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神戸大学/2013年度/前期

神戸大学 2013年 数学 第4問解答・解説

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1問題

神戸大学2013年度第4問

a,ba,bを実数とする。次の問いに答えよ。(配点30点)

(1) f(x)=acos⁡x+bf(x)=a\cos x+bが,∫0πf(x) dx=π4+∫0π{f(x)}3 dx\displaystyle \int_{0}^{\pi} f(x)\,dx=\frac{\pi}{4}+\int_{0}^{\pi}\{f(x)\}^{3}\,dxをみたすとする。このとき,a,ba,bがみたす関係式を求めよ。

(2) (1)で求めた関係式をみたす正の数bbが存在するためのaaの条件を求めよ。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1) b3+(32a2−1)b+14=0\displaystyle b^3+(\frac32a^2-1)b+\frac14=0。(2) −16≦a≦16\displaystyle -\frac1{\sqrt6}\leq a\leq\frac1{\sqrt6}。

3解答

解答を見る途中式つきの解答

(1)  三角関数の積分を計算すると ∫0πcos⁡x dx=0,∫0πcos⁡2x dx=π2,∫0πcos⁡3x dx=0.\displaystyle \int_0^\pi\cos x\,dx=0,\qquad \int_0^\pi\cos^2x\,dx=\frac\pi2,\qquad \int_0^\pi\cos^3x\,dx=0. 最後の等式は cos⁡3x=cos⁡x(1−sin⁡2x)\cos^3x=\cos x(1-\sin^2x) と置換 u=sin⁡xu=\sin x から得られる。f(x)=acos⁡x+bf(x)=a\cos x+b を展開すれば ∫0πf(x) dx=πb,∫0πf(x)3 dx=π(32a2b+b3).\displaystyle \int_0^\pi f(x)\,dx=\pi b,\qquad \int_0^\pi f(x)^3\,dx=\pi\left(\frac32a^2b+b^3\right). これを条件式に代入して整理すると b3+(32a2−1)b+14=0.\displaystyle b^3+\left(\frac32a^2-1\right)b+\frac14=0.

(2)  b>0b>0 とする。(1)の式を bb で割ると a2=23(1−b2−14b).\displaystyle a^2=\frac23\left(1-b^2-\frac1{4b}\right). H(b)=b2+14b\displaystyle H(b)=b^2+\frac1{4b} とおくと H(b)−34=(2b−1)2(b+1)4b≧0.\displaystyle H(b)-\frac34=\frac{(2b-1)^2(b+1)}{4b}\ge0. 従って H(b)≧34\displaystyle H(b)\ge\frac34 であり、a2=23(1−H(b))≧0\displaystyle a^2=\frac23(1-H(b))\ge0 であるためには a2≦16\displaystyle a^2\le\frac16 が必要である。すなわち −16≦a≦16.\displaystyle -\frac1{\sqrt6}\le a\le\frac1{\sqrt6}. 逆にこの範囲では R=1−32a2\displaystyle R=1-\frac32a^2 とおくと 34≦R≦1\displaystyle \frac34\le R\le1。関数Hは12≦b≦1\displaystyle \frac12\le b\le1 の範囲で連続で、H(12)=34\displaystyle H(\frac12)=\frac34、H(1)=54\displaystyle H(1)=\frac54 であるから、中間値の定理により H(b)=RH(b)=R となる 12≦b≦1\displaystyle \frac12\le b\le1 を満たす bb が存在する。このbは正で、上の関係式を満たす。よって必要十分条件は −16≦a≦16.\displaystyle \boxed{-\frac1{\sqrt6}\le a\le\frac1{\sqrt6}}.

∫cos⁡x=∫cos⁡3x=0,∫cos⁡2x=π2\displaystyle \int\cos x=\int\cos^3x=0,\quad \int\cos^2x=\frac{\pi}{2}から条件は b3+(32a2−1)b+14=0\displaystyle b^3+(\frac32a^2-1)b+\frac14=0。b>0b>0ならa2=23(1−H(b))\displaystyle a^2=\frac23(1-H(b)), H(b)=b2+14b\displaystyle H(b)=b^2+\frac1{4b}。H(b)−34=(2b−1)2(b+1)4b≧0\displaystyle H(b)-\frac34=\frac{(2b-1)^2(b+1)}{4b}\ge0なので存在にはa2≦16\displaystyle a^2\le\frac16が必要。逆にその範囲では34≦1−32a2≦1\displaystyle \frac34\le1-\frac32a^2\le1であり、Hは12≦b≦1\displaystyle \frac12\le b\le1の範囲で連続、端の値34,54\displaystyle \frac34,\frac54なので中間値の定理で正のbが存在する。

この問題で使う考え方

  • 三角関数のべき積分
  • パラメータ消去
  • 平方因数分解
  • 中間値の定理

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