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宮崎大学/2011年度/前期

宮崎大学 2011年 数学 第3問解答・解説

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1問題

宮崎大学2011年度第3問

各辺の長さが 11 の正三角形 OABOAB がある。a⃗=OA→, b⃗=OB→\vec{a}=\overrightarrow{OA},\ \vec{b}=\overrightarrow{OB} とおき,線分 ABAB を 1:21:2 に内分する点を CC とする。さらに,2点 P,QP,Q は,正の実数 k,ℓk,\ell について,OP→=kOB→, OQ→=ℓOC→\overrightarrow{OP}=k\overrightarrow{OB},\ \overrightarrow{OQ}=\ell\overrightarrow{OC} を満たすものとする。このとき,次の各問に答えよ。

(1) 3点 A,P,QA,P,Q が一直線上にあるとき,kk と ℓ\ell の関係式を求めよ。

(2) 3点 A,P,QA,P,Q が一直線上にないものとし,△APQ\triangle APQ の重心が ∠AOB\angle AOB の二等分線上にあるとする。このとき,kk と ℓ\ell の関係式を求めよ。

(3) (2) のもとで,AP=AQAP=AQ となるとき,kk の値を求めよ。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1) ℓ=3k2k+1\displaystyle \ell=\frac{3k}{2k+1}。 (2) ℓ=3(k−1)\ell=3(k-1)、k>1k>1、k≠1+32\displaystyle k\ne\frac{1+\sqrt3}{2}。 (3) k=2。

3解答

解答を見る途中式つきの解答

正三角形の一辺は1なので、∣a⃗∣=∣b⃗∣=1|\vec a|=|\vec b|=1、また a⃗⋅b⃗=1/2\vec a\cdot\vec b=1/2 である。a⃗,b⃗\vec a,\vec b は平行でないので、これらで表したベクトルの係数を比較できる。内分比 AC:CB=1:2AC:CB=1:2 より OC→=2a⃗+b⃗3.\displaystyle \overrightarrow{OC}=\frac{2\vec a+\vec b}{3}.

(1) AQ→=tAP→\overrightarrow{AQ}=t\overrightarrow{AP} とおく。a⃗,b⃗\vec a,\vec b の係数を比較すると 2ℓ3−1=−t,ℓ3=kt.\displaystyle \frac{2\ell}{3}-1=-t,\qquad \frac{\ell}{3}=kt. ここで k>0k>0 なので t=ℓ/(3k)t=\ell/(3k) を代入できる。整理して ℓ(2k+1)=3k,ℓ=3k2k+1.\displaystyle \ell(2k+1)=3k, \qquad \ell=\frac{3k}{2k+1}. 逆にこの関係から t=ℓ/(3k)t=\ell/(3k) は両係数の等式を満たすため、これは必要十分条件である。

(2) 三角形 APQAPQ の重心を GG とすると OG→=13{(1+2ℓ3)a⃗+(k+ℓ3)b⃗}.\displaystyle \overrightarrow{OG}=\frac13\left\{\left(1+\frac{2\ell}{3}\right)\vec a+\left(k+\frac{\ell}{3}\right)\vec b\right\}. ∣a⃗∣=∣b⃗∣|\vec a|=|\vec b| なので、角 AOBAOB の二等分線の方向は a⃗+b⃗\vec a+\vec b である。係数はともに正だから、重心がこの二等分線上にある条件は係数が等しいこと、すなわち 1+2ℓ3=k+ℓ3,ℓ=3(k−1)\displaystyle 1+\frac{2\ell}{3}=k+\frac{\ell}{3},\qquad \ell=3(k-1) である。ℓ>0\ell>0 より k>1k>1。さらに(1)の一直線条件を整理すると 3(k−1)(2k+1)=3kと同値な式は2k2−2k−1=0,3(k-1)(2k+1)=3k \quad\text{と同値な式は}\quad 2k^2-2k-1=0, したがって k=(1+3)/2k=(1+\sqrt3)/2(もう一方の根は k>1k>1 に反する)である。問題では一直線上にないのでこの値だけを除く。 ℓ=3(k−1),k>1,k≠1+32.\displaystyle \ell=3(k-1),\qquad k>1,\quad k\ne\frac{1+\sqrt3}{2}.

(3) (2)から OQ→=(k−1)(2a⃗+b⃗)\overrightarrow{OQ}=(k-1)(2\vec a+\vec b) である。よって AP→=kb⃗−a⃗,AQ→=(2k−3)a⃗+(k−1)b⃗.\overrightarrow{AP}=k\vec b-\vec a,\qquad \overrightarrow{AQ}=(2k-3)\vec a+(k-1)\vec b. a⃗⋅b⃗=1/2\vec a\cdot\vec b=1/2 を使うと ∣AP∣2=k2−k+1,|AP|^2=k^2-k+1, ∣AQ∣2=(2k−3)2+(k−1)2+(2k−3)(k−1)=7k2−19k+13.|AQ|^2=(2k-3)^2+(k-1)^2+(2k-3)(k-1)=7k^2-19k+13. したがって AP=AQAP=AQ は 6(k−1)(k−2)=06(k-1)(k-2)=0 と同値である。(2)の k>1k>1 より k=2k=2。このとき ℓ=3\ell=3、一直線条件(1)を満たさず、∣AP∣2=∣AQ∣2=3|AP|^2=|AQ|^2=3 なので元の条件も満たす。

この問題で使う考え方

  • 内分点の位置ベクトル
  • ベクトルの係数比較
  • 重心と角の二等分線
  • 内積による長さ計算

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