (4)\space{}\lim\limits _{n\to\infty}\frac{a_n}{a_{n+1}}=\frac12.

3解答

解答を見る途中式つきの解答

(1) 定義と漸化式から, bn+1=an+2+an+1=an+1+2an+an+1=2(an+1+an)=2bn.\begin{aligned} b_{n+1}&=a_{n+2}+a_{n+1}\\ &=a_{n+1}+2a_n+a_{n+1}\\ &=2(a_{n+1}+a_n)=2b_n. \end{aligned} また,b1=a2+a1=3b_1=a_2+a_1=3 である。よって {bn}\{b_n\} は初項 33,公比 22 の等比数列であり,bn=3⋅2n−1b_n=3\cdot2^{n-1} である。

(2) n≧2n\geq2 のとき,等比数列の和より ∑k=1n−1(−1)k−1bk=3∑k=1n−1(−2)k−1=31−(−2)n−11−(−2)=1−(−2)n−1.\displaystyle \begin{aligned} \sum\limits _{k=1}^{n-1}(-1)^{k-1}b_k &=3\sum\limits _{k=1}^{n-1}(-2)^{k-1}\\ &=3\frac{1-(-2)^{n-1}}{1-(-2)}\\ &=1-(-2)^{n-1}. \end{aligned}

(3) n≧2n\geq2 として交代和を展開する。添字をずらすと ∑k=1n−1(−1)k−1bk=∑k=1n−1(−1)k−1(ak+1+ak)=∑j=2n(−1)j−2aj+∑j=1n−1(−1)j−1aj=a1+(−1)n−2an.\displaystyle \begin{aligned} \sum\limits _{k=1}^{n-1}(-1)^{k-1}b_k &=\sum\limits _{k=1}^{n-1}(-1)^{k-1}(a_{k+1}+a_k)\\ &=\sum\limits _{j=2}^{n}(-1)^{j-2}a_j+\sum\limits _{j=1}^{n-1}(-1)^{j-1}a_j\\ &=a_1+(-1)^{n-2}a_n. \end{aligned} これと(2),a1=2a_1=2 より, 2+(−1)n−2an=1−(−2)n−1,an=(−1)n−2{−1−(−2)n−1}=2n−1+(−1)n−1.\begin{aligned} 2+(-1)^{n-2}a_n&=1-(-2)^{n-1},\\ a_n&=(-1)^{n-2}\{-1-(-2)^{n-1}\}\\ &=2^{n-1}+(-1)^{n-1}. \end{aligned} この式は n=1n=1 でも a1=2a_1=2 を与えるので,すべての n≧1n\geq1 で成り立つ。

(4) n≧1n\geq1 で an+1=2n+(−1)n≧2n−1≧1a_{n+1}=2^n+(-1)^n\geq2^n-1\geq1 であるから,比は定義される。(3) より anan+1=2n−1+(−1)n−12n+(−1)n=121+(−1/2)n−11+(−1/2)n.\displaystyle \begin{aligned} \frac{a_n}{a_{n+1}} &=\frac{2^{n-1}+(-1)^{n-1}}{2^n+(-1)^n}\\ &=\frac12\frac{1+(-1/2)^{n-1}}{1+(-1/2)^n}. \end{aligned} ここで,公比 −1/2-1/2 の等比数列の項は 00 に収束する。したがって分子と分母の分数部分はともに 11 に収束し, lim⁡n→∞anan+1=12\displaystyle \lim\limits _{n\to\infty}\frac{a_n}{a_{n+1}}=\frac12 である。

この問題で使う考え方

  • 漸化式
  • 等比数列の一般項と和
  • 総和記号と数列の和
  • 数列の極限

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