神戸大学/2002年度/前期
神戸大学 2002年 数学 第4問解答・解説
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1問題
関数 は任意の実数 に対して定義されているとする。次の問に答えよ。(配点 点)
(1) が において微分可能であることの定義を述べよ。
(2)次の2つの命題のうち正しいものを選び,それが正しい理由を示せ。 (i) が において連続ならば,必ず, は において微分可能である。 (ii) が において連続であっても, は において微分可能であるとは限らない。
(3)関数 が において微分可能であることを,(1)で答えた定義を用いて証明せよ。
まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。
2考え方
考え方を見る解き方の方針だけを確かめる
差商の定義で連続性と微分可能性を区別し、cos の差商を三角関数の加法定理で変形して基本極限から直接評価した。
3答え
答えを見る自分の答えと照らし合わせる
- (1) が有限な実数として存在することをいう。その値を f'(a) とする。 (2) 正しいのは (ii)。 は で連続だが、差商の右極限は 1、左極限は -1 である。 (3) 定義により だから、任意の実数 a で微分可能である。
数式が横に長い場合は、左右にスクロールして確認できます。
4解答
解答を見る途中式つきの解答
(1) f(x) が x=a において微分可能であるとは、 が有限な実数として存在することをいう。この極限値を f'(a) とする。 (2) (ii) が正しい。反例として f(x)=|x-a| をとる。このとき f(a)=0 であり、 f(x)=|x-a|=0=f(a) だから f は x=a で連続である。一方、h0 に対して = = である。右極限と左極限が異なるので、この差商の極限は存在せず、f は x=a で微分可能ではない。 (3) (1) の定義を用いる。h0 として、加法定理より = a - a . ここで、基本極限 =1 を用いる。この基本極限は、ラジアン表示で 0<t< のとき t<t< t から t<<1 を得て、はさみうちの原理を用いれば t0+ で示せる。また = なので両側極限も 1 である。 さらに、h が 0 に十分近いとき 1+ h0 であり、 h-1=- だから =- -1=0 (h0). よって = a0- a1=- a. これは有限な実数であるから、定義により x は任意の実数 a において微分可能である。
この問題で使う考え方
- 微分係数と導関数
- 三角関数の加法定理
- 三角関数の相互関係
- 関数の極限
- 関数の連続性
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