神戸大学/2008年度/前期
神戸大学 2008年 数学 第5問解答・解説
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1問題
を自然数とする。このとき,次の問に答えよ。(配点30点)
(1) の展開式を用いて,次の等式を示せ。
(2) を求めよ。
(3) 2次の正方行列 は,それぞれが の確率で, のいずれかになるとする。 個の行列の積 が と等しくなる確率を求めよ。
まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。
2答え
答えを見る自分の答えと照らし合わせる
- (1)二項定理でと置くと第1式、と置くと第2式。
数式が横に長い場合は、左右にスクロールして確認できます。
- (2)kが偶数ならI、奇数ならS。
数式が横に長い場合は、左右にスクロールして確認できます。
- (3)が互いに独立という追加条件の下では。原文に独立性がないため原文だけでは一意に決まらずCONDITIONAL。
数式が横に長い場合は、左右にスクロールして確認できます。
3解答
解答を見る途中式つきの解答
(1) 二項定理から です。を代入すれば 。を代入すれば (は自然数)で、を得ます。
(2) とおくと、基本の行列積で です。よって が偶数なら 、奇数なら です。
(3) 原本には各 の周辺確率が書かれていますが、を独立に選ぶとは明記されていません。周辺確率だけでは積が となる確率は一意に決まりません。独立に選ぶ追加条件を置くと、零行列が一つでもあれば積は零行列です。零行列がなく、を選ぶ回数が偶数なら積は です。具体的な列の確率は で、条件を満たす列の数は ()です。したがって独立選択時は です。
独立性がないと値が変わり得ることも確認します。すべての で とし、 が を各 でとるようにすれば、各 の周辺確率は原文どおりです。このとき が偶数なら積が となる確率は 、 が奇数なら です。よって原文の条件だけでは答えが決まりません。
この問題で使う考え方
- x=1,−1の代入
- S²=Iによる偶奇の場合分け
- 偶数項の二項係数の和
- 周辺確率と独立性の区別
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