本文へ進む
メニュー
医学部数学 過去問DB問題を探す

千葉大学/2003年度

千葉大学 2003年 数学 第9問解答・解説

このページには広告が含まれます。

1問題

千葉大学2003年度第9問

関数 f(x)f(x) はすべての実数 x に対して定義され, すべての実数 x で微分可能であるとする。このとき, 以下の命題について, 正しければ証明し, 正しくなければ反例をあげよ。

(1) x1<x2x_{1} < x_{2} を満たすすべての実数 x1,x2x_{1}, x_{2} に対して f(x1)<f(x2)f(x_{1}) < f(x_{2}) が成り立つとする。このとき,すべての実数 x に対して f′(x)>0f'(x) > 0 である。

(2) f(0)=0f(0) = 0 かつ, すべての実数 x に対して f′(x)>0f'(x) > 0 ならば, lim⁡x→+∞f(x)=+∞\displaystyle \lim\limits _{x\to+\infty}f(x)=+\infty である。

(3) f(0)=0f(0) = 0 かつ, すべての実数 x に対して f′(x)>0f'(x) > 0 ならば, lim⁡x→+∞∫0xf(t)dt=+∞\displaystyle \lim\limits _{x\to+\infty}\int_{0}^{x}f(t)dt=+\infty である。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1) 誤り。f(x)=x3\quad f(x)=x^3\quad は狭義単調増加だが f′(0)=0\quad f'(0)=0\quad 。
    (2) 誤り。f(x)=1−e−x\quad f(x)=1-e^{-x}\quad は条件を満たすが極限は 1\quad 1\quad 。
    (3) 正しい。

3解答

解答を見る途中式つきの解答

採用解説:第9問

関数 ff はすべての実数で定義され、微分可能である。

(1)

命題は誤りである。f(x)=x3f(x)=x^3 とおく。x1<x2x_1<x_2 のとき x23−x13=(x2−x1)(x12+x1x2+x22)>0,x_2^3-x_1^3=(x_2-x_1)(x_1^2+x_1x_2+x_2^2)>0, となる。実際、 x12+x1x2+x22=(x1+x22)2+34x22\displaystyle x_1^2+x_1x_2+x_2^2=\left(x_1+\frac{x_2}{2}\right)^2+\frac{3}{4}x_2^2 は、x1=x2=0x_1=x_2=0 の場合に限り 00 であり、その場合は x1<x2x_1<x_2 に反する。したがって ff は狭義単調増加である。一方、 f′(x)=3x2,f′(0)=0f'(x)=3x^2,\qquad f'(0)=0 なので、すべての実数 xx で f′(x)>0f'(x)>0 とはいえない。

(2)

命題は誤りである。f(x)=1−e−xf(x)=1-e^{-x} とおくと、すべての実数 xx で微分可能であり、 f(0)=0,f′(x)=e−x>0.f(0)=0,\qquad f'(x)=e^{-x}>0. しかし、x→+∞x\to+\infty のとき e−x→0e^{-x}\to0 だから lim⁡x→+∞f(x)=1\displaystyle \lim\limits _{x\to+\infty}f(x)=1 であり、極限は +∞+\infty ではない。

(3)

命題は正しい。0≦u<v0\le u<v に平均値の定理を適用すると、u<c<vu<c<v を満たすある cc が存在して f(v)−f(u)=f′(c)(v−u)>0f(v)-f(u)=f'(c)(v-u)>0 となる。よって ff は x≧0x\ge0 で狭義単調増加し、特に f(1)>f(0)=0f(1)>f(0)=0 である。したがって t≧1t\ge1 なら f(t)≧f(1)>0f(t)\ge f(1)>0 である。

ff は微分可能なので連続であり、C=∫01f(t) dt\displaystyle C=\int_0^1 f(t)\,dt は有限である。x≧1x\ge1 に対して ∫0xf(t) dt=C+∫1xf(t) dt≧C+(x−1)f(1).\displaystyle \int_0^x f(t)\,dt =C+\int_1^x f(t)\,dt \ge C+(x-1)f(1). f(1)>0f(1)>0 だから右辺は x→+∞x\to+\infty で +∞+\infty に発散する。よって lim⁡x→+∞∫0xf(t) dt=+∞.\displaystyle \lim\limits _{x\to+\infty}\int_0^x f(t)\,dt=+\infty.

この問題で使う考え方

  • 多項式の導関数
  • 導関数と増減
  • 指数関数のグラフ・増減
  • 指数・対数関数の微分
  • 関数の極限
  • 定積分
  • 不定積分・定積分の性質

PR

数学を1対1で教わるオンライン塾「数強塾」

数強塾は、中学生・高校生のための数学専門のオンライン個別指導塾です。プロ講師がマンツーマンで教え、大学受験の数学にも対応しています。入塾の前に、今の学習状況と目標を確かめる診断授業(体験・3,000円、税込)を受けられます。

「数強塾」オンライン数学克服塾〈プロ講師〉

東大生と1対1で学べるオンライン個別指導「トウコベ」

トウコベは、東大生を中心に難関大学の学生が講師を務める、完全マンツーマンのオンライン個別指導です。はじめに、オンラインの説明会・勉強相談(無料)をWebで予約でき、その後にお試し授業を受けられます。

トウコベ公式サイト

似た問題を、ほかの大学で

答えや解説の誤りに気づいたら、お問い合わせから教えてください。