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神戸大学/2011年度/前期

神戸大学 2011年 数学 第2問解答・解説

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1問題

神戸大学2011年度第2問

以下の問に答えよ。(配点30点)

(1) tt を正の実数とするとき,∣x∣+∣y∣=t|x|+|y|=t の表す xyxy 平面上の図形を図示せよ。

(2) aa を a≧0a\geq 0 をみたす実数とする。x,yx,y が連立不等式 {ax+(2−a)y≧2,y≧0\begin{cases} ax+(2-a)y\geq 2,\\ y\geq 0 \end{cases} をみたすとき,∣x∣+∣y∣|x|+|y| のとりうる値の最小値 mm を,aa を用いた式で表せ。

(3) aa が a≧0a\geq 0 の範囲を動くとき,(2) で求めた mm の最大値を求めよ。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2考え方

考え方を見る解き方の方針だけを確かめる

L1ノルムと制約の最大係数を比較し、境界で下界を達成させる。

3答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1)∣x∣+∣y∣=t\quad |x|+|y|=t は頂点 (t,0),(0,t),(-t,0),(0,-t) を結ぶひし形の周。\quad (2)m={22−a(0≦a≦1),2a(a≧1).\displaystyle \quad m=\begin{cases}\dfrac2{2-a}&(0\le a\le1),\\[2pt]\dfrac2a&(a\ge1).\end{cases}\quad (3)max⁡m=2 (a=1).\displaystyle \quad \max m=2\space{}(a=1).

4解答

解答を見る途中式つきの解答

(1)  t>0t>0 なので、∣x∣+∣y∣=t|x|+|y|=t は座標軸との交点 (t,0),(0,t),(−t,0),(0,−t)(t,0),(0,t),(-t,0),(0,-t) を順に結ぶひし形の周である。

(2)  M=max⁡{a,2−a}\displaystyle M=\max\{a,2-a\} とおく。a≧0a\ge0、y≧0y\ge0 より ax+(2−a)y≦a∣x∣+(2−a)y≦M(∣x∣+y).ax+(2-a)y\le a|x|+(2-a)y\le M(|x|+y). 制約を満たす点では 2≦ax+(2−a)y2\le ax+(2-a)y だから、∣x∣+y≧2/M|x|+y\ge2/M である。0≦a≦10\le a\le1 なら M=2−aM=2-a であり、(x,y)=(0,2/(2−a))(x,y)=(0,2/(2-a)) は制約を等号で満たしてノルムも 2/(2−a)2/(2-a) となる。a≧1a\ge1 なら M=aM=a であり、(x,y)=(2/a,0)(x,y)=(2/a,0) は制約を等号で満たしてノルムも 2/a2/a となる。したがって下界は達成され、 m={2/(2−a)(0≦a≦1),2/a(a≧1).m=\begin{cases}2/(2-a)&(0\le a\le1),\\2/a&(a\ge1).\end{cases} a=1a=1 では両式が 22 で一致する。

(3)  0≦a≦10\le a\le1 では分母 2−a2-a が減少するので 2/(2−a)2/(2-a) は増加し、a≧1a\ge1 では 2/a2/a は減少する。よって最大値は両者の接点 a=1a=1 でとり、その値は 22 である。

この問題で使う考え方

  • 一次不等式
  • 等式・不等式の証明
  • 不等式の表す領域

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