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宮崎大学/2016年度/前期

宮崎大学 2016年 数学 第2問解答・解説

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1問題

宮崎大学2016年度第2問

一辺の長さ1の正五角形 OABCDOABCD について,OBOB と DCDC は平行である。OA→=a⃗,OB→=b⃗,OC→=x⃗,OD→=y⃗,DC→=kb⃗(k は実数)\overrightarrow{\mathrm{OA}}=\vec{a},\qquad \overrightarrow{\mathrm{OB}}=\vec{b},\qquad \overrightarrow{\mathrm{OC}}=\vec{x},\qquad \overrightarrow{\mathrm{OD}}=\vec{y},\qquad \overrightarrow{\mathrm{DC}}=k\vec{b}\quad(k\text{ は実数}) とするとき,次の各問に答えよ。

正五角形OABCDのOは上、Aは左、Bは左下、Cは右下、Dは右にある。OからA、B、C、Dへ向かう矢印にそれぞれベクトルa、b、x、y、DからCへ向かう矢印にベクトルkbが表示されている。辺ABとBCも実線で描かれている。

(1) kk の値を求め,x⃗,y⃗\vec{x},\vec{y} を a⃗\vec{a} と b⃗\vec{b} を用いてそれぞれ表せ。

(2) a⃗\vec{a} と b⃗\vec{b} のなす角を θ\theta とするとき,cos⁡θ\cos\theta の値を求めよ。

(3) a⃗\vec{a} と x⃗\vec{x} の内積を求めよ。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2解答

解答を見る答えはこの解答の中にあります

一辺の長さを 11、対角線の長さを dd とする。正五角形の外接円で隣り合う頂点に対する中心角は 72∘72^\circ である。対角線 OBOB と ACAC の交点を PP とおく。正五角形の内角は 108∘108^\circ だから、二等辺三角形 OABOAB では ∠AOB=∠ABO=36∘\angle AOB=\angle ABO=36^\circ。また、∠BAC=36∘\angle BAC=36^\circ なので、∠OAP=∠OAC=108∘−36∘=72∘\angle OAP=\angle OAC=108^\circ-36^\circ=72^\circ。したがって三角形 OAPOAP の角は 36∘,72∘,72∘36^\circ,72^\circ,72^\circ であり、OA=OP=1OA=OP=1 である。

三角形 ABPABP では ∠BAP=∠ABP=36∘\angle BAP=\angle ABP=36^\circ だから、AP=PBAP=PB である。正弦定理を三角形 OAPOAP、OABOAB にそれぞれ用いると、APOA=sin⁡36∘sin⁡72∘,OBOA=sin⁡108∘sin⁡36∘=sin⁡72∘sin⁡36∘.\displaystyle \frac{AP}{OA}=\frac{\sin36^\circ}{\sin72^\circ},\qquad \frac{OB}{OA}=\frac{\sin108^\circ}{\sin36^\circ}=\frac{\sin72^\circ}{\sin36^\circ}. よって AP=1/dAP=1/d。また PP は OBOB 上にあるから、d=OB=OP+PB=1+1d.\displaystyle d=OB=OP+PB=1+\frac1d. ここで d>0d>0 より d2−d−1=0d^2-d-1=0 の正の解をとり、d=1+52\displaystyle d=\frac{1+\sqrt5}{2} を得る。

正五角形の配置から DC→\overrightarrow{DC} と OB→\overrightarrow{OB} は同じ向きで平行であり、∣DC∣=1,∣OB∣=d|DC|=1, |OB|=d なので k=1/d=(5−1)/2k=1/d=(\sqrt5-1)/2 である。また、∠ABO=∠BOC=36∘\angle ABO=\angle BOC=36^\circ は直線 OBOB を横切る錯角だから AB∥OCAB\parallel OC であり、AB→\overrightarrow{AB} と OC→\overrightarrow{OC} は同じ向きである。∣AB∣=1,∣OC∣=d|AB|=1, |OC|=d と AB→=b⃗−a⃗\overrightarrow{AB}=\vec b-\vec a から、x⃗=d(b⃗−a⃗)=1+52(b⃗−a⃗).\displaystyle \vec{x}=d(\vec b-\vec a)=\frac{1+\sqrt5}{2}(\vec b-\vec a). さらに DC→=x⃗−y⃗=kb⃗\overrightarrow{DC}=\vec{x}-\vec{y}=k\vec b より、y⃗=x⃗−kb⃗=1+52(b⃗−a⃗)−5−12b⃗=b⃗−1+52a⃗.\displaystyle \vec{y}=\vec{x}-k\vec b=\frac{1+\sqrt5}{2}(\vec b-\vec a)-\frac{\sqrt5-1}{2}\vec b=\vec b-\frac{1+\sqrt5}{2}\vec a.

∣a⃗∣=1,∣b⃗∣=d|\vec a|=1, |\vec b|=d で、∣b⃗−a⃗∣=∣AB∣=1|\vec b-\vec a|=|AB|=1 だから、1=∣b⃗−a⃗∣2=d2+1−2a⃗⋅b⃗,a⃗⋅b⃗=d22.\displaystyle 1=|\vec b-\vec a|^2=d^2+1-2\vec a\cdot\vec b,\qquad \vec a\cdot\vec b=\frac{d^2}{2}. よって cos⁡θ=(a⃗⋅b⃗)/(∣a⃗∣∣b⃗∣)=d/2=(1+5)/4\cos\theta=(\vec a\cdot\vec b)/(|\vec a||\vec b|)=d/2=(1+\sqrt5)/4。最後に、a⃗⋅x⃗=d(a⃗⋅b⃗−∣a⃗∣2)=d(d22−1)=d(d−1)2=12,\displaystyle \vec a\cdot\vec x=d(\vec a\cdot\vec b-|\vec a|^2)=d\left(\frac{d^2}{2}-1\right)=\frac{d(d-1)}2=\frac12, ここで d2=d+1d^2=d+1 を用いた。

この問題で使う考え方

  • 円の性質
  • 三角比と相互関係
  • 正弦定理
  • ベクトルの和・差・実数倍
  • 位置ベクトル
  • ベクトルの内積
  • ベクトルによる図形の考察

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