本文へ進む
メニュー
医学部数学 過去問DB問題を探す

九州大学/2026年度/前期

九州大学 2026年 数学 第1問解答・解説

このページには広告が含まれます。

1問題

九州大学2026年度第1問配点 50点

この問題の解答は,解答紙15の定められた場所に記入しなさい。   【問題】   座標空間内で,原点 OO を中心とする半径3の球を SS とする。また,点 P(1,0,3)P(1,0,\sqrt{3}) を考え,T1T_{1} と T2T_{2} を直線 OPOP と直交する相異なる2つの平面とする。T1T_{1} と SS の共通部分を C1C_{1},T2T_{2} と SS の共通部分を C2C_{2} とし,次の2つの条件をみたすとする。   ・C1C_{1} と C2C_{2} はどちらも半径1の円である。   ・C1C_{1} の中心の zz 座標は正で,C2C_{2} の中心の zz 座標は負である。   以下の問いに答えよ。   (1) 円 C1,C2C_{1}, C_{2} の中心の座標を求めよ。   (2) 円 C1,C2C_{1}, C_{2} を底面とする円柱の側面を平面 z=0z=0 で切る。その切り口の曲線の方程式を求めよ。また,その曲線を図示せよ。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1)C1(1)\quad C_1の中心=(2, 0, 6),C2=(\sqrt2,\,0,\,\sqrt6),\qquad C_2の中心=(−2, 0, −6).=(-\sqrt2,\,0,\,-\sqrt6).
    (2)3x2+4y2=4  (z=0),(2)\quad 3x^2+4y^2=4\space{}\space{}(z=0),\quadすなわちx24/3+y2=1.\displaystyle \quad \dfrac{x^2}{4/3}+y^2=1.

3解答

解答を見る途中式つきの解答

(1) 円 C1C_1, C2C_2 の中心の座標

OP→=(1,0,3)\overrightarrow{OP}=(1,0,\sqrt3) であるから ∣OP→∣=12+02+(3)2=2|\overrightarrow{OP}|=\sqrt{1^2+0^2+(\sqrt3)^2}=2 である。直線 OPOP と直交する平面は,法線ベクトルが OP→\overrightarrow{OP} に平行であるから x+3 z=k(kは実数の定数)x+\sqrt3\,z=k \quad (k\text{は実数の定数}) の形に表せる。

この平面と原点 OO との距離は ∣k∣∣OP→∣=∣k∣2\displaystyle \dfrac{|k|}{|\overrightarrow{OP}|}=\dfrac{|k|}{2} である。球 SS(中心 OO,半径3)とこの平面の交わりの円の半径を rr とすると,三平方の定理より r2=32−(k2)2=9−k24\displaystyle r^2=3^2-\left(\frac{k}{2}\right)^2=9-\frac{k^2}{4} が成り立つ。

C1, C2C_1,\,C_2 の半径がともに1であるという条件から 9−k24=1  より  k2=32  より  k=±42.\displaystyle 9-\frac{k^2}{4}=1 \;\text{より}\; k^2=32 \;\text{より}\; k=\pm4\sqrt2 .

原点からこの平面へ下ろした垂線の足(=円の中心)は,OP→\overrightarrow{OP} 方向への正射影として k∣OP→∣2 OP→=k4(1,0,3)\displaystyle \frac{k}{|\overrightarrow{OP}|^2}\,\overrightarrow{OP}=\frac{k}{4}(1,0,\sqrt3) で与えられる(この点は平面 x+3z=kx+\sqrt3z=k 上にあり,かつ OP→\overrightarrow{OP} に平行なので,条件を満たす垂線の足である)。

k=42k=4\sqrt2 のとき,中心は 424(1,0,3)=2 (1,0,3)=(2,0,6)\displaystyle \frac{4\sqrt2}{4}(1,0,\sqrt3)=\sqrt2\,(1,0,\sqrt3)=(\sqrt2,0,\sqrt6) で zz 座標は 6>0\sqrt6>0。

k=−42k=-4\sqrt2 のとき,中心は (−2,0,−6)(-\sqrt2,0,-\sqrt6) で zz 座標は −6<0-\sqrt6<0。

条件「C1C_1 の中心の zz 座標は正,C2C_2 の中心の zz 座標は負」より C1の中心=(2, 0, 6),C2の中心=(−2, 0, −6).C_1\text{の中心}=(\sqrt2,\,0,\,\sqrt6),\qquad C_2\text{の中心}=(-\sqrt2,\,0,\,-\sqrt6).

(検算)いずれも原点からの距離は 2+0+6=22\sqrt{2+0+6}=2\sqrt2 であり,32−(22)2=9−8=13^2-(2\sqrt2)^2=9-8=1 となって半径1と整合する。また両中心は (1,0,3)(1,0,\sqrt3) の実数倍だから直線 OPOP 上にあり,T1,T2T_1,T_2 が直線 OPOP と直交するという設定とも矛盾しない。

