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長崎大学/2018年度/前期

長崎大学 2018年 数学 第3問解答・解説

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1問題

長崎大学2018年度第3問

以下はそれぞれ個別の問題である。各問いに答えよ。

(1) 数列 {an}\{a_{n}\} の初項から第 nn 項までの和を SnS_{n} とする。Sn=6n−2an (n=1,2,…)S_{n}=6n-2a_{n}\ (n=1,2,\ldots) が成り立つとき,初項 a1a_{1} および一般項 ana_{n} を求めよ。

(2) sin⁡α−β2=A\displaystyle \sin\frac{\alpha-\beta}{2}=A とするとき,(cos⁡α−cos⁡β)2+(sin⁡α−sin⁡β)2(\cos\alpha-\cos\beta)^{2}+(\sin\alpha-\sin\beta)^{2} の値を AA を用いて表せ。

(3) 方程式 log⁡2x2=2+log⁡2∣x−2∣\log_{2}x^{2}=2+\log_{2}|x-2| を解け。

(4) 関数 f(x)f(x) を f(x)={x2+x(x<0),x(x≧0)f(x)=\begin{cases}x^{2}+x&(x<0),\\x&(x\geq0)\end{cases} と定義する。「微分係数の定義」にしたがって,f(x)f(x) の x=0x=0 における微分係数を求めよ。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1) a1=2,an=6−4(23)n−1 (n=1,2,…);\displaystyle a_1=2,\quad a_n=6-4\left(\frac{2}{3}\right)^{n-1}\space{}(n=1,2,\ldots);\quad (2) 4A2;4A^2;\quad (3) x=−2±23;x=-2\pm2\sqrt{3};\quad (4) 1.

3解答

解答を見る途中式つきの解答

(1) n=1n=1 のとき S1=a1S_1=a_1 だから、a1=6−2a1a_1=6-2a_1 より a1=2a_1=2 である。n≧2n\geq2 では、Sn−Sn−1=anS_n-S_{n-1}=a_n を用いると、an=6−2an+2an−1,an=2+23an−1\displaystyle a_n=6-2a_n+2a_{n-1},\qquad a_n=2+\frac{2}{3}a_{n-1} を得る。したがって an−6=23(an−1−6)\displaystyle a_n-6=\frac{2}{3}(a_{n-1}-6) であり、a1−6=−4a_1-6=-4 より、an=6−4(23)n−1\displaystyle a_n=6-4\left(\frac{2}{3}\right)^{n-1} となる。この一般項から Sn=6n−12(1−(23)n)=6n−12+12(23)n\displaystyle S_n=6n-12\left(1-\left(\frac{2}{3}\right)^n\right)=6n-12+12\left(\frac{2}{3}\right)^n である。一方、6n−2an=6n−12+8(23)n−1=6n−12+12(23)n\displaystyle 6n-2a_n=6n-12+8\left(\frac{2}{3}\right)^{n-1}=6n-12+12\left(\frac{2}{3}\right)^n なので、条件も満たす。

(2) 加法定理より、(cos⁡α−cos⁡β)2+(sin⁡α−sin⁡β)2=2−2(cos⁡αcos⁡β+sin⁡αsin⁡β)=2−2cos⁡(α−β).(\cos\alpha-\cos\beta)^2+(\sin\alpha-\sin\beta)^2=2-2(\cos\alpha\cos\beta+\sin\alpha\sin\beta)=2-2\cos(\alpha-\beta). 半角の公式と sin⁡α−β2=A\displaystyle \sin\frac{\alpha-\beta}{2}=A から、これは 4sin⁡2α−β2=4A2\displaystyle 4\sin^2\frac{\alpha-\beta}{2}=4A^2 である。

(3) 対数の真数条件から x≠0,2x\ne0,2 である。底が 22 の対数の性質を用いると、与式は log⁡2x2=log⁡2(4∣x−2∣)\log_2 x^2=\log_2(4|x-2|) と同値であり、したがって x2=4∣x−2∣x^2=4|x-2| である。x<2x<2 のとき x2=4(2−x)x^2=4(2-x) より x2+4x−8=0x^2+4x-8=0、ゆえに x=−2±23x=-2\pm2\sqrt3 となる。この二つはいずれも x<2x<2 かつ x≠0x\ne0 を満たす。x>2x>2 のときは x2=4(x−2)x^2=4(x-2)、すなわち x2−4x+8=0x^2-4x+8=0 となるが、判別式は 16−32=−16<016-32=-16<0 なので実数解はない。よって解は x=−2±23x=-2\pm2\sqrt3 である。

(4) f(0)=0f(0)=0 である。微分係数の定義において、h<0h<0 なら f(h)−f(0)h=h2+hh=h+1\displaystyle \frac{f(h)-f(0)}{h}=\frac{h^2+h}{h}=h+1、h>0h>0 なら f(h)−f(0)h=hh=1\displaystyle \frac{f(h)-f(0)}{h}=\frac{h}{h}=1 である。左右いずれから h→0h\to0 としても極限は 11 だから、x=0x=0 における微分係数は 11 である。

この問題で使う考え方

  • 漸化式
  • 等比数列の一般項と和
  • 二次方程式とグラフ
  • 三角関数の加法定理
  • 微分係数と導関数
  • 半角の公式
  • 対数とその性質
  • 三角関数の相互関係

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