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九州大学/2018年度/前期

九州大学 2018年 数学 第5問解答・解説

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1問題

九州大学2018年度第5問

この問題の解答は,解答紙30の定められた場所に記入しなさい。\ [問題]\ α\alpha を複素数とする。等式\ α(∣z∣2+2)+i(2∣α∣2+1)z‾=0\alpha (|z|^{2}+2)+i(2|\alpha|^{2}+1)\overline{z}=0\ を満たす複素数 zz をすべて求めよ。ただし,ii は虚数単位である。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • α=0
    z=0z=0のみ
  • α≠0
    z=−2iαˉ,−i/αz=−2i\barα, −i/α
  • 重複条件
    ∣α∣=12\displaystyle |\alpha|=\frac{1}{\sqrt2}のとき二つは一致し1解

3解答

解答を見る途中式つきの解答

r=∣z∣2≧0r=|z|^2\ge0、A=∣α∣2≧0A=|\alpha|^2\ge0 とおく。与式を α(r+2)+i(2A+1)z‾=0\alpha(r+2)+i(2A+1)\overline z=0 と書き直せる。2A+1>02A+1>0 なので z‾=iα(r+2)2A+1,z=−iα‾(r+2)2A+1.\displaystyle \overline z=\frac{i\alpha(r+2)}{2A+1}, \qquad z=-\frac{i\overline\alpha(r+2)}{2A+1}. 絶対値を二乗し r=∣z∣2r=|z|^2 を用いると r(2A+1)2=A(r+2)2,Ar2−(4A2+1)r+4A=0.r(2A+1)^2=A(r+2)^2, \qquad Ar^2-(4A^2+1)r+4A=0.

α=0\alpha=0 なら元の式から z‾=0\overline z=0、したがって z=0z=0 のみである。α≠0\alpha\ne0 なら A>0A>0。二次方程式の判別式は (4A2+1)2−16A2=(4A2−1)2(4A^2+1)^2-16A^2=(4A^2-1)^2 なので、根は r=4Ar=4A と r=1/Ar=1/A。前者を zz の式に代入すると z=−2iα‾z=-2i\overline\alpha、後者では z=−iα‾A=−iα.\displaystyle z=-i\frac{\overline\alpha}{A}=-\frac{i}{\alpha}. どちらも元の式に代入して成立することを確認できる。4A=1/A4A=1/A は A=1/2A=1/2 と同値で、このとき二つの表示は同じ解になる。したがって、α≠0\alpha\ne0 では通常2解、∣α∣=1/2|\alpha|=1/\sqrt2 のとき1解である。

この問題で使う考え方

  • 複素共役と絶対値
  • 実数rに関する二次方程式
  • 解の代入確認

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