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鹿児島大学/2017年度/前期

鹿児島大学 2017年 数学 第5問解答・解説

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1問題

鹿児島大学2017年度第5問

OO を原点とする複素数平面において、4点 O,A,B,CO,A,B,C が、時計の針の回転と逆の向きに正方形をなすとする。複素数 z,wz,w を表す点 P(z),Q(w)P(z),Q(w) が、点 A,B,CA,B,C のいずれかに一致しているとき、次の各問いに答えよ。

(1) z,wz,w が条件 0<arg⁡(wz)≦π2\displaystyle 0<\arg\left(\frac{w}{z}\right)\leq\frac{\pi}{2} を満たすとする。このとき、点 P,QP,Q は点 A,B,CA,B,C のいずれに一致しうるか、条件を満たす P,QP,Q の組をすべて求めよ。   (2) z,wz,w が(1)の条件に加え、さらに w=z2w=z^2 を満たすとする。このとき、(1)で求めた P,QP,Q のそれぞれの組に対して、複素数 zz の値を求め、対応する正方形 OABCOABC を複素数平面上に図示せよ。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1)
    (A,B), (B,C), (A,C)
  • (2)
    (A,B):z=1+i,w=2i(A,B):\quad z=1+i,\quad w=2i; (B,C):z=1+i2,w=i2\displaystyle (B,C):\quad z=\frac{1+i}{2},\quad w=\frac i2; (A,C):z=i,w=−1(A,C):\quad z=i,\quad w=-1。各対応正方形は解説中の座標表と図。

3解答

解答を見る途中式つきの解答

正方形を反時計回りに OABCOABC の順にとる。AA を表す複素数を a≠0a\ne0 とすれば、 A=a,B=(1+i)a,C=ia.A=a,\qquad B=(1+i)a,\qquad C=ia. 点 P,QP,Q の順序を考えると、条件 0<arg⁡(w/z)≦π2\displaystyle 0<\arg(w/z)\leq\frac{\pi}{2} を満たす比は BA=1+i,CB=1+i2,CA=i.\displaystyle \frac BA=1+i,\qquad \frac CB=\frac{1+i}{2},\qquad \frac CA=i. 偏角は順に π4,π4,π2\displaystyle \frac{\pi}{4},\frac{\pi}{4},\frac{\pi}{2}。逆順なら偏角は負、同じ点なら偏角は0だから、 (P,Q)=(A,B),(B,C),(A,C).(P,Q)=(A,B),\quad(B,C),\quad(A,C).

(2) 各組について zz は PP、ww は QQ を表し、条件 w=z2w=z^2 を使う。

(P,Q)=(A,B)(P,Q)=(A,B) では a2=(1+i)aa^2=(1+i)a より a=1+ia=1+i。 (P,Q)=(B,C)(P,Q)=(B,C) では 2ia2=ia2ia^2=ia より a=12\displaystyle a=\frac12。 (P,Q)=(A,C)(P,Q)=(A,C) では a2=iaa^2=ia より a=ia=i。 従って正しい値と各頂点は次の通り。 (P,Q)azw=z2(O,A,B,C)(A,B)1+i1+i2i(0, 1+i, 2i, −1+i)(B,C)121+i2i2(0, 12, 1+i2, i2)(A,C)ii−1(0, i, −1+i, −1)\displaystyle \begin{array}{c|c|c|c|c} (P,Q)&a&z&w=z^2&(O,A,B,C)\\ \hline (A,B)&1+i&1+i&2i&(0,\ 1+i,\ 2i,\ -1+i)\\ (B,C)&\frac12&\frac{1+i}{2}&\frac i2& (0,\ \frac12,\ \frac{1+i}{2},\ \frac i2)\\ (A,C)&i&i&-1&(0,\ i,\ -1+i,\ -1) \end{array} いずれも頂点を O,A,B,CO,A,B,C の順に結べば、反時計回りの正方形になる。複素平面の座標は (ℜz,ℑz)(\Re z,\Im z) とする。対応する図は (P,Q)(O,A,B,C) の頂点座標(A,B)(0,0),(1,1),(0,2),(−1,1)(B,C)(0,0),(12,0),(12,12),(0,12)(A,C)(0,0),(0,1),(−1,1),(−1,0)\displaystyle \begin{array}{c|c} (P,Q)&(O,A,B,C)\text{ の頂点座標}\\ \hline (A,B)&(0,0),(1,1),(0,2),(-1,1)\\ (B,C)&(0,0),(\frac12,0),(\frac12,\frac12),(0,\frac12)\\ (A,C)&(0,0),(0,1),(-1,1),(-1,0) \end{array} である。各行の座標を順に結ぶ。

実軸ℜz・虚軸ℑz上に、Oを原点、Aを右、Bを虚軸上の上、Cを左とする、45°傾いた正方形OABCが実線で描かれ、4頂点O・A・B・Cが黒点で示されている。下に(P,Q)=(A,B)とあり、両軸の正方向に矢印がある。
実軸ℜz・虚軸ℑz(正の向きに矢印)の複素数平面に、一辺1/2の正方形OABCが青い太線で描かれ薄い青で塗られている。頂点は黒点で、原点O、実軸上のA(1/2)、右上のB((1+i)/2)、虚軸上のC(i/2)の順に反時計回りに並ぶ。図の下に余白をとって「(P,Q)=(B,C) のとき,z=(1+i)/2, w=i/2」と記されている。
実軸ℜz・虚軸ℑz(正の向きに矢印)の複素数平面に、正方形OABCが青い太線で描かれ薄い青で塗られている。頂点は黒点で、原点O、虚軸上のA(i)、左上のB(−1+i)、実軸上のC(−1)の順に反時計回りに並ぶ。図の下に「(P,Q)=(A,C) のとき,z=i, w=−1」と記されている。

この問題で使う考え方

  • 偏角の比較
  • 複素数の積による回転
  • 方程式の解

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