鹿児島大学/2014年度/前期
鹿児島大学 2014年 数学 第5問解答・解説
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1問題
次の4問のうちから1問を選択して解答せよ。解答する問題の番号を解答用紙の所定の欄に記入すること。 5-1 次の各問いに答えよ。 (1) 座標平面上での原点を中心とする の回転移動を表す行列を とする。点 が の表す移動によって,点 に移ったとする。このとき,点 を求めよ。 (2) (1) で与えられた行列 を考える。 を満たす最小の自然数 を求めよ。 (3) 以下の各命題の反例をあげよ。また,反例になっていることを示せ。ただし, は2次の正方行列とする。 (a) が成立する。 (b) ならば, または である。ただし, は2次の零行列を表す。 (c) を逆行列 をもつ2次の正方行列とする。このとき, ならば, である。 5-2 と を0ではない実数とする。 と をそれぞれ と を媒介変数として で与えられる曲線とする。このとき,次の各問いに答えよ。 (1) と は円から1点を除いた曲線になっている。それぞれの円を表す方程式と除かれる点を求めよ。 (2) と の交点の座標を求めよ。 (3) と の交点における の接線の方程式を求めよ。 5-3 2つの確率変数 の確率分布を同時に考えた表(同時確率分布表)が以下のように与えられている。ただし, は互いに独立であり, とする。このとき,次の各問いに答えよ。 (1) 表を完成させ,完成させた表を解答用紙に書け。 (2) 確率変数 の平均 を求めよ。 (3) 確率変数 の確率分布表を作成し, の平均 を求めよ。 (4) となる場合に, の分散 を求めよ。 5-4 次の各問いに答えよ。 (1) 数字1が書かれた玉 個()と,数字2が書かれた玉1個がある。これら 個の玉を母集団として,玉に書かれている数字を変量とする。このとき,この母集団から復元抽出によって大きさ3の無作為標本を抽出し,その玉の数字を取り出した順に とする。標本平均 の平均 が であるとき, の確率分布とその分散 を求めよ。ただし,復元抽出とは,母集団の中から標本を抽出するのに,毎回もとに戻してから次のものを1個取り出す抽出法である。 (2) ある企業の入社試験は採用枠300名のところ500名の応募があった。試験の結果は500点満点の試験に対し,平均点245点,標準偏差50点であった。得点の分布が正規分布であるとみなされるとき,合格最低点はおよそ何点であるか。小数点以下を切り上げて答えよ。ただし,確率変数 が標準正規分布に従うとき, とする。
まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。
2答え
答えを見る自分の答えと照らし合わせる
- 5-1(1)
数式が横に長い場合は、左右にスクロールして確認できます。
- 5-1(2)12
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- 5-1(3)(a)XY≠YXの例を提示
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- 5-1(3)(b)かつX,Y≠Oの例を提示
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- 5-1(3)(c)だがとなる例を提示
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- 5-2(1)
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- 5-2(2)
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- 5-2(3)
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- 5-3(1)
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- 5-3(2)
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- 5-3(3)
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- 5-3(4)
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- 5-4(1)
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- 5-4(2)233点
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3解答
解答を見る途中式つきの解答
以下、問題5の選択肢 5-1〜5-4 の全てについて解答する。
5-1 (1) 反時計回り の回転行列を とすると、求める点は逆回転で得られる。 したがって である。
5-1 (2) は の回転を表す。これが恒等行列となる条件は (整数 )であり、。 と は互いに素だから最小の正の整数は である。
5-1 (3)
(a) 、 とする。このとき だが なので、。
(b) 、 とすると、どちらも零行列ではなく、 となる。
(c) 、、 とする。 は可逆で、 である一方、。よって主張は成り立たない。
5-2 (1) では 、 だから、 また なので原点は含まれない。逆に、この円上の原点以外の点では であり、 と置けば与えられた媒介変数表示に戻る。したがって はこの円から原点を除いた曲線である。同様に では となり、 上では 、逆にこの円上の原点以外では と置けるので、 も円から原点を除いた曲線である。
5-2 (2) 交点では だから 。これを に代入すると 原点は曲線から除かれているので、 この点は では 、 では に対応し、実際に両曲線上にある。
5-2 (3) の円の中心は である。交点 (ただし )に対し、半径方向のベクトルは 従って、これに平行な法線をもつ接線の方程式は すなわち である。
5-3 (1) は独立で、、、、 である。よって同時確率表は となる。
5-3 (2) 、 より
5-3 (3) の値は、 の順に である。従って
5-3 (4) 条件 から 。これを に代入すると よって または 。 より 、従って 。このとき だから
5-4 (1) 母平均の条件は なので 。各回で数字2を得る確率は である。3回のうち数字2が出た回数を とすると は二項分布 に従い、標本平均は 。よって
5-4 (2) 採用率は なので、最低点より下の割合は 。与えられた標準正規分布の確率と対称性から下側 の点は である。得点の境界は 小数点以下を切り上げ、合格最低点は 点である。
この問題で使う考え方
- 回転行列
- 反例の構成
- 媒介変数消去
- 内積・接線
- 独立性
- 期待値と分散
- 二項分布
- 正規分布の標準化
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