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日本大学/2015年度/A方式2/8

日本大学 2015年 数学 第5問解答・解説

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1問題

日本大学2015年度第5問

aaはa>1a>1を満たす実数とする。曲線y=1x\displaystyle y=\frac{1}{x}(ただしx>0x>0)上の点(a,1a)\displaystyle (a,\frac{1}{a})における法線をnnとする。直線x=ax=aに関してnnと線対称な位置にある直線をy=f(x)y=f(x)で表す。このとき,連立不等式 {y≧1x,y≦f(x)\displaystyle \begin{cases} y\geq\frac{1}{x},\\ y\leq f(x) \end{cases} で表される領域をDDとする。以下の問いに答えなさい。   (1) 直線y=f(x)y=f(x)を求めて,曲線との交点を明示して領域DDを図示しなさい。   (2) (x,y)(x,y)をDDの点とするとき,x+yx+yの最小値と最大値を求めなさい。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2解答

解答を見る答えはこの解答の中にあります

日本大学 2015年度 数学 Q5

a>1a>1 とする。曲線 y=1/x (x>0)y=1/x\ (x>0) 上の (a,1/a)(a,1/a) における接線の傾きは −1/a2-1/a^2 だから、法線 nn の傾きは a2a^2 である。従って n: y−1a=a2(x−a),y=a2x−a3+1a.\displaystyle n:\ y-\frac1a=a^2(x-a), \qquad y=a^2x-a^3+\frac1a. 直線 x=ax=a に関する対称移動は (x,y)↦(2a−x,y)(x,y)\mapsto(2a-x,y) なので、反射後の直線は f(x)=−a2x+a3+1a.\displaystyle \boxed{f(x)=-a^2x+a^3+\frac1a}.

(1) 交点と領域 DD

曲線と直線の交点は、x>0x>0 に注意して f(x)−1x=−a2x2+(a3+1/a)x−1x=−a2(x−a)(x−a−3)x\displaystyle \begin{aligned} f(x)-\frac1x &=\frac{-a^2x^2+(a^3+1/a)x-1}{x}\\ &=-\frac{a^2(x-a)(x-a^{-3})}{x} \end{aligned} から求められる。交点の xx 座標は a−3a^{-3} と aa であり、対応する点は A=(a−3,a3),B=(a,a−1).A=(a^{-3},a^3),\qquad B=(a,a^{-1}). a>1a>1 だから a−3<aa^{-3}<a。また x>0x>0 の下で f(x)≧1/xf(x)\ge1/x は (x−a)(x−a−3)≦0(x-a)(x-a^{-3})\le0、すなわち a−3≦x≦aa^{-3}\le x\le a と同値である。従って領域は D={(x,y):a−3≦x≦a,1x≦y≦−a2x+a3+1a}.\displaystyle \boxed{D=\left\{(x,y):a^{-3}\le x\le a,\quad \frac1x\le y\le -a^2x+a^3+\frac1a\right\}}.

表題は「領域Dの概形(a=3/2の場合)」で、a>1のとき、目盛はa=3/2で描いた例と注記している。x軸・y軸と原点Oがあり、黒丸の点A(a⁻³, a³)から点B(a, a⁻¹)へ赤い線分y=f(x)と青い曲線y=1/xが延び、その間が淡青に塗られてDと記されている。AとBからx軸へ破線が下り、x軸の目盛はa⁻³、1、a、y軸の目盛は1である。下に「D: a⁻³≦x≦a, 1/x≦y≦−a²x+a³+1/a」と「上側の境界は線分AB、下側の境界は曲線y=1/xの弧AB」が記されている。

*図1 領域Dの概形(a=3/2の模式図)*

図示するには、まず A,BA,B を取り、右下がりの直線 y=f(x)y=f(x) と右下がりの曲線 y=1/xy=1/x をこの2点で交わらせる。区間 a−3<x<aa^{-3}<x<a では直線が曲線より上にあるので、その間を塗る。すなわち、上側境界が線分 ABAB、下側境界が双曲線の弧 ABAB である。

(2) x+yx+y の最小値と最大値

DD では x>0x>0 かつ y≧1/xy\ge1/x だから x+y≧x+1x≧2,\displaystyle x+y\ge x+\frac1x\ge2, 最後の不等式は (x−1/x)2≧0(\sqrt{x}-1/\sqrt{x})^2\ge0 による。a−3<1<aa^{-3}<1<a なので x=1x=1 は許され、(1)の領域条件から 点 (1,1)(1,1) は DD に属する。よって min⁡D(x+y)=2\displaystyle \boxed{\min\limits _D(x+y)=2} であり、(x,y)=(1,1)(x,y)=(1,1) で達成する。

一方 y≦f(x)y\le f(x) なので x+y≦x+f(x)=(1−a2)x+a3+1a.\displaystyle x+y\le x+f(x)=(1-a^2)x+a^3+\frac1a. 係数 1−a2<01-a^2<0 より右辺は xx の減少関数であり、x≧a−3x\ge a^{-3} の範囲の左端 x=a−3x=a^{-3} で最大となる。その端点では f(a−3)=a3=1/a−3f(a^{-3})=a^3=1/a^{-3} だから上の評価は等号となる。従って max⁡D(x+y)=a−3+a3\displaystyle \boxed{\max\limits _D(x+y)=a^{-3}+a^3} であり、点 (a−3,a3)(a^{-3},a^3) で達成する。

**使用解法:** 接線・法線の傾き、直線対称移動、交点の因数分解と不等式で領域を特定、平方の非負性による最小値、一次関数の単調性による最大値。

**issues:** なし。

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