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宮崎大学/2010年度/前期

宮崎大学 2010年 数学 第5問解答・解説

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1問題

宮崎大学2010年度第5問

座標平面上に2つの円 C1:(x+1)2+(y−1)2=1,C_1:(x+1)^2+(y-1)^2=1, C2:(x−1)2+(y−1)2=1C_2:(x-1)^2+(y-1)^2=1 がある。不等式 y>2y>2 が表す領域 DD 内に点 P(a,b)P(a,b) をとる。点 PP から円 C1,C2C_1,C_2 にひいた接線と xx 軸との交点をそれぞれ A,BA,B とする。ただし,下図のように △PAB\triangle PAB は円 C1,C2C_1,C_2 をともに含むものとする。このとき,次の各問に答えよ。

矢印付きのx,y軸と原点Oが示され、左の円C₁と右の円C₂はx軸に接し、y軸上で互いに接している。x軸上の左のA、右のBと上方のPを結ぶ三角形PABが2円を囲み、PAはC₁、PBはC₂に接している。

(1) bb を定数とするとき,辺 ABAB の長さが最小となるのは a=0a=0 のときであることを示せ。   (2) 点 PP が領域 DD 内を動くとき,△PAB\triangle PAB の面積の最小値を求めよ。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1) 辺ABの長さはa=0a=0のとき最小となり、その最小値は4(b−1)b−2\displaystyle \frac{4(b-1)}{b-2}である。(2) 三角形PABの面積の最小値は6+426+4\sqrt2である(P=(0,2+2)P=\left(0,2+\sqrt2\right)のとき)。

3解答

解答を見る途中式つきの解答

円C1,C2C_1,C_2の中心はそれぞれ(-1,1),(1,1)、半径はいずれも1である。三角形PABが両円を含むので、Aのx座標をα、Bのx座標をβとするとα≦\leq -1、β≧\geq 1である。

まず、中心(c,1)の円に対し、P(a,b)とx軸上の点(t,0)を通る直線はbx+(t−a)y−bt=0bx+(t-a)y-bt=0である。この直線が円に接する条件は、中心(c,1)から直線までの距離が1であることだから、{bc+t−a−bt}2=b2+(t−a)2.\{bc+t-a-bt\}^2=b^2+(t-a)^2.ここでK=b(b-2)>0とおき、u=t-a、d=c-aとすると、この式は(b−2)u2−2d(b−1)u+b(d2−1)=0(b-2)u^2-2d(b-1)u+b(d^2-1)=0となる。これを解いて、接線のx切片はt=(b−1)c−a±(c−a)2+Kb−2\displaystyle t=\frac{(b-1)c-a\pm\sqrt{(c-a)^2+K}}{b-2}である。

C_1では切片が-1以下となる方を選び、C_2では切片が1以上となる方を選ぶ。R1=(a+1)2+K,R2=(a−1)2+KR_1=\sqrt{(a+1)^2+K},\qquad R_2=\sqrt{(a-1)^2+K}とおくと、α=−(b−1)−a−R1b−2,β=b−1−a+R2b−2.\displaystyle \alpha=\frac{-(b-1)-a-R_1}{b-2},\qquad \beta=\frac{b-1-a+R_2}{b-2}.したがってAB=β−α=2(b−1)+R1+R2b−2.\displaystyle AB=\beta-\alpha=\frac{2(b-1)+R_1+R_2}{b-2}.

ここでX=1+Kとおけば、R_1^2=a^2+X+2a、R_2^2=a^2+X-2aであるから、(R1+R2)2−4X=2(a2−X+(a2+X)2−4a2).(R_1+R_2)^2-4X=2\left(a^2-X+\sqrt{(a^2+X)^2-4a^2}\right).また(a2+X)2−4a2−(X−a2)2=4Ka2≧0(a^2+X)^2-4a^2-(X-a^2)^2=4Ka^2\geq0より、(a2+X)2−4a2≧∣X−a2∣≧X−a2.\sqrt{(a^2+X)^2-4a^2}\geq |X-a^2|\geq X-a^2.よって(R_1+R_2)^2≧\geq4Xであり、等号はa=0のときに限る。さらにX=1+b(b-2)=(b-1)^2、b>2だから、R_1+R_2≧\geq2(b-1)。よってABはa=0のとき最小となり、その値は2(b−1)+2(b−1)b−2=4(b−1)b−2\displaystyle \frac{2(b-1)+2(b-1)}{b-2}=\frac{4(b-1)}{b-2}である。

三角形PABの面積はS=b2AB\displaystyle S=\frac{b}{2}ABである。bを固定すれば、この面積もa=0のとき最小となる。そこでa=0とするとS=2b(b−1)b−2.\displaystyle S=\frac{2b(b-1)}{b-2}.t=b-2>0とおけばS=2t+6+4t≧6+22t⋅4t=6+42.\displaystyle S=2t+6+\frac4t\geq6+2\sqrt{2t\cdot\frac4t}=6+4\sqrt2.等号は2t=4/t、すなわちt=2\sqrt2のとき成立する。これはb=2+2\sqrt2に当たり、条件b>2を満たす。したがって面積の最小値は6+42\sqrt2である。

この問題で使う考え方

  • 三角比による面積
  • 円の方程式
  • 座標による距離
  • 等式・不等式の証明
  • 直線の方程式

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