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鹿児島大学/2017年度/前期

鹿児島大学 2017年 数学 第1問解答・解説

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1問題

鹿児島大学2017年度第1問

次の各問いに答えよ。

(1) 関数 f(x)=∣x−1∣−2f(x)=|x-1|-2 について、次の各問いに答えよ。   (a) y=f(x)y=f(x) のグラフを描け。   (b) ∣f(x)∣>1|f(x)|>1 となる xx の範囲を求めよ。

(2) 実数 α\alpha は 2<α\sqrt{2}<\alpha を満たすとする。2<α2+1α<α\displaystyle \sqrt{2}<\frac{\alpha}{2}+\frac{1}{\alpha}<\alpha を示せ。

(3) 次の等式を満たす関数 f(x)f(x) を求めよ。 f(x)=2x2−3∫−10xf(t) dt−∫01f(t) dt\displaystyle f(x)=2x^2-3\int_{-1}^{0}x f(t)\,dt-\int_{0}^{1}f(t)\,dt

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2解答

解答を見る答えはこの解答の中にあります

単元・方法・テーマ

(1)(a),(b) 数学I「数と式・絶対値」:絶対値の中身の符号で場合分けし、折れ線の形と不等式の解を求める。テーマは絶対値関数のグラフと二重絶対値不等式。

(2) 数学I「数と式・不等式」:正の分母を用いて平方差に因数分解する。テーマは平方根を含む厳密不等式。

(3) 数学II「積分」:積分値を定数として置いて連立一次方程式を解く。テーマは積分を含む関数方程式。

(1)(a) 絶対値の定義より f(x)=∣x−1∣−2={−x−1,x≦1,x−3,x≧1.f(x)=|x-1|-2= \begin{cases} -x-1,&x\le1,\\ x-3,&x\ge1. \end{cases} 従ってグラフは頂点 (1,−2)(1,-2) をもち、x≦1x\le1 では傾き −1-1、x≧1x\ge1 では傾き 11 の折れ線である。xx 軸との交点は (−1,0)(-1,0) と (3,0)(3,0) なので、これらを通るV字のグラフを描けばよい。

(1)(b) u=∣x−1∣u=|x-1| とおくと u≧0u\ge0 で、 ∣f(x)∣>1すなわち∣u−2∣>1すなわちu<1 または u>3.|f(x)|>1\quad\text{すなわち}\quad |u-2|>1 \quad\text{すなわち}\quad u<1\ \text{または}\ u>3. すなわち ∣x−1∣<1|x-1|<1 または ∣x−1∣>3|x-1|>3 だから 0<x<2またはx<−2 または x>4.0<x<2\quad\text{または}\quad x<-2\ \text{または}\ x>4.

(2) α>2>0\alpha>\sqrt2>0 より分母 2α2\alpha は正である。また α2+1α−2=(α−2)22α>0\displaystyle \frac{\alpha}{2}+\frac1\alpha-\sqrt2 =\frac{(\alpha-\sqrt2)^2}{2\alpha}>0 である。さらに α−(α2+1α)=α2−22α>0,\displaystyle \alpha-\left(\frac{\alpha}{2}+\frac1\alpha\right) =\frac{\alpha^2-2}{2\alpha}>0, ここで α2>2\alpha^2>2 を用いた。よって 2<α2+1α<α.\displaystyle \sqrt2<\frac{\alpha}{2}+\frac1\alpha<\alpha.

(3) A=∫−10f(t) dt\displaystyle A=\int_{-1}^{0}f(t)\,dt、B=∫01f(t) dt\displaystyle B=\int_{0}^{1}f(t)\,dt とおくと、与式は f(x)=2x2−3Ax−Bf(x)=2x^2-3Ax-B となる。これを積分区間ごとに積分すると A=23+32A−B,B=23−32A−B,\displaystyle A=\frac23+\frac32A-B,\qquad B=\frac23-\frac32A-B, すなわち −12A+B=23,32A+2B=23.\displaystyle -\frac12A+B=\frac23,\qquad \frac32A+2B=\frac23. 連立して A=−415,B=815.\displaystyle A=-\frac4{15},\qquad B=\frac8{15}. 従って f(x)=2x2+45x−815.\displaystyle f(x)=2x^2+\frac45x-\frac8{15}. 実際、この式を −1≦x≦0-1\leq x\leq0、0≦x≦10\leq x\leq1 の範囲で積分すると、それぞれ −415\displaystyle -\frac4{15}、815\displaystyle \frac8{15} となるため、定めた A,BA,B と一致する。連立方程式の解が一意なので、これが求める関数である。

この問題で使う考え方

  • 場合分け
  • 平方因数分解
  • 未知積分値の連立方程式

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