本文へ進む
メニュー
医学部数学 過去問DB問題を探す

北海道大学/2000年度

北海道大学 2000年 数学 第4問解答・解説

このページには広告が含まれます。

1問題

北海道大学2000年度第4問

次の問いに答えよ。

(1) 方程式 Aex−x=0Ae^{x}-x=0 が 0<x<3 の範囲で異なる 2 つの解をもつための実数 A の範囲を求めよ。ただし e=2.71⋯e=2.71\cdots は自然対数の底である。

(2) 定積分 ∫0π2etcos⁡tdt\displaystyle \int_{0}^{\frac{\pi}{2}}e^{t}\cos t dt の値を求めよ。

(3) {log⁡f(x)=x−3+2∫0π2f(t)cos⁡tdtf(0)<1\displaystyle \left\{ \begin{array}{l} \log f (x) = x - 3 + 2 \int_ {0} ^ {\frac {\pi}{2}} f (t) \cos t d t \\ f (0) < 1 \end{array} \right.

をみたす関数 f(x)f(x) が2つ存在することを示せ。ただし, logは自然対数とする。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1) 3e3<A<1e,\displaystyle \frac{3}{e^3}<A<\frac{1}{e},\qquad (2) eπ/2−12,\displaystyle \frac{e^{\pi/2}-1}{2},\qquad (3) f1(x)=c1ex, f2(x)=c2ex(c1∈(e−4,1K), c2∈(1K,1), K=eπ/2−1).\displaystyle f_1(x)=c_1e^x,\space{}f_2(x)=c_2e^x\quad\left(c_1\in\left(e^{-4},\frac1K\right),\space{}c_2\in\left(\frac1K,1\right),\space{}K=e^{\pi/2}-1\right).

3解答

解答を見る途中式つきの解答

・ Aex−x=0Ae^x-x=0 は A=xe−x=h(x)A=xe^{-x}=h(x) と同値である。h′(x)=ex−xexe2x=1−xex\displaystyle h'(x)=\frac{e^x-xe^x}{e^{2x}}=\frac{1-x}{e^x} より、hh は 0<x<10<x<1 で増加し、1<x<31<x<3 で減少する。前者の値域は 0<h(x)<1/e0<h(x)<1/e、後者の値域は 3/e3<h(x)<1/e3/e^3<h(x)<1/e だから、両方の区間にそれぞれ1つずつ解をもつ条件は 3/e3<A<1/e3/e^3<A<1/e である。

・ F(t)=12et(sin⁡t+cos⁡t)\displaystyle F(t)=\frac12e^t(\sin t+\cos t) とおくと、積の微分により F′(t)=12et(sin⁡t+cos⁡t)+12et(cos⁡t−sin⁡t)=etcos⁡t\displaystyle F'(t)=\frac12e^t(\sin t+\cos t)+\frac12e^t(\cos t-\sin t)=e^t\cos t。よって ∫0π/2etcos⁡t dt=F(π/2)−F(0)=eπ/2−12\displaystyle\int_0^{\pi/2}e^t\cos t\,dt=F(\pi/2)-F(0)=\frac{e^{\pi/2}-1}{2}。

・ C=2∫0π/2f(t)cos⁡t dt\displaystyle C=2\displaystyle\int_0^{\pi/2}f(t)\cos t\,dt とおくと、与式から f(x)=cexf(x)=ce^x、ただし c=eC−3>0c=e^{C-3}>0。(2)の値を II とし K=2I=eπ/2−1K=2I=e^{\pi/2}-1 とおけば、C=2cI=KcC=2cI=Kc なので log⁡c=Kc−3\log c=Kc-3、すなわち g(c)=log⁡c−Kc+3=0g(c)=\log c-Kc+3=0 となる。π>3\pi>3、e>2.7e>2.7 より eπ/2>e3/2=ee>2.72.7>2.7⋅1.6>4e^{\pi/2}>e^{3/2}=e\sqrt e>2.7\sqrt{2.7}>2.7\cdot1.6>4 だから K>3K>3。また π<4\pi<4 より K<e2−1<e2K<e^2-1<e^2。したがって e−4<1/K<1e^{-4}<1/K<1。gg は正の範囲で連続であり、g(e−4)=−1−Ke−4<0g(e^{-4})=-1-Ke^{-4}<0、g(1/K)=2−log⁡K>0g(1/K)=2-\log K>0、g(1)=3−K<0g(1)=3-K<0。中間値の定理により、gg は e−4<c1<1/Ke^{-4}<c_1<1/K、1/K<c2<11/K<c_2<1 を満たす根 c1,c2c_1,c_2 をもつ。各根について fi(x)=ciexf_i(x)=c_i e^x とすれば、2∫0π/2fi(t)cos⁡t dt=Kci\displaystyle 2\displaystyle\int_0^{\pi/2}f_i(t)\cos t\,dt=Kc_i かつ log⁡fi(x)=log⁡ci+x=Kci−3+x\log f_i(x)=\log c_i+x=Kc_i-3+x であり、元の式を満たす。さらに fi(0)=ci<1f_i(0)=c_i<1、c1≠c2c_1\ne c_2 なので、条件を満たす関数が2つ存在する。

この問題で使う考え方

  • 微分による増減
  • 指数・対数の単調性
  • 定積分と原始関数
  • 凸関数の弦評価
  • 連続性・中間値の定理

PR

数学を1対1で教わるオンライン塾「数強塾」

数強塾は、中学生・高校生のための数学専門のオンライン個別指導塾です。プロ講師がマンツーマンで教え、大学受験の数学にも対応しています。入塾の前に、今の学習状況と目標を確かめる診断授業(体験・3,000円、税込)を受けられます。

「数強塾」オンライン数学克服塾〈プロ講師〉

東大生と1対1で学べるオンライン個別指導「トウコベ」

トウコベは、東大生を中心に難関大学の学生が講師を務める、完全マンツーマンのオンライン個別指導です。はじめに、オンラインの説明会・勉強相談(無料)をWebで予約でき、その後にお試し授業を受けられます。

トウコベ公式サイト

似た問題を、ほかの大学で

答えや解説の誤りに気づいたら、お問い合わせから教えてください。