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神戸大学/2009年度/前期

神戸大学 2009年 数学 第1問解答・解説

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1問題

神戸大学2009年度第1問

a,ba,b は実数で a>b>0a>b>0 とする。区間 0≦x≦10\leq x\leq 1 で定義される関数 f(x)f(x) を次のように定める。 f(x)=log⁡(ax+b(1−x))−xlog⁡a−(1−x)log⁡bf(x)=\log\left(ax+b(1-x)\right)-x\log a-(1-x)\log b ただし、log⁡\log は自然対数を表す。このとき、以下のことを示せ。(配点30点)

(1) 0<x<10<x<1 に対して f′′(x)<0f''(x)<0 が成り立つ。

(2) f′(c)=0f'(c)=0 をみたす実数 cc が、0<c<10<c<1 の範囲にただ1つ存在する。

(3) 0≦x≦10\leq x\leq 1 をみたす実数 xx に対して、 ax+b(1−x)≧axb1−xax+b(1-x)\geq a^x b^{1-x} が成り立つ。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2解答

解答を見る答えはこの解答の中にあります

採用解説: MM-97c85b1a92d2-Q1 結論  (1)  f′′(x)=−(a−b)2{b+(a−b)x}2<0.(2)  c=1log⁡(a/b)−ba−b(0<c<1) が唯一の解.(3)  ax+b(1−x)≧axb1−x(0≦x≦1), 等号は x=0,1.\displaystyle \text{(1)}\; f''(x)=-\frac{(a-b)^2}{\{b+(a-b)x\}^2}<0.\quad \text{(2)}\; c=\frac{1}{\log(a/b)}-\frac{b}{a-b}\quad(0<c<1)\text{ が唯一の解}.\quad \text{(3)}\; ax+b(1-x)\geq a^x b^{1-x}\quad(0\leq x\leq1),\text{ 等号は }x=0,1.    (1) d=a−b>0d=a-b>0 とおくと、ax+b(1−x)=b+dxax+b(1-x)=b+dx である。したがって f′(x)=db+dx−log⁡ab,f′′(x)=−d2(b+dx)2.\displaystyle f'(x)=\frac{d}{b+dx}-\log\frac{a}{b},\qquad f''(x)=-\frac{d^2}{(b+dx)^2}. b+dx≧b>0b+dx\geq b>0 だから、0<x<10<x<1 で f′′(x)<0f''(x)<0 である。

(2) r=ab>1\displaystyle r=\frac{a}{b}>1 とおく。f′(c)=0f'(c)=0 を解くと c=1log⁡r−1r−1.\displaystyle c=\frac{1}{\log r}-\frac{1}{r-1}. これが区間内にあることを示す。関数 p(r)=r−1−log⁡r,q(r)=log⁡r−1+1r\displaystyle p(r)=r-1-\log r,\qquad q(r)=\log r-1+\frac1r について、p(1)=q(1)=0p(1)=q(1)=0 であり、r>1r>1 では p′(r)=1−1r>0,q′(r)=r−1r2>0.\displaystyle p'(r)=1-\frac1r>0,\qquad q'(r)=\frac{r-1}{r^2}>0. よって r−1r<log⁡r<r−1.\displaystyle \frac{r-1}{r}<\log r<r-1. したがって 1log⁡r>1r−1,1log⁡r<rr−1,\displaystyle \frac1{\log r}>\frac1{r-1},\qquad \frac1{\log r}<\frac{r}{r-1}, ゆえに 0<c<10<c<1 である。また、(1) より 0<u<v<10<u<v<1 なら f′(u)>f′(v)f'(u)>f'(v) が成り立つので、f′(c)=0f'(c)=0 をみたす cc はただ一つである。

(3) f(0)=f(1)=0f(0)=f(1)=0 である。上の大小関係と f′(c)=0f'(c)=0 から、0<x<c0<x<c では f′(x)>0f'(x)>0、c<x<1c<x<1 では f′(x)<0f'(x)<0 である。したがって ff は 0≦x≦c0\le x\le c で増加し c≦x≦1c\le x\le1 で減少するので、 f(x)≧0(0≦x≦1)f(x)\geq 0\quad(0\leq x\leq1) であり、等号は x=0,1x=0,1 のときに限る。さらに、対数の性質より f(x)=log⁡(ax+b(1−x)axb1−x).\displaystyle f(x)=\log\left(\frac{ax+b(1-x)}{a^x b^{1-x}}\right). 分子・分母は正であり、対数関数は増加するから ax+b(1−x)axb1−x≧1,\displaystyle \frac{ax+b(1-x)}{a^x b^{1-x}}\geq1, すなわち ax+b(1−x)≧axb1−x.ax+b(1-x)\geq a^x b^{1-x}. 等号は x=0,1x=0,1 で成立する。

この問題で使う考え方

  • 等式・不等式の証明
  • 対数とその性質
  • 導関数と増減
  • 指数・対数関数の微分
  • 第二次導関数

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