九州大学/2001年度/前期
九州大学 2001年 数学 第4問解答・解説
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1問題
次の問 より1問を選択し,解答紙15の(2個所)に選択した問題符号 のいずれかを記入してから解答しなさい。 A 複素数平面上の点 を考える。
(1) 実数 と複素数 が をみたすとき, をみたす点 は のとき,どのような図形を描くか。ただし, は に共役な複素数を表す。
(2) 0でない複素数 と複素数平面上の異なる2点 に対して, をみたす点 はどのような図形を描くか。 B サイコロを 回振って,出た目を小さい方から順に並べ,第 番目を とする。
(1) のとき,3の目が3回,5の目が2回出たとする。このとき のとりうる値をすべて求めよ。
(2) 一般の に対して, となる確率 を求めよ。
(3) 一般の に対して, の期待値 を求めよ。
(4) を求めよ。ここで は自然対数を表す。
(5) 一般の に対して,期待値 を求めよ。 C を自然数とする。次の算法を考える。 (a) 。 (b) ならば として終了する。 (c) の値が奇数なら とする。 (d) 。 (e) 。 (f) (b) にもどる。 (ここで, は を越えない最大の整数を表す。)
(1) のとき,3周目と4周目の(b)における の値を求めよ。たとえば1周目では である。
(2) 一般の に対して,(b) における の値について は1周目から最後まで一定であることを示せ。
(3) 一般の に対して, を求めよ。
(4) を自然数とする。 のとき,終了するまでに何回(d)を実行するか。
まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。
2解答
解答を見る答えはこの解答の中にあります
A (1) a0 より、与式を平方完成すると 右辺は正である。したがって、点 z は中心 -b/a、半径 /|a| の円を描く。 (2) A=(z-p)(-) とおくと、右辺の積 (z-q)(-) は である。よって条件は dA=、すなわち dA が実数であることと同値である。 d=u+iv とすると、dA の虚部は uA+vA であり、A=|z|^2-z-p+p だから、この条件は z の座標について二次式となり、|z|^2 の係数は v である。v0 のとき平方完成すれば円の方程式となる。この円は z=p,q を代入して条件を満たすため、p,q を通る。v=0 のときは d は0でない実数であり、条件は A=0 である。これは z-p と z-q が実数倍の関係にあること、すなわち p,q,z が一直線上にあることを表す。したがって軌跡は p,q を通る直線である。 B (1) 残り2回の目は、3の目がちょうど3回、5の目がちょうど2回という条件から 1,2,4,6 のいずれかである。残りに1または2があると、3つの3のうち少なくとも1つが第4番目に来て、X_4=3 となる。残り2回の目がともに4以上なら、それらは4または6である。少なくとも一方が4なら、3,3,3の後に4が来るので X_4=4 となり、2つとも6なら X_4=5 となる。これらはすべて実現でき、ほかの値は生じない。 (2) となるのは、全ての目が2以上で、かつ少なくとも一度2が出る場合である。余事象を用いると (3) 1 X_16 なので、 と表せる。各 k について X_1 k となるのは n 回とも k 以上が出る場合だから、 である。よって (4) (3)より 括弧内は1に収束するので、その対数を n で割った項は0に収束する。したがって極限は である。 (5) 各回の目を Y とすると 7-Y も同じ確率で1から6をとる。各回を 7-Y に置き換えた列の最小値は、元の列の最大値 X_n を用いて 7-X_n と表せる。置き換え後の最小値の期待値は の期待値と等しいから、。よって 。 C (1) 1周目の (b) では (i,j,k)=(100,n,0) である。1周目は i が偶数なので k は変わらず、(d),(e)の後、2周目は (50,2n,0) となる。2周目も i が偶数なので、3周目は (25,4n,0) である。3周目は i=25 が奇数だから k に 4n を加え、(d),(e)の後、4周目は (12,8n,4n) となる。 (2) (b)で終了しない回の値を (i,j,k) とする。i が偶数なら、次の (b) では (i',j',k')=(i/2,2j,k) だから i'j'+k'=ij+k である。i が奇数なら、(c)で k'=k+j とした後に i'=(i-1)/2, j'=2j となるので、。したがって各回で i*j+k は変化しない。最後の (b) では i=1 であり、Ans=k+j=i*j+k だから、この値も初期値から変わらない。 (3) 初期値は (i,j,k)=(m,n,0) なので、一定値 i*j+k は mn である。最後の (b) で Ans=i*j+k となるから 。 (4) d を r 回実行した直後の i は である。r=0,1,, の間は i=32^{-r} であり、r= で i=3 となる。さらに1回 d を実行すると i=1 となり、次の (b) で終了する。したがって (d) の実行回数は +1 回である。
この問題で使う考え方
- 平方完成と円/直線
- 一様なサイコロ列の確率・期待値
- 不変量と二進法的反復
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