α+β=−p、αβ=q を使う。
(1) 展開して a1=αβ−(α+β)+1=p+q+1. また α2+β2=(α+β)2−2αβ=p2−2q より a2=(αβ)2−(α2+β2)+1=q2−p2+2q+1. さらに α3+β3=(α+β)3−3αβ(α+β)=−p3+3pq だから a3=(αβ)3−(α3+β3)+1=p3+q3−3pq+1. いずれも整数係数の式なので整数である。
(2) はじめの条件から ∣α∣,∣β∣=1。従って ∣αn∣=1、∣βn∣=1 であり、全ての n≧1 で an=0。
(∣α∣−1)(∣β∣−1)>0 なら、両方の絶対値が1未満か、両方が1より大きい。
前者では αn,βn→0 なので an→1。従って ∣an+1/an∣→1。
後者では αβ=q=0 で、 αn−1αn+1−1=1−α−nα−α−n⟶α となる。同様にβの因子はβに近づくから anan+1⟶∣αβ∣=∣q∣, これは整数である。
(3) ϕ=(1+5)/2 は無理数である。もし (∣α∣−1)(∣β∣−1)>0 なら(2)の極限は整数になり、ϕ と一致できない。はじめの条件では積は0ではないため、ここでは (∣α∣−1)(∣β∣−1)<0。一方の根を γ、他方を δ とし、∣γ∣>1>∣δ∣ とする。∣δ∣<1 から δn−1δn+1−1⟶1, また ∣γ∣>1 から γn−1γn+1−1=1−γ−nγ−γ−n⟶γ. 従って条件の極限は ∣γ∣=ϕ。よって γ=ϕ または γ=−ϕ。
ϕ2=ϕ+1 を用いる。γ=φなら 0=ϕ2+pϕ+q=(p+1)ϕ+(q+1). p,qは整数でφは無理数なので p=−1,q=−1。γ=−φなら 0=ϕ2−pϕ+q=(1−p)ϕ+(1+q), 従って p=1,q=−1。
両候補はそれぞれの二次方程式の根が ϕ,−1/ϕ、または −ϕ,1/ϕ であり、絶対値が一方1より大きく他方1より小さい。従っていずれも元の条件を満たし、極限も ϕ となる。