(2) 円柱の側面を平面 z=0z=0 で切った切り口

C1,C2C_1,C_2 を底面とする円柱は,半径1で,軸が直線 OPOP(原点 OO を通り方向ベクトル (1,0,3)(1,0,\sqrt3))に一致する円柱である。単位方向ベクトルを u⃗=12(1,0,3)\displaystyle \vec u=\frac12(1,0,\sqrt3) とおくと,(1)の結果より2つの底面の中心は,軸上の座標を tt(OO から u⃗\vec u 方向に測った符号付き距離,中心は tu⃗t\vec u)として,t=22t=2\sqrt2(C1C_1)と t=−22t=-2\sqrt2(C2C_2)に対応する。円柱の側面上の点は X⃗=t u⃗+w⃗,w⃗⊥u⃗, ∣w⃗∣=1,−22≦t≦22\vec X=t\,\vec u+\vec w,\qquad \vec w\perp\vec u,\ |\vec w|=1,\qquad -2\sqrt2\le t\le 2\sqrt2 と表せる。w⃗=(w1,w2,w3)\vec w=(w_1,w_2,w_3) とおくと,u⃗⋅w⃗=0\vec u\cdot\vec w=0 より 12w1+32w3=0  より  w1=−3 w3,\displaystyle \frac12 w_1+\frac{\sqrt3}{2}w_3=0 \;\text{より}\; w_1=-\sqrt3\,w_3, ∣w⃗∣=1|\vec w|=1 より w12+w22+w32=1  より  w22+4w32=1.(∗)w_1^2+w_2^2+w_3^2=1 \;\text{より}\; w_2^2+4w_3^2=1. \tag{$\ast$}

このとき点 X⃗=(x,y,z)\vec X=(x,y,z) の座標は x=t2+w1,y=w2,z=32t+w3\displaystyle x=\frac{t}{2}+w_1,\qquad y=w_2,\qquad z=\frac{\sqrt3}{2}t+w_3 である。z=0z=0 とおくと t=−2w33.\displaystyle t=-\frac{2w_3}{\sqrt3}. これを xx の式に代入すると x=12(−2w33)+(−3 w3)=−w33−3 w3=−43w3,\displaystyle x=\frac12\left(-\frac{2w_3}{\sqrt3}\right)+(-\sqrt3\,w_3)=-\frac{w_3}{\sqrt3}-\sqrt3\,w_3=-\frac{4}{\sqrt3}w_3, すなわち w3=−34x\displaystyle w_3=-\dfrac{\sqrt3}{4}x。また y=w2y=w_2。これらを (∗)(\ast) に代入して w2,w3w_2,w_3 を消去すると y2+4(−34x)2=1  より  y2+34x2=1,\displaystyle y^2+4\left(-\frac{\sqrt3}{4}x\right)^2=1 \;\text{より}\; y^2+\frac34x^2=1, すなわち 3x2+4y2=4(z=0).3x^2+4y^2=4 \qquad (z=0).

なお (∗)(\ast) より ∣w3∣≦12\displaystyle |w_3|\le\dfrac12 だから ∣t∣=2∣w3∣3≦13<22\displaystyle |t|=\dfrac{2|w_3|}{\sqrt3}\le\dfrac{1}{\sqrt3}<2\sqrt2 となり,tt は常に底面の範囲 −22≦t≦22-2\sqrt2\le t\le2\sqrt2 の内側に収まる。したがって平面 z=0z=0 は円柱の側面のみを一周切っており,切り口は途切れのない閉じた楕円全体になる。

整理すると,切り口の曲線は xyxy 平面上(z=0z=0)で x24/3+y2=1\displaystyle \frac{x^2}{4/3}+y^2=1 と表される,原点を中心とする楕円であり,xx 軸方向の半径は 23=233\displaystyle \dfrac{2}{\sqrt3}=\dfrac{2\sqrt3}{3},yy 軸方向の半径は 11 である(長軸は xx 軸上で頂点 (±233,0)\displaystyle \left(\pm\dfrac{2\sqrt3}{3},0\right),短軸は yy 軸上で頂点 (0,±1)(0,\pm1))。

(検算1)w2=1,w3=0w_2=1,w_3=0 に対応する点は t=0t=0,(x,y,z)=(0,1,0)(x,y,z)=(0,1,0)。原点からの距離は 11 であり,3⋅02+4⋅12=43\cdot0^2+4\cdot1^2=4 を満たす。

(検算2)w3=−12, w2=0\displaystyle w_3=-\dfrac12,\,w_2=0 に対応する点は t=13\displaystyle t=\dfrac{1}{\sqrt3},(x,y,z)=(−23,0,0)\displaystyle (x,y,z)=\left(-\dfrac{2}{\sqrt3},0,0\right)。3(23)2+4⋅02=3⋅43=4\displaystyle 3\left(\dfrac{2}{\sqrt3}\right)^2+4\cdot0^2=3\cdot\dfrac43=4 を満たし,方程式と整合する。

図示 xyxy 平面(z=0z=0)上に,原点を中心とし,xx 軸方向の頂点を (±233,0)\displaystyle \left(\pm\dfrac{2\sqrt3}{3},0\right),yy 軸方向の頂点を (0,±1)(0,\pm1) とする横長の楕円を描く。

見出し「平面 z=0 での切り口」の下に、xy平面上で原点Oを中心とする青い横長の楕円が描かれ、引出し線で式3x²+4y²=4 (z=0)が記されている。楕円と軸との交点は黒丸で、上から(0,1)、左右に(−2√3/3, 0)と(2√3/3, 0)、下に(0,−1)と座標が記されている。

この問題で使う考え方

  • 空間座標と空間ベクトル
  • ベクトルの内積
  • ベクトルによる図形の考察

PR

数学を1対1で教わるオンライン塾「数強塾」

数強塾は、中学生・高校生のための数学専門のオンライン個別指導塾です。プロ講師がマンツーマンで教え、大学受験の数学にも対応しています。入塾の前に、今の学習状況と目標を確かめる診断授業(体験・3,000円、税込)を受けられます。

「数強塾」オンライン数学克服塾〈プロ講師〉

東大生と1対1で学べるオンライン個別指導「トウコベ」

トウコベは、東大生を中心に難関大学の学生が講師を務める、完全マンツーマンのオンライン個別指導です。はじめに、オンラインの説明会・勉強相談(無料)をWebで予約でき、その後にお試し授業を受けられます。

トウコベ公式サイト

似た問題を、ほかの大学で

答えや解説の誤りに気づいたら、お問い合わせから教えてください。