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神戸大学/2020年度/前期

神戸大学 2020年 数学 第1問解答・解説

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1問題

神戸大学2020年度第1問

α\alpha は実数とし,f(x)f(x) は係数が実数である3次式で,次の条件 (i),(ii)(i),(ii) をみたすとする。

(i) f(x)f(x) の x3x^3 の係数は1である。

(ii) f(x)f(x) とその導関数 f′(x)f'(x) について, f(α)=f′(α)=0f(\alpha)=f'(\alpha)=0 が成り立つ。

以下の問に答えよ。(配点30点)

(1) f(x)f(x) は (x−α)2(x-\alpha)^2 で割り切れることを示せ。

(2) f(α+2)=0f(\alpha+2)=0 とする。f′(x)=0f'(x)=0 かつ x≠αx\neq\alpha をみたす xx を α\alpha を用いて表せ。

(3) (2) の条件のもとで α=0\alpha=0 とする。xyxy 平面において不等式 y≧f(x)かつy≧f′(x)かつy≦0y\geq f(x)\quad\text{かつ}\quad y\geq f'(x)\quad\text{かつ}\quad y\leq 0 の表す部分の面積を求めよ。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2考え方

考え方を見る解き方の方針だけを確かめる

二重根を因数定理と微分で確認し、与えられた第3の根で三次式を定める。領域は各xでの上端0と下端max{f(x),f'(x)}の間にあり、符号と大小を調べて定積分する。

3答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1) (x−α)2(1)\space{}(x-\alpha)^2で割り切れる。
    (2) x=α+43.\displaystyle (2)\space{}x=\alpha+\frac{4}{3}.
    (3) 65108\displaystyle (3)\space{}\frac{65}{108}

4解答

解答を見る途中式つきの解答

(1)f(α)=0f(\alpha)=0 より,因数定理を用いて f(x)=(x−α)g(x)f(x)=(x-\alpha)g(x) とおける。ここで g(x)g(x) は2次式である。これを微分すると f′(x)=g(x)+(x−α)g′(x)f'(x)=g(x)+(x-\alpha)g'(x) だから,x=αx=\alpha を代入して f′(α)=g(α)=0f'(\alpha)=g(\alpha)=0 を得る。再び因数定理より g(x)=(x−α)h(x)g(x)=(x-\alpha)h(x) とおける。よって f(x)=(x−α)2h(x)f(x)=(x-\alpha)^2h(x) となり,(x−α)2(x-\alpha)^2 で割り切れる。

(2)(1)より f(x)=(x−α)2g(x)f(x)=(x-\alpha)^2g(x) とおける。ff は最高次係数が1の3次式なので,gg は最高次係数が1の1次式である。f(α+2)=0f(\alpha+2)=0 を代入すると 4g(α+2)=04g(\alpha+2)=0,したがって g(α+2)=0g(\alpha+2)=0 であり,g(x)=x−α−2g(x)=x-\alpha-2 である。よって f(x)=(x−α)2(x−α−2)f(x)=(x-\alpha)^2(x-\alpha-2)。t=x−αt=x-\alpha とおけば f(x)=t2(t−2)f(x)=t^2(t-2) だから,f′(x)=3t2−4t=t(3t−4)f'(x)=3t^2-4t=t(3t-4)。f′(x)=0f'(x)=0 の解は x=αx=\alpha または x=α+43\displaystyle x=\alpha+\frac{4}{3} であり,x≠αx\ne\alpha より x=α+43\displaystyle x=\alpha+\frac{4}{3}。

(3)α=0\alpha=0 のとき f(x)=x2(x−2)f(x)=x^2(x-2),f′(x)=x(3x−4)f'(x)=x(3x-4) である。yy の範囲が存在するには f(x)≦0f(x)\leq0 かつ f′(x)≦0f'(x)\leq0 が必要十分である。前者は x≦2x\leq2,後者は 0≦x≦43\displaystyle 0\leq x\leq\frac{4}{3} のとき成り立つので,対象となる xx の範囲は 0≦x≦43\displaystyle 0\leq x\leq\frac{4}{3}。この範囲で f(x)−f′(x)=x(x−1)(x−4)f(x)-f'(x)=x(x-1)(x-4) だから,0≦x≦10\leq x\leq1 では f(x)≧f′(x)f(x)\geq f'(x),1≦x≦43\displaystyle 1\leq x\leq\frac{4}{3} では f(x)≦f′(x)f(x)\leq f'(x) である。したがって下端は前半で y=f(x)y=f(x),後半で y=f′(x)y=f'(x) となる。求める面積は ∫01−f(x) dx+∫14/3−f′(x) dx=[−x44+2x33]01+[−x3+2x2]14/3=512+527=65108\displaystyle\int_0^1 -f(x)\,dx+\int_1^{4/3}-f'(x)\,dx=\left[-\frac{x^4}{4}+\frac{2x^3}{3}\right]_0^1+\left[-x^3+2x^2\right]_1^{4/3}=\frac{5}{12}+\frac{5}{27}=\frac{65}{108}。

この問題で使う考え方

  • 剰余・因数定理
  • 多項式の導関数
  • 定積分
  • 定積分による面積

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