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九州大学/2014年度/前期

九州大学 2014年 数学 第5問解答・解説

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1問題

九州大学2014年度第5問配点 50点

2以上の自然数 nn に対して,関数 fn(x)f_n(x) を fn(x)=(x−1)(2x−1)⋯(nx−1)f_n(x)=(x-1)(2x-1)\cdots(nx-1) と定義する。k=1,2,…,n−1k=1,2,\ldots,n-1 に対して,fn(x)f_n(x) が区間 1k+1<x<1k\displaystyle \frac{1}{k+1}<x<\frac{1}{k} でただ1つの極値をとることを証明せよ。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • 各 k=1,…,n−1k=1,\ldots,n-1 で (1k+1,1k)\displaystyle \left(\frac1{k+1},\frac1k\right) にただ1つ極値点がある

3解答

解答を見る途中式つきの解答

n≧2n\ge2 とし fn(x)=∏i=1n(ix−1)\displaystyle f_n(x)=\prod\limits _{i=1}^{n}(ix-1) とおく。j=1,…,nj=1,\ldots,n に対し fn(x)=(jx−1)Qj(x),Qj(x)=∏i≠j(ix−1)\displaystyle f_n(x)=(jx-1)Q_j(x),\qquad Q_j(x)=\prod\limits _{i\ne j}(ix-1) と書けば、積の微分法から fn′ ⁣(1j)=jQj ⁣(1j)=jjn−1∏i≠j(i−j)=(−1)j−1j2−n(j−1)!(n−j)!.\displaystyle f_n'\!\left(\frac1j\right)=jQ_j\!\left(\frac1j\right) =\frac{j}{j^{n-1}}\prod\limits _{i\ne j}(i-j) =(-1)^{j-1}j^{2-n}(j-1)!(n-j)!. 最後の積では、i<ji<j の因子が (−1)j−1(j−1)!(-1)^{j-1}(j-1)!、i>ji>j の因子が (n−j)!(n-j)! となる。よって fn′(1/j)f_n'(1/j) の符号は (−1)j−1(-1)^{j-1} である。

任意の k=1,…,n−1k=1,\ldots,n-1 について、区間の両端 1/(k+1)1/(k+1) と 1/k1/k で fn′f_n' の符号は反対になる。多項式 fn′f_n' は連続なので、中間値の定理よりその間に fn′(ck)=0f_n'(c_k)=0 となる点 ckc_k が少なくとも1つある。これらの区間は互いに重ならず、c1,…,cn−1c_1,\ldots,c_{n-1} は異なる n−1n-1 個の根である。一方 fn′f_n' は次数 n−1n-1 なので、これ以外の根はなく、各根は単根である。従って fn′f_n' は各 ckc_k の前後で符号を変え、fnf_n はその点で極大または極小となる。各区間にそのような点はただ1つだから、示された。

この問題で使う考え方

  • 端点での導関数の符号
  • 微分法
  • 次数による一意性

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