本文へ進む
メニュー
医学部数学 過去問DB問題を探す

奈良県立医科大学/2023年度/前期

奈良県立医科大学 2023年 数学 第5問解答・解説

このページには広告が含まれます。

1問題

奈良県立医科大学2023年度第5問

xyzxyz 空間内の点のうち、xx 座標、yy 座標、zz 座標の値がすべて整数である点を格子点という。原点を OO とし、3つの格子点 A,B,CA,B,C に対して次のような命題 (K)(K) を考える。

(K) 空間内のどの格子点 P(x,y,z)P(x,y,z) を選んでも、 OP→=sOA→+tOB→+uOC→\overrightarrow{\mathrm{OP}}=s\overrightarrow{\mathrm{OA}}+t\overrightarrow{\mathrm{OB}}+u\overrightarrow{\mathrm{OC}} を満たすような整数 s,t,us,t,u が存在する。

(1) 次の (ア) と (イ) はどちらも正しい。いずれか一方を選んで、それを証明せよ。ただし、解答の初めにどちらを証明するか明記すること。

(ア) 3点 A(1,1,0),B(1,1,1),C(0,1,1)A(1,1,0),B(1,1,1),C(0,1,1) に対し、命題 (K)(K) は真である。

(イ) 3点 A(1,1,0),B(1,0,1),C(0,1,1)A(1,1,0),B(1,0,1),C(0,1,1) に対し、命題 (K)(K) は偽である。

(2) 3つの格子点 A(1,1,0),B(b,1,0),C(0,0,c)A(1,1,0),B(b,1,0),C(0,0,c) に対し、命題 (K)(K) が真となるような (b,c)(b,c) の組を4つ求めよ。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2考え方

考え方を見る解き方の方針だけを確かめる

各ベクトルを座標成分で表して整数係数を直接構成し、必要性は座標の差とz成分に注目した格子点で確認する。

3答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1)((1)\quad (ア)を証明する。
    (2)(b,c)=(0,1),(0,−1),(2,1),(2,−1).(2)\quad (b,c)=(0,1),(0,-1),(2,1),(2,-1).

4解答

解答を見る途中式つきの解答

(1) (ア)を証明する。任意の格子点P(x,y,z)P(x,y,z)をとる。s=y−z,t=x−y+z,u=y−xs=y-z,\qquad t=x-y+z,\qquad u=y-xとおけば、x,y,zx,y,zが整数なのでs,t,us,t,uも整数である。また、sOA→+tOB→+uOC→=(s+t, s+t+u, t+u)=(x,y,z)=OP→.s\overrightarrow{\mathrm{OA}}+t\overrightarrow{\mathrm{OB}}+u\overrightarrow{\mathrm{OC}}=(s+t,\ s+t+u,\ t+u)=(x,y,z)=\overrightarrow{\mathrm{OP}}.よってどの格子点PPに対しても条件を満たす整数s,t,us,t,uが存在し、命題(K)(K)は真である。

(2) B,CB,Cも格子点なのでb,cb,cは整数である。整数係数s,t,us,t,uによる点の座標は(s+bt, s+t, cu)(s+bt,\ s+t,\ cu)である。まずP(1,0,0)P(1,0,0)を表すと、第一座標と第二座標の差から(b−1)t=1(b-1)t=1となる。整数b,tb,tについてこれが成り立つにはb−1=1,t=1b-1=1,t=1またはb−1=−1,t=−1b-1=-1,t=-1であるからb=2b=2またはb=0b=0。またP(0,0,1)P(0,0,1)を表すとcu=1cu=1となるので、整数c,uc,uについてc=1c=1またはc=−1c=-1である。

逆に、b=0b=0なら任意の整数x,y,zx,y,zに対しs=x,t=y−x,u=z/cs=x,t=y-x,u=z/cとすれば(s+bt,s+t,cu)=(x,y,z)(s+bt,s+t,cu)=(x,y,z)である。b=2b=2ならs=2y−x,t=x−y,u=z/cs=2y-x,t=x-y,u=z/cとすれば同じく(s+2t,s+t,cu)=(x,y,z)(s+2t,s+t,cu)=(x,y,z)となる。c=1c=1または−1-1なのでu=z/cu=z/cはいずれも整数である。したがって4組(b,c)=(0,1),(0,−1),(2,1),(2,−1)(b,c)=(0,1),(0,-1),(2,1),(2,-1)のそれぞれで命題(K)(K)は真となる。

この問題で使う考え方

  • 命題と必要十分条件
  • 対偶・背理法による証明
  • 位置ベクトル
  • ベクトルの成分表示
  • 空間座標と空間ベクトル

PR

数学を1対1で教わるオンライン塾「数強塾」

数強塾は、中学生・高校生のための数学専門のオンライン個別指導塾です。プロ講師がマンツーマンで教え、大学受験の数学にも対応しています。入塾の前に、今の学習状況と目標を確かめる診断授業(体験・3,000円、税込)を受けられます。

「数強塾」オンライン数学克服塾〈プロ講師〉

東大生と1対1で学べるオンライン個別指導「トウコベ」

トウコベは、東大生を中心に難関大学の学生が講師を務める、完全マンツーマンのオンライン個別指導です。はじめに、オンラインの説明会・勉強相談(無料)をWebで予約でき、その後にお試し授業を受けられます。

トウコベ公式サイト

似た問題を、ほかの大学で

答えや解説の誤りに気づいたら、お問い合わせから教えてください。