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神戸大学/2005年度/前期

神戸大学 2005年 数学 第5問解答・解説

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1問題

神戸大学2005年度第5問

A,B,C,DA,B,C,D 4つの袋の中にそれぞれ6枚のカードが入っている。それぞれのカードには1から9までの数字の1つが書かれている。A,B,C,DA,B,C,D の袋の中のカードは次の4つの条件を満たしているとする。

(i) 袋の中からカードを無作為に1枚抜いたとき、カードに書かれている数字の期待値は、A,B,C,DA,B,C,D すべて同じである。

(ii) p(A,B)=p(B,C)=p(C,D)=p(D,A)=23\displaystyle p(A,B)=p(B,C)=p(C,D)=p(D,A)=\frac{2}{3} である。ここで、p(X,Y)p(X,Y) は袋 XX と袋 YY からそれぞれ1枚ずつカードを無作為に抜いたとき、XX から抜いたカードに書かれている数字が YY から抜いたカードに書かれている数字より大きい確率を表す。

(iii) A,B,CA,B,C の袋の中のカードに書かれている数字はそれぞれ2種類で、DD の袋の中のカードにはすべて同じ数字が書かれている。

(iv) AA の袋の中のカードに書かれている数字の種類は3と9である。 次の問に答えよ。(配点30点)

(1) AA の袋の中の3の書かれているカードの枚数と、DD の袋の中のカードに書かれた数字を求めよ。

(2) BB の袋の中のカードに書かれている2種類の数字と、そのそれぞれの数字の書かれたカードの枚数を求めよ。

(3) CC の袋の中のカードに書かれている2種類の数字と、そのそれぞれの数字の書かれたカードの枚数を求めよ。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1) Aの3のカードは4枚、Dの数字は5。(2) Bは2が3枚、8が3枚。(3) Cは1が2枚、7が4枚。

3解答

解答を見る途中式つきの解答

Aの袋に3が書かれたカードが aa 枚あるとする。このときAの期待値は 3a+9(6−a)6=9−a.\displaystyle \frac{3a+9(6-a)}6=9-a. Dの数字を dd とすると、期待値が等しいので d=9−ad=9-a である。p(D,A)=23\displaystyle p(D,A)=\frac23 より、d≦3d\leq3 では確率が0となるから、d>3d>3 でなければならない。また d=9d=9 なら d=9−ad=9-a から a=0a=0 となり、p(D,A)=0p(D,A)=0 で矛盾する。したがって 4≦d≦84\leq d\leq8 であり、DがAより大きくなるのはAが3のときだけなので、a6=23\displaystyle \frac a6=\frac23。よって a=4a=4、d=5d=5 である。

Bの2種類の数字を u<vu<v、uu のカードを kk 枚とする。まず v=9v=9 と仮定する。Aから9を引いた2通りはBの uu のカードに勝ち、Aから3を引いた4通りも u<3u<3 の場合に限ってBの uu のカードに勝つ。したがって勝つ組の数は u<3u<3 なら 6k6k、u≧3u\geq3 なら 2k2k である。p(A,B)=23\displaystyle p(A,B)=\frac23 であるため勝つ組は 36×23=24\displaystyle 36\times\frac23=24 組必要である。u≧3u\geq3 なら 2k≦102k\leq10 で不可能であり、u<3u<3 なら 6k=246k=24 より k=4k=4 となるが、期待値5から 4u+18=304u+18=30、すなわち u=3u=3 となり矛盾する。よって v≠9v\ne9 である。

v<9v<9 ならAの9のカード2枚はBの全カードに勝ち、勝つ組が12組ある。Aの3のカード4枚はBのうち3未満のカードに勝つ。3未満のカードの枚数を mm とすると、12+4m=2412+4m=24 より m=3m=3。したがってBの低い数 uu は3未満で3枚、高い数 vv は3以上で3枚である。期待値から 3u+3v=303u+3v=30、u+v=10u+v=10。uu は1または2で、v<9v<9 だから、u=2u=2、v=8v=8 と決まる。

Cの2種類の数字を x<yx<y とする。p(C,D)=23\displaystyle p(C,D)=\frac23、D=5D=5 より、Cのうち5より大きいカードは4枚である。期待値が5なので、Cの低い数 xx は5未満であり、高い数 yy のカードが4枚、xx のカードが2枚ある。2x+4y=302x+4y=30、すなわち x+2y=15x+2y=15。5<y≦95<y\leq9、1≦x<51\leq x<5 より、候補は (x,y)=(3,6),(1,7)(x,y)=(3,6),(1,7) である。

Bは2が3枚、8が3枚なので、BとCから1枚ずつ引く36通りのうち、8は候補のCの全カードに勝つ。候補 (3,6)(3,6) では勝つ組は18組で確率は 12\displaystyle \frac12 となる。一方、候補 (1,7)(1,7) では8が勝つ18組に加え、Bの2がCの1に勝つ6組があり、確率は 2436=23\displaystyle \frac{24}{36}=\frac23 となる。条件に合うのは後者である。したがってCは1が2枚、7が4枚である。

この問題で使う考え方

  • 期待値の等式
  • 有限標本空間の勝ち組数え上げ
  • 場合分けによる候補排除

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