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北海道大学/2004年度

北海道大学 2004年 数学 第2問解答・解説

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1問題

北海道大学2004年度第2問

A を 2 次の正方行列 A=(abc−a)A = \begin{pmatrix} a & b \\ c & -a \end{pmatrix} (ただし, bc≠0bc \neq 0 ), k を実数とする。

行列 X=(xyz−x)X = \begin{pmatrix} x & y \\ z & -x \end{pmatrix} について等式

XA−AX=kA……(∗)X A - A X = k A \dots \dots (*)

を考える。ただし,行列の成分は,すべて実数とする。

(1) k = 0 のとき, (*) を満たす X は A の実数倍であることを示せ。

(2) k≠0k \neq 0 のとき, (*) を満たす X が存在するための必要十分条件は A2=OA^{2} = O (ただし, O は零行列) であることを示せ。このとき, (*) を満たす X で z = c であるものを求めよ。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2解答

解答を見る答えはこの解答の中にあります

行列の各成分を計算すると、XA−AX=(cy−bz2(bx−ay)2(az−cx)bz−cy).XA-AX=\begin{pmatrix}cy-bz&2(bx-ay)\\2(az-cx)&bz-cy\end{pmatrix}. したがって、(∗)すなわちcy−bz=ka,bx−ay=kb2,az−cx=kc2.\displaystyle (*)\quad\text{すなわち}\quad cy-bz=ka,\quad bx-ay=\frac{kb}{2},\quad az-cx=\frac{kc}{2}. (1) k=0k=0 のとき、cy=bzcy=bz より yb=zc=:t\displaystyle \frac{y}{b}=\frac{z}{c}=:t とおける。また bx=aybx=ay より x=atx=at である。よって X=tAX=tA となる。 (2) k≠0k\ne0 とする。第2式から x=ayb+k2\displaystyle x=\frac{ay}{b}+\frac{k}{2}。これを第3式に代入すると a(bz−cy)=kbca(bz-cy)=kbc を得る。一方、第1式から bz−cy=−kabz-cy=-ka なので、−ka2=kbc-ka^2=kbc。k≠0k\ne0 より a2+bc=0a^2+bc=0 が必要である。直接計算すると A2=(a2+bc)IA^2=(a^2+bc)I だから、これは A2=OA^2=O と同値である。 逆に a2+bc=0a^2+bc=0 とする。z=cz=c とおくと、第1式から y=b+kac\displaystyle y=b+\frac{ka}{c}。第2式から x=a+ka2bc+k2=a−k2\displaystyle x=a+\frac{ka^2}{bc}+\frac{k}{2}=a-\frac{k}{2}。このとき az−cx=kc2\displaystyle az-cx=\frac{kc}{2} となり、第3式も満たす。したがって求める解は X=(a−k2b+kacc−a+k2)\displaystyle X=\begin{pmatrix}a-\frac{k}{2}&b+\frac{ka}{c}\\c&-a+\frac{k}{2}\end{pmatrix} である。

この問題で使う考え方

  • 行列を用いた表現

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