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長崎大学/2002年度/前期

長崎大学 2002年 数学 第5問解答・解説

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1問題

長崎大学2002年度第5問

下図のような1辺の長さが1の立方体 OADB−CEFGOADB-CEFG がある。辺 AEAE および辺 BDBD を x:(1−x)x:(1-x) に内分する点をそれぞれ P,QP,Q とする。また辺 CGCG を t:(1−t)t:(1-t) に内分する点を RR とする。OA→=a⃗, OB→=b⃗, OC→=c⃗\overrightarrow{OA}=\vec{a},\ \overrightarrow{OB}=\vec{b},\ \overrightarrow{OC}=\vec{c} とするとき,次の問いに答えよ。ただし,xx および tt の範囲は 0<x<1, 0<t<10<x<1,\ 0<t<1 である。

立方体OADB−CEFGの図。前面の左下A・右下D・左上E・右上F、後面の左下O・右下B・左上C・右上Gに点名があり、OA・OB・OCは破線、他の辺は実線である。辺AE上にP、辺DB上にQ、辺CG上にRの黒丸とラベルがある。

(1) △PQR\triangle PQR の重心を SS とするとき,ベクトル OS→\overrightarrow{OS} を a⃗,b⃗,c⃗\vec{a},\vec{b},\vec{c} を用いて表せ。   (2) 直線 OSOS が △PQR\triangle PQR に垂直となるとき,tt を xx を用いて表せ。   (3) (2) の場合の △PQR\triangle PQR の面積を f(x)f(x) とするとき,f(x)f(x) が最小となる xx の値と最小値を求めよ。   (4) f(x)f(x) が最小となるとき,四面体 OPQROPQR の体積を求めよ。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1)
    OS=((1+x)/3)a+((1+t)/3)b+((1+x)/3)cOS=((1+x)/3)a+((1+t)/3)b+((1+x)/3)c。
  • (2)
    t=xt=x。
  • (3)
    x=12\displaystyle x=\frac12で最小、最小値 338\displaystyle \frac{3\sqrt3}{8}。
  • (4)
    316\displaystyle \frac{3}{16}。

3解答

解答を見る途中式つきの解答

一辺1の立方体の辺方向 a⃗,b⃗,c⃗\vec a,\vec b,\vec c は互いに垂直な単位ベクトルである。図の内分比は始点側から AP:PE=BQ:QD=x:(1−x)AP:PE=BQ:QD=x:(1-x)、CR:RG=t:(1−t)CR:RG=t:(1-t) なので、 OP→=a⃗+xc⃗,OQ→=xa⃗+b⃗,OR→=tb⃗+c⃗.\overrightarrow{OP}=\vec a+x\vec c,\quad \overrightarrow{OQ}=x\vec a+\vec b,\quad \overrightarrow{OR}=t\vec b+\vec c.

(1) 重心Sの位置ベクトルは頂点位置ベクトルの平均だから、 OS→=OP→+OQ→+OR→3=1+x3a⃗+1+t3b⃗+1+x3c⃗.\displaystyle \overrightarrow{OS}=\frac{\overrightarrow{OP}+\overrightarrow{OQ}+\overrightarrow{OR}}3 =\frac{1+x}{3}\vec a+\frac{1+t}{3}\vec b+\frac{1+x}{3}\vec c.

(2) 平面内の二方向を PQ→=(x−1)a⃗+b⃗−xc⃗,PR→=−a⃗+tb⃗+(1−x)c⃗\overrightarrow{PQ}=(x-1)\vec a+\vec b-x\vec c,\quad \overrightarrow{PR}=-\vec a+t\vec b+(1-x)\vec c とする。この2方向は平行でない。もし PR→=λPQ→\overrightarrow{PR}=\lambda\overrightarrow{PQ} なら、b⃗\vec b 成分から λ=t\lambda=t、a⃗\vec a 成分から −1=t(x−1)-1=t(x-1)、すなわち t=1/(1−x)>1t=1/(1-x)>1 となり、問題の条件 0<t<10<t<1 に反する。よってPQ, PRは平面PQRを張る。

OSが平面PQRに垂直なら、特に OS→⋅PQ→=0\overrightarrow{OS}\cdot\overrightarrow{PQ}=0。内積を計算すると 3OS→⋅PQ→=t−x3\overrightarrow{OS}\cdot\overrightarrow{PQ}=t-x だから t=xt=x が必要。逆に t=xt=x なら 3OS→=(1+x)(a⃗+b⃗+c⃗)3\overrightarrow{OS}=(1+x)(\vec a+\vec b+\vec c) であり、PQ, PRの各係数の和はともに0なので、OSは両方向に垂直。従って求める条件は t=x.t=x.

