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宮崎大学/2009年度/前期

宮崎大学 2009年 数学 第2問解答・解説

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1問題

宮崎大学2009年度第2問

数直線上に動点 PP がある。硬貨を投げて,表が出たら PP を今ある位置から正の向きに1だけ動かし,裏が出たら PP を原点に動かす。

はじめ PP を原点に置き,硬貨を5回投げるとき,1回投げ終えた時点での PP の座標を X1X_{1},2回投げ終えた時点での PP の座標を X2X_{2},3回投げ終えた時点での PP の座標を X3X_{3},4回投げ終えた時点での PP の座標を X4X_{4},5回投げ終えた時点での PP の座標を X5X_{5} とする。

X1X_{1} から X5X_{5} の最大値を XX とするとき,次の各問に答えよ。ただし,硬貨の表と裏の出る確率はともに 12\displaystyle \frac{1}{2} とする。

(1) X=3X=3 となる確率を求めよ。

(2) XX の期待値を求めよ。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1) 532\displaystyle \frac{5}{32} / (2) 3116\displaystyle \frac{31}{16}

3解答

解答を見る途中式つきの解答

表を HH、裏を TT とする。各時点の座標は、その時点までに続いた表の回数に等しい。したがって XX は、5回の結果における表の最長連続回数である。5回の結果は全部で 25=322^5=32 通りあり、いずれも同様に確からしい。

(1) AiA_i を、i,i+1,i+2i,i+1,i+2 回目がすべて表となる事象とする(i=1,2,3i=1,2,3)。各 AiA_i に属する列は4通りである。また、∣A1∩A2∣=2|A_1\cap A_2|=2、∣A1∩A3∣=1|A_1\cap A_3|=1、∣A2∩A3∣=2|A_2\cap A_3|=2、∣A1∩A2∩A3∣=1|A_1\cap A_2\cap A_3|=1 だから、少なくとも3回連続して表が出る列は 4+4+4−2−1−2+1=84+4+4-2-1-2+1=8 通りである。そのうち4回以上連続して表が出る列は、最初の4回が表となる列と最後の4回が表となる列の和集合であり、その個数は 2+2−1=32+2-1=3 通りである。よって X=3X=3 となる列は 8−3=58-3=5 通りなので、求める確率は 532\displaystyle \frac{5}{32} である。

(2) XX は0以上5以下の整数なので、E[X]=∑k=15P(X≧k)\displaystyle E[X]=\sum\limits _{k=1}^{5}P(X\geq k) である。X≧1X\geq1 となる列は全列から全て裏の1列を除いた31通りである。連続する表が2回以上ない列は、表が0回、1回、2回、3回の場合にそれぞれ 1,5,(42),1\displaystyle 1,5,\binom{4}{2},1 通り、合計13通りであるから、X≧2X\geq2 となる列は 32−13=1932-13=19 通りである。また、X≧3X\geq3、X≧4X\geq4、X≧5X\geq5 となる列はそれぞれ8通り、3通り、1通りである。したがって E[X]=31+19+8+3+132=6232=3116\displaystyle E[X]=\frac{31+19+8+3+1}{32}=\frac{62}{32}=\frac{31}{16} である。

この問題で使う考え方

  • 包除原理
  • 最長連続列の計数
  • 尾確率による期待値

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