(1) z1=x+yi, z2=u+vi (x,y,u,v は実数) とおく。このとき z1+z2=(x−yi)+(u−vi)=(x+u)−(y+v)i=z1+z2. また,z1z2=(xu−yv)+(xv+yu)i より z1z2=(x−yi)(u−vi)=(xu−yv)−(xv+yu)i=z1z2. したがって,いずれの等式も成り立つ。
(2) P(z)=z4+pz2+qz+27 とおく。P(α)=0 の両辺の共役をとる。(1)の性質と,p,q が実数であることから 0=P(α)=α4+pα2+qα+27=P(α). よって,α はこの4次方程式の解である。
(3) α=a+bi (a>0, b>0) とおく。(2)と同じ議論を解 α2 にも用いると,α2=α2 も解である。 α と α2 の虚部はそれぞれ b>0, 2ab>0,その共役の虚部はそれぞれ −b<0, −2ab<0 である。したがって,虚部が正の2解と負の2解との間で一致は起こらない。 もし α2=α なら,α(α−1)=0 より α=0 または α=1 となるが,いずれも虚部が正という条件に反する。ゆえに α2=α であり,共役をとれば α2=α も従う。 以上より,α,α2,α,α2 は相異なる4解である。P(z) は最高次の係数が1の4次式なので,因数定理から P(z)=(z−α)(z−α2)(z−α)(z−α2). z3 の係数が0であることから,解と係数の関係により α+α2+α+α2=0. したがって,α+α2 の実部は0である。一方,その虚部は b+2ab=b(1+2a)>0 であるから,α+α2 は純虚数である。
(4) (3)の因数分解の定数項を比較すると 27=αα2αα2=(αα)3=∣α∣6. ∣α∣>0 より,∣α∣=3 である。(3)で実部が0となる条件と,∣α∣2=3 から a+a2−b2=0,a2+b2=3. 第1式より b2=a+a2 なので,第2式に代入して 2a2+a−3=0,(a−1)(2a+3)=0. a>0 より a=1。さらに b2=2 および b>0 より b=2 である。したがって ∣α∣=3,α=1+2i.
(5) α2=(1+2i)2=−1+22i であるから,すべての解は z=1+2i,1−2i,−1+22i,−1−22i. 共役な解を組にして因数分解すると P(z)=((z−1)2+2)((z+1)2+8)=(z2−2z+3)(z2+2z+9)=z4+8z2−12z+27. 元の式と係数を比較して,p=8, q=−12 を得る。