(3) 以後 t=xt=x、w=x2−x+1=(x−1/2)2+3/4>0w=x^2-x+1=(x-1/2)^2+3/4>0 と置く。 ∣PQ∣2=(x−1)2+1+x2=2w,∣PR∣2=1+x2+(1−x)2=2w,PQ⋅PR=w.|PQ|^2=(x-1)^2+1+x^2=2w,\quad |PR|^2=1+x^2+(1-x)^2=2w,\quad PQ\cdot PR=w. ゆえに cos⁡∠QPR=w/(2w)=1/2\cos\angle QPR=w/(2w)=1/2、よって sin⁡∠QPR=3/2\sin\angle QPR=\sqrt3/2。三角形の面積は f(x)=12∣PQ∣∣PR∣sin⁡∠QPR=32w=32((x−12)2+34).\displaystyle f(x)=\frac12|PQ||PR|\sin\angle QPR=\frac{\sqrt3}{2}w =\frac{\sqrt3}{2}\left((x-\frac12)^2+\frac34\right). 定義域 0<x<10<x<1 の中で最小となるのは x=1/2x=1/2、最小値は 33/83\sqrt3/8。

(4) x=t=1/2x=t=1/2 のとき、a⃗,b⃗,c⃗\vec a,\vec b,\vec c を直交座標の軸とすると P=(1,0,1/2),Q=(1/2,1,0),R=(0,1/2,1).P=(1,0,1/2),\quad Q=(1/2,1,0),\quad R=(0,1/2,1). 三角形OPQを底面にする。OP→⋅OP→=OQ→⋅OQ→=5/4\overrightarrow{OP}\cdot\overrightarrow{OP}=\overrightarrow{OQ}\cdot\overrightarrow{OQ}=5/4、OP→⋅OQ→=1/2\overrightarrow{OP}\cdot\overrightarrow{OQ}=1/2。二辺のなす角をθ\thetaとすると、内積の定義より [OPQ]=12∣OP∣∣OQ∣sin⁡θ=12∣OP∣2∣OQ∣2−(OP⋅OQ)2=218.\displaystyle [OPQ]=\frac12|OP||OQ|\sin\theta =\frac12\sqrt{|OP|^2|OQ|^2-(OP\cdot OQ)^2} =\frac{\sqrt{21}}8. 法線ベクトルとして n⃗=2a⃗−b⃗−4c⃗\vec n=2\vec a-\vec b-4\vec c をとると、n⃗⋅OP→=n⃗⋅OQ→=0\vec n\cdot\overrightarrow{OP}=\vec n\cdot\overrightarrow{OQ}=0 で、∣n⃗∣=21|\vec n|=\sqrt{21}。従ってRから底面OPQまでの高さは、OR→\overrightarrow{OR} の単位法線方向の成分の大きさ h=∣n⃗⋅OR→∣∣n⃗∣=∣−1/2−4∣21=9221.\displaystyle h=\frac{|\vec n\cdot\overrightarrow{OR}|}{|\vec n|} =\frac{| -1/2-4 |}{\sqrt{21}}=\frac9{2\sqrt{21}}. 四面体の体積は底面積×高さ÷3だから V=13⋅218⋅9221=316.\displaystyle V=\frac13\cdot\frac{\sqrt{21}}8\cdot\frac9{2\sqrt{21}} =\frac3{16}.

この問題で使う考え方

  • 内分点の位置ベクトル
  • 重心の位置ベクトル
  • 内積による垂直条件
  • 内積から三角形の面積を求める
  • 平方完成
  • 座標成分による平面内二方向の独立性確認
  • 法線ベクトルと内積による高さ
  • 底面積×高さ÷3による四面体体積